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Jul
Netflixで放送された令和最新作のアニメ版ゴジラ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の魅力を徹底解説!
ゴジラ三部作と言われる映画『GODZILLA』シリーズ以来のアニメ作品であり、初めて日本で制作されたテレビアニメシリーズです。「ゴジラって、あのゴジラ?」「子供の頃観た映画みたいに、戦闘機で戦うの?」「ゴジラ作品を観たことがないけど理解できる?」などなど、多くの疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
また、特撮のイメージが強く “お父さん世代の作品”として敬遠させている方もいらっしゃるかもしれません。
では、令和の時代に作られた「ゴジラS.P.<シンギュラポイント>」は、一体どのような作品になっているのでしょうか。今回は、最新のCGを駆使して作られた「ゴジラS.P.」の魅力について解説していきたいと思います。
舞台は2030年の日本!
今回の作品の舞台は2030年の日本です。今から約9年後の未来の世界ということですね。「未来ということは、車が空を飛んだり、瞬間移動が出来る世界なの?」いいえ。人は地面を歩くし、車は道路を走る。人々はスマホでメッセージをやり取りし、ファミレスでご飯を食べる。
実際の9年後も、こんな程度なのではないでしょうか。つまり、舞台は「私たちが住んでいる今とそう変わらない近い未来」ということになります。
平和で安全な世界。しかし、ある日突然怪獣が町にやってくる…争いもなく、至って平和な毎日を送れる世界。ここまでは、今の私たちの生活と変わりないかもしれません。しかし、ある日突然、街に翼の生えた怪獣が飛来してくるのです。
この怪獣は通称「ラドン」といい、見た目は古代生物「プテラノドン」に近いといえます。はじめは一匹だけでしたが、ここから次々と、しかも世界中に怪獣が現れ、世界は大パニックに陥ります。
最新の技術を以て怪獣に立ち向かえるか?また、新素材「アーキタイプ」とは?
さて、結果的に「人間vs怪獣」の図式となってしまったわけですが、このアニメでは軍用兵器ももちろん用いますが、それ以外に新素材が出てきます。それが「アーキタイプ」です。
これが一体何なのかと申しますと、簡単に言えば「まるで生き物のように自己再生したり、さらには物理法則を無視して光を閉じ込めたりエネルギーを増幅したりすることができる夢のような物質」です。つまりいままでの理屈が全く通用しない新しい素材なんです。
現代には存在していませんが、9年後の未来にはもしかしたら存在しているかも・・・な未知の物質です。しかしそのアーキタイプも作中では研究段階で、まだまだ謎や疑問が多く残っています。
大まかにいえば、その謎を解明し、夢の新素材「アーキタイプ」を用いて怪獣に立ち向かおうと奔走する人たちを描いたストーリーです。
活躍するのは二人の主人公!?
「えっ、主人公ってふつう一人じゃないの?」そうなんです。このアニメには男女二人の主人公が登場します。それが「神野 銘」(カミノ メイ)と「有川 ユン」(アリカワ ユン)です。l
二人とも特定の分野で突出した頭脳と才能を持っており、その分変わり者ではありますがこの二人がそれぞれに活躍しながら問題を解決していくわけです。
メイとユン、それぞれの役割
メイは理系の大学院で“存在しない生物を考える学問”【ビオロギア・ファンタスティカ】を研究しています。四次元の生物や自分の子供から生まれる虫(?)を研究対象としているそうです。その研究には物理学や量子力学などの知識も必要だそうですので相当賢くないとできない分野の学問のようです。
ユンはソフトウェア分野において非凡な才能の持ち主で数々の賞を受賞したこともある実力派エンジニア。しかしそのプロファイリング能力から人との会話やちょっとした出来事でも分析してしまうところがあるため対人関係にはやや不安要素が…。
しかし自身が制作した超高性能AIは論理的やり取りが可能で情報処理やデータ管理はもちろん、エッジの効いたユーモアあふれる冗談まで言えます。そんなメイとユンは、メイはインドでアーキタイプの研究をし、ユンは日本・千葉県で人型戦闘ロボット「ジェットジャガー」を動かし怪獣と戦ってゆくのです。
頭が良くなった気がする?天才たちの会話
そんなふたりの主人公に主点を当てつつ同時進行で様々な登場人物のストーリーが進んでいくわけですが、登場人物たちはやはり専門家が多いからなのか頭が良すぎる人たちばかりなんです。
その人たちのやり取りは理解できるようなできないような小難しいものばかり。しかし、そんな高度なやり取りを聞いていると「自分まで「頭が良くなったんじゃないか」という錯覚に陥るんです・・・笑
それがちょっと楽しかったり。オタクの好物である「ハイテンポで繰り広げられる高度な専門的やり取り」が見どころの一つです。