原作はラブコメ路線で人気復調！ ネット上でも話題に

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前作『メジャー』と今作の大きな違いは、前述したように主人公の才能の有無です。
プロ野球では有名選手の息子が父ほど大成できないケースが目立ちますが、その厳しさをサイヤング賞まで獲得した吾郎の息子・大吾で描いたのがメジャーセカンド。
何度も挫折しながら少しずつ成長し、その頑張りで周囲から信頼を得ていく姿が印象的です。

一方で、父世代と比較するとカタルシスが不足している点は否めません。
大吾は主人公でありながら派手な活躍を見せることが滅多になく、他を圧倒するどころか一目置かれるくらいのプレーすら数える程度なのが実状。
ある程度チャンスに強い点や、捕手としての技術の高さは見せていますが、如何せん地味です。

加えて性格も地味で、コンプレックス持ちということもあり、身内にまで「暗い」と言われる始末。
事ある毎に破天荒だった父とは対照的で、作中のキャラよりむしろ読者から頻繁に吾郎と比較され「求めていた吾郎の息子じゃない」「姉のいずみを主人公にすればよかったのに」と一部の前作ファンからディスられているようです。

そのため、連載が進むにつれ開始当時ほど注目されなくなっていましたが……眉村の娘・道塁（みちる）が中学生編で再登場して以降、流れが変わりました。
ライバルの再登場で睦子の精神状態が不安定になり、嫉妬したり不安がったり顔芸を連発したりと大活躍。
そんな彼女を中心に描いたラブコメ路線がネット上で話題になり、その時期に発売された単行本（20～22巻）の売上まで回復しています。

また、この復調の要因はアニメ2期の放送も影響していると思われます。
制作は1期、2期ともに同じ会社が行っていますが、1期は前作を踏襲したキャラクターデザインだったのに対し、2期では若いスタッフによる垢抜けたキャラデザが採用され、多くのアニメファンから好評を博しました。
これによって、1期とは違った層がメジャーセカンドに注目するようになったのも間違いありません。

20巻を越える長期連載で新規ファンを獲得するのは稀なこと。
佐藤寿也の息子・光から「まあ女子会がんばって！」と痛烈な皮肉を浴びた大吾ですが、作品そのものは女子会路線に入ったことで前作との差別化に見事成功した格好です。

ストックは？　3期の放送範囲を予想

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メジャーセカンドのアニメ1期は、10巻途中まで映像化されました。
その2年後の2期では20巻の最初、大悟が倒れたところまでアニメ化されています。
どちらも全25話、2クールの放送でした。

もし、3期も2クールでの放送となる場合は、28～30巻までのストックが必要です。
しかし2021年3月現在、発売されているコミックスは22巻までで、2クールどころか1クール分のストックも溜まっていないのが現状です。

作者の満田拓也先生は1980年代から活躍しているベテラン漫画家で、2019年には体調不良のため長期休載となりました。
以降も体調と相談しながら休載を挟みつつ連載しており、以前のような年間4～5冊のペースで単行本を出し続けるのはさすがに難しいと考えられます。

こういった事情を踏まえると、28巻までリリースされるのは早くて2022年末、実際には2023年頃になると予想され、3期もそれくらいの時期になる可能性が高いでしょう。

ただしこれは、あくまで2クールでの放送を前提とした場合です。

2021年冬、約6年ぶりの新作となる3期が放送された『ログ・ホライズン』は、1～2期では2クールだったのに対し、3期は1クールでの放送でした。
同じNHKでこういった前例があるので、もしかしたらメジャーセカンドの3期も1クールで放送されるかもしれません。
その場合は24～25巻まで発売されればストック的には十分となります。

22巻が2021年2月発売で、23巻が6月発売予定なので、25巻がリリースされるのは恐らく2022年冬頃になると思われます。
よって、2期から2年後となる2022年春に3期をスタートさせることが可能です。
1期が2018年春スタートだったので、三度春に始める形になるかもしれませんね。

まとめ

睦子の顔芸が話題になっているのは編集部も把握しているらしく、22巻に収録されている次巻予告でもその点がフィーチャーされていましたね。
あの百面相をアニメで観られないなんて、決してあってはならないこと。
いつになるかは不透明ですが、3期は必ずくるはずです！