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ちょろゴンたちと、その魅力

小林さんちのメイドラゴンは、クール教信者先生の発表した漫画作品のアニメ化です。私がこの作品を一言で伝えるなら「ちょろカワイイドラゴンたちの日常系ハートフルコメディー」かな。

ドラゴンたちの「マジやばくね。」な可愛さにメロメロになりつつ、人間とドラゴンという種族の垣根を超えた愛情と、日常的なあるある話を盛り込んで、楽しく見られる作品となっています。

チャームポイントまとめ

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トール

小林さん大好きなトールは、キャラクターとしては軽いヤンデレ属性を持っています。作中で、他のドラゴンと仲良くしている小林さんを見つけると、嫉妬丸出しで拗ねるところが特にかわいいですね。ちょっと陰のあるキャラクターなのですが、カラ元気で明るく振る舞う所なども魅力的。

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カンナ

カンナカムイは 悪戯しすぎて、家族から人間界に勘当されたので小林さんに拾われました。とにかく「マジやばくね」な、見た目のかわいさを持っているので、庇護欲をそそられることに極振りしたドラゴン。同級生の才川との友情？愛情？も2期での展開が気になるところです。

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ルコア

南米ではケツァルコアトルとも呼ばれる、神としてあがめられたドラゴンという設定。トールが人間界で暮らし始めたのを見て、面白そうだと考えて人間界に居ついてしまった神様です。1期ではそのわがままボディ全開で、この作品のセクシーな部分を担当。

魔術師の息子である翔太君の家に押しかけて、天然全開で誘惑してくるエッチなお姉さん。

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エルマ

「トールと決着をつけるために人間界に来た天敵」だったのですが、餌付けされてしまい人間界に留まっている腹ペコドラゴン。元の世界には自力で帰れないので、小林さんの同僚として一人暮らししながら働くことに。

いっぱい食べる君が好きという言葉が似合うその姿は、見ていて気持ちがよいので好感度が高いです。この作品はちょろゴンたちの可愛さが、この作品の一番の魅力なのです。

優しくなれる魔法

それだけにとどまらない魅力もこの作品にはあります。作中で、それぞれの種族としての立場の違いから、たまに主人公の「小林さん」は過去の自分を振り返って、ちょっとした罪悪感を覚えていた日常の些細な出来事を思い出します。

人は「親子の関係性」、「他人との付き合い方」、「人生の選び方」など、他人とは根本的に分かり合えない体験をします。私はこの作品から、同じ体験をした者同士が「ちょっとだけ優しくなれる魔法」を、教えてもらったような気持ちになりました。

このアニメの原作は、双葉社の月刊アクションにて連載されている人気作品で、公式サイトの情報では2021年4月現在、シリーズ累計210万部です。また、スピンオフ作品も多彩で、それぞれアニメにも登場するちょろゴンたちの公式スピンオフ作品があります。

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小林さんとトールのたわいない日々

ここからは、一期を振り返っていきましょう。二日酔いで目覚めた小林さんが、通勤しようとマンションの扉を開けると、目の前には巨大なドラゴンがいました。独身女性プログラマの小林さんは、仕事は真面目なのですがお酒を飲むと酒乱な癖があります。

前日に彼女が憂さ晴らしに寄った、飲み屋からの帰り道。酔った勢いで、山の中に酒瓶を持って分け入っていくと、異世界で神との戦いに敗れ傷ついたドラゴンのトールを見つけました。

そのまま終わってしまうことを覚悟していたトールに刺さっていたのは、神との戦いで受けた大きな剣。無神論者の小林さんは、全く物おじせずに大剣を引き抜き、トールと酒盛りを始めてしまいます。

「もういいんじゃないかな」と考えていたトールに、小林さんが「私のとこくる？」と誘ってしまった事から、この物語は始まります。そんな訳で、小林さんの出勤前にマンションを訪れたメイドの恰好をしたトールは最強の「ちょろゴン」だったのです。

学校や会社で、なるべく人とかかわらないように過ごしてきた小林さんは、この騒がしい同居人との共同生活を通じて、少しずつ変わっていきます。さらには、トールに影響された仲間のドラゴンたちも、小林さんのまわりで生活を始めて、人間界の日常を楽しく過ごしていく、そんな穏やかな生活がはじまった。

小林家に来た当初、トールは人間という下等な生物を見下していましたが、小林さんの何気ない優しさに触れて、ちょっとずつまわりとの関係性を模索し、楽しいまったりライフを過ごしていきます。

種族としての寿命も違い、いつかは小林さんと別れることになる事は解ったうえで、せめて今だけは楽しい日々を過ごそうとするトール。ある日トールは父である終焉帝により、元の世界に連れ戻されてしまいますが、彼女は再びその戒めを破って小林さんのマンションに戻ってきました。

トールを追いかけてきた終焉帝は、元の世界に戻ってくるよう脅迫じみた説得を始めます。最初は、親子の間の話に首を突っ込むべきではないし、トールの意志を尊重すべきだと一歩引いていた小林さんは、トールの「嫌です」という言葉を聞き、終焉帝に抗うことを決めました。

トールと終焉帝との戦いがはじまり、ドラゴン同士が最後の決着をつけるその瞬間。

小林さんは、違いを知ることは単なるスタートだと言い放って仲裁に入ります。「絶対に分かり合えない違い」があることを、お互いが理解することで「分かり合えないことが解る」こともある。

それは、トールとのかけがえのない日々で、小林さんが気付いたことなのでしょう。お互いの立場に折り合いをつけて、信頼関係を作って前に進む。そう語った小林さんに、終焉帝は背を向け去っていきました。限られてはいるけれど、楽しく笑って過ごせる他愛のない日常が戻った小林家。

小林さんはトールとカンナをつれて実家に帰省します。玄関に響く「ただいま」の声。そんな騒がしい日常はまだ続いていくのです。

まとめ

1期は原作の1~4巻までをベースにしています。2021年4月現在で単行本10巻まで発売されており、原作ストックがたくさんありますので、2期にも期待が高まります。京アニの復帰を待ち望んでいた皆さん。

「お帰りなさい。」を伝えたかったその思いはきっと、小林家の日常のように繋がり、続いていくことでしょう。