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Jul
【スーパーカブ】2期の可能性を徹底検証! 賛否両論の後半がどう影響する?
円盤予約と配信実績は?
『スーパーカブ』のBlu-ray・DVD(円盤)は2021年8月25日に全話入りBOX形式で発売予定です。
近年は最初からファンが購入しやすいBOXでの発売が増えているので、時代の流れに沿った販売形態と言えるでしょう。
円盤予約状況は放送序盤からかなり好調で、2021年春アニメの中でも五指に入る位置に付けています。
最終回が好評だったこともあり、このまま順調に発売日を迎えれば3000枚以上の売上が期待できます。
近年は3000枚前後でも配信が好調であれば2期が制作されるケースは多く、かなり良い状況です。
そして、2期の鍵を握りそうな配信実績ですが、各配信サイトの順位でポイントを算出しているサイト「ランキングストーカー(仮)」において、『スーパーカブ』は2021年春クールの9位にランクインしています。
トップクラスという訳ではありませんが、日常モノとしては十分健闘している順位です。
ただ、これくらいの順位だと2期が濃厚とまでは言えません。
円盤売上3000枚くらいで2020年秋アニメ8位と、実績が本作に近い『魔女の旅々』は今のところ2期のアナウンスはなし。
現状では「2期の可能性は十分あるけど、高いとまでは言えない」という位置だと思われます。
一方、本作には別作品にはない「カブ販促アニメ」という側面があります。
「ホンダ・スーパーカブ総生産1億台記念作品」を銘打たれ、ホンダが全面的に協力しているアニメなので、今後ホンダから支援を受けられるようなら、2期の可能性は高まります。
原作やコミカライズの売上にもアニメ効果は出ていて、放送中に何度も重版がかかっています。
特に漫画版は全巻重版&発行部数20万部突破が告知されており、2期に向けてのプラス材料と言えます。
ちなみに、ストックに関しては全く問題ありません。
1期でアニメ化されたのは原作2巻までで、既に7巻までリリースされているので、かなり余裕があります。
カクヨム発アニメの現状は?
『スーパーカブ』の原作は、トネ・コーケン先生が執筆し、博先生がイラストを担当した角川スニーカー文庫刊行のラノベ作品です。
その書籍版がリリースされる前は、KADOKAWAが運営している小説投稿サイト「カクヨム」で投稿されていました。
カクヨムは2016年2月29日に正式オープンし、今年5周年を迎えています。
発足当初はWeb小説の定番ジャンルである異世界ファンタジーが人気を博し、特に『この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる』は書籍版も好調で、2019年には『慎重勇者』のタイトルでアニメ化を果たしています。
その後、カクヨムではラブコメや恋愛モノが流行り、『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』はそのセンセーショナルなタイトルや内容が話題となって、書籍版やコミカライズもヒットを記録。
2021年春にアニメ化を果たし、配信で人気を博しました。
カクヨムからのアニメ化は、この2作と『スーパーカブ』の3作しかありません。
そのため、カクヨムアニメの傾向を捉えるにはサンプル不足ではありますが……今のところ、2期が発表された作品はありません。
『慎重勇者』は円盤売上こそ振るわなかったものの配信は好調で、ランキングストーカー(仮)では2019年秋アニメにおいて合算ポイント5位を記録。
国外でもビリビリ動画で1.5億再生を記録するなど人気作となっていて、2期を制作できる芽は十分にあると思われますが、実現には至っていません。
『ひげひろ』は円盤売上はまずまず、配信はランキングストーカー(仮)で2021年春アニメ4位、更に海外でも一定の人気を得ましたが、1期で原作ラストまで駆け足で映像化したため、2期の可能性は極めて低い状況です。
この2作品の傾向から、カクヨムは少なくとも2期に積極的とは言い難いように感じられます。
同じKADOKAWA刊行作品でも、なろう発の『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』『魔王学院の不適合者』は配信好調で2期を勝ち取っているので、方針が異なるのかもしれません。
『スーパーカブ』がその前例を覆すかどうか、今後の動向に注目です。
まとめ
1クールの日常アニメが放送期間中にこれだけ紆余曲折あったケースも珍しいですね。
美しい情景とBGMで優しくまったり展開された序盤、小熊ちゃんのカブ愛にエンジンがかかった中盤、物議を醸した終盤、そして原点回帰のような最終回……まさに山あり谷あり。
最終回を見て「やっぱり2期が観たい!」と思った人も多いと思うので、ぜひ実現して欲しいですね!