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Jul

新たなウルトラマンの在り方を開拓するために企画されたULTRA N PROJECTについて解説!

出典:Amazon.co.jp

ULTRA N PROJECTとは

ULTRA N PROJECT(ウルトラ・エヌ・プロジェクト)は、円谷プロダクションによる雑誌連載、映画、テレビドラマからなる連動企画です。ウルトラマンコスモスの最後の映画が終了した翌年の2004年、新たなるウルトラ戦士の在り方、即ち「ネオスタンダードヒーロー」の確立を目指した円谷プロダクションによって発表されました。

各作品にはそれぞれNから始まるテーマが設けられています。

『ウルトラマンノア』(雑誌連載) – NOA NOSTALGIA (魂の原点回帰)
『ULTRAMAN』(映画) – NEXT EVOLUTION (次なる進化)
『ウルトラマンネクサス』(テレビシリーズ) – NEXUS TRINITY (3つの連鎖)

なお、当初は『ULTRAMAN』の続編として『ULTRAMAN2 requiem』の製作も予定されていたが、『ULTRAMAN』の興業不振に伴い、中止となっています。

ウルトラマンネクサス概要

『ウルトラマンネクサス』は、2004年(平成16年)10月2日から2005年(平成17年)6月25日までTBS系列にて毎週土曜日7:30 – 8:00に全37話が放送された中部日本放送・円谷プロダクション制作の作品です。

『ウルトラマンコスモス』終了後から2年ぶりに放送開始されたテレビシリーズのため、児童層を意識した前作から対象年齢層を上げることが目標とされ、大河ドラマ形式のシリーズ構成やウルトラマンの変身者が複数登場するなど、シリーズ初の設定が多く盛り込まれました。

制作局は『ウルトラマンティガ』から『ウルトラマンコスモス』までのMBSからCBCに替わり、シリーズでは初めて午前に本放送されました。作中世界では「ウルトラマンに変身できる人間=デュナミスト(適能者)」が複数登場し、彼らの代替わりが描写されました。

タイトルの「ネクサス(絆)」とは、ウルトラマンの力が次代へ伝えられることを意味します。本作品のストーリーは、他のウルトラシリーズに例を見ないハードかつシリアスな重苦しいものとなりました。

あらすじ

「ULTRAMAN」から五年が経ち、スペースビーストが頻繁に現れるようになった地球で、悲しい運命に翻弄されながら成長する青年孤門一輝の物語です。レスキュー隊に所属する孤門一輝は、ある過去の思い出から人を救う職業に憧れていました。

ある日、公には存在が秘密とされる謎の組織『TLT』への異動を命じられた孤門は、そこへ向かう途中、彼は謎の怪物ペドレオンに襲われます。それは最近頻発していた行方不明事件の真相、人々を襲って喰らうスペースビーストと呼ばれる凶悪な宇宙生命体の攻撃だったのです。

孤門が諦めかけたその時「諦めるな!!」という言葉と共に、降臨した赤い光から銀色の巨人が現れて怪物を叩き潰し、孤門を救いました。ビーストと戦う特殊部隊、ナイトレイダーに配属された孤門は、戦いの中でウルトラマンに変身する男、姫矢准と出会います。

姫矢は人類の味方だと確信する孤門だが、ナイトレイダー副隊長、西条凪は姫矢に対して容赦なく銃口を向けます。TLTもウルトラマンを警戒し、時には攻撃命令すら下す為、孤門は組織の中で一人、孤立していくことになります。

さらに、ビーストを操る闇の巨人ダークファウストの登場により、孤門は残酷な運命に翻弄されていきます。孤門は、非情とも思えるような組織の姿と事件に関わった人々の記憶を消すやり方に困惑しながらも、ビーストの脅威から人々を守るべく、銀色の巨人ウルトラマンネクサスを信じて戦っていくのです。

出典:Amazon.co.jp

ウルトラマンネクサス紹介

正体不明の“光”。デュナミストとの一体化で力と肉体を得ます。劇中では「光の巨人」「ウルトラマン」と呼称され、「ネクサス」という呼称はエンディングのコーナーのネクサス・シークレットファイルと最終回で孤門が1回だけ用いました。

『ウルトラマンX』第20話への客演時にも、ラストで大空大地と橘副隊長が呼称したのみです。地球への適応能力が向上したことにより、容姿に差異が生まれ、銀を基調色とした第一形態・アンファンスから赤や青を基調色とした第二形態・ジュネッスにフォームチェンジ(変身)できます。

また、頭部は各形態で共通だが、襟足ともいうべき場所がひれのように伸び、特徴的なデザインとなっています。以下、各変身形態を見ていきます。

ウルトラマンネクスト

「ULTRAMAN」に登場した、青い発光体(ビースト・ザ・ワン)を追って地球を訪れた赤い発光体が、航空自衛隊のパイロット真木舜一と融合することによって出現した銀色の巨人です。日本へ2番目に飛来した地球外生命体として「ザ・ネクスト」のコードネームを与えられました。ザ・ワンとの戦いで人々を守り抜いたことから、子供たちをはじめとした人々から憧れを込めて「ウルトラマン」と呼ばれるようになります。変身道具は存在せず、真木がピンチになった際に自動的に変身します。ウルトラマン・ザ・ネクストという名は作品としての『ウルトラマン』の、次世代のウルトラマンとしてのダブルミーニングでもあります。

ウルトラマンネクサス アンファンス

デュナミストが最初に変身するネクサスの基本スタイルです。銀色に輝くその姿は各デュナミスト共通のものです。超スピードの飛行能力を持ちます。

ウルトラマンネクサス ジュネッス

アンファンスから二段変身した姿です。姫矢准の変身するジュネッスは赤や黒の比率が多く、力強く堅実な戦い方が特徴です。戦闘用不連続時空間「メタフィールド」を展開することで、周りの世界に被害を与えたりすることなく、本来の力を発揮して戦えます。生体甲冑を形成する胸部には「コアゲージ」が現れ、メタフィールド内での3分間という限られた時間のタイムリミットを刻み、さらに生命の危機に至るほどの衰弱時にはエナジーコアも点滅します。最終話では孤門もこの形態に変身しました。

ウルトラマンネクサス ジュネッスブルー

千樹憐が変身するジュネッスです。形状は姫矢のジュネッスと同じだが、ジュネッスブルーの名の通り、青い体色となっています。右腕のアームドネクサスはノーマル・ソード・アロー・ファイナルの4つのモードを形成するアローアームドネクサスに変化しています。憐が短命ゆえに自分の身を守ることを考えず、俊敏な動きで前のめりに思い切りぶつかっていく戦い方が特徴です。Episode.35で憐が凪に誡められてからは自分の身を守ることも行うようになり、ガルベロス戦ではプロレス技も披露しました。ジュネッス同様、最終話では孤門もこの形態に変身しました

ノア

Final Episodeにて登場したネクサス最終形態(ウルティメイト・ファイナル・スタイル)です。劇中では未呼称です。ネクサスでは敵わなかったダークザギを圧倒しました。太古より全宇宙の平和を守り続ける伝説の存在です。光の国のウルトラ戦士からもウルトラマンキング同様、「伝説の超人」と称されています。永い時を越えて受け継がれてきた神秘の光とデュナミストの融合により誕生する光の巨人・ウルトラマンの本来の姿です。神々しい姿と神の如き力を持ち、神業とも言える多彩な奇跡の技を仕掛けてくる最強のウルトラマンです。眩い白銀の光を身に纏い、背中に備わる伸縮自在の翼「ノアイージス」の力で時空超越すら可能にしました。計り知れない力を兼ね備えています。

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