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【聖女の魔力は万能です】小鳥遊聖(セイ)はどうして聖女になれなかったのか? 徹底検証
異世界ではモテモテ?
出典 : Amazon.co.jp
趣味のハーブ栽培を活かせる仕事に就き、第二の人生を満喫しようとするセイでしたが、早々にその特殊な才能が開花します。
初めての仕事となったポーション作りで、彼女が作ったポーションは通常の1.5倍の効果があると判明。
ポーション作りに必要な魔力も無尽蔵で、規格外の数を作ることができるため、需要以上の個数を作ってしまい、無駄に在庫を増やしてしまうという問題を起こしてしまいました。
幸い、そのポーションの山は魔物討伐で大打撃を負った騎士団の回復に大いに役立ち、セイはその縁で第三騎士団団長アルベルト・ホークと出会うことになります。
このアルベルトは、イケメン揃いの王宮内でも特にセイの好みの顔。
性格も申し分なく、部下からも慕われていて、そんな優秀な彼とセイは急速に距離を縮め、親しくなっていきます。
更に、彼女の周囲には次々とイケメンが現れます。
宮廷魔導師団の副師団長エアハルト・ホークは、アルベルトの兄でクールな秀才系イケメン。
クールといっても他者を見下すタイプではなく、セイにも相応以上の誠意を見せる真面目な性格で、彼女の能力や人となりを気に入り、何かと接点を持ちます。
ジークフリート・スランタニアは、何を隠そうスランタニア王国の現国王。
まだ30代くらいの若さで、息子カイルの不始末に、なんと自ら頭を下げて個人的に謝罪するという腰の低い御方で、しかし決して卑屈でもなく、上品で慎み深い国王です。
宮廷魔導師団の師団長ユーリ・ドレヴェスは、常にたおやかな笑みを浮かべる食えない人物。
イケメン揃いの王宮内でも際立って整った顔立ちで、一見食えない男ですが、実際には魔法バカで少々変わり者です。
身分では大分見劣りしますが、ジュードも十分イケメンですし、ヨハンもまた28歳でカッコいい大人の男性。
そんな面々に囲まれ、時に好意も寄せられるなど、セイの異世界生活は召喚前とは大違いで恋愛方面の忙しさが目立ちます。
一方で、彼女には新たな悩みも。
基礎レベルも55と非常に高いセイですが、それ以上に凄まじいのが聖属性魔法で、なんとレベルは∞(無限大)。
これはセイこそが本物の聖女だという紛れもない証左であり、彼女もそう自覚せざるを得ません。
その事実を知ったセイは、自分こそが聖女だと名乗り出る……ことはしませんでした。
最初にセイが考えたのは、自分のことではなくアイラのこと。
もしアイラも自分も聖女なら問題ありませんが、でも自分だけが聖女でアイラがそうでないのなら、彼女が傷付くことになりかねないからです。
そんな内面も美しいセイは、あらゆる作品の中でも指折りの「聖女」と言えるでしょう。
まとめ
逆ハーの女主人公は、なろう系の主人公としては比較的珍しくはないんですけど、多くは令嬢もしくはVRゲーム系。
そのどちらでもない、しかもリケジョの主人公は結構レアです。
20代ならではの理知的な主人公なので、王道のなろう系主人公があまり好みでない人ほど気に入ると思います!