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May
【のぞみぞ】『リズと青い鳥』希美は本当にみぞれが好きなのか?!考察してみた! #リズと青い鳥
一方希美のみぞれに対する気持ちは?
出典 : Amazon.co.jp
このようにみぞれの希美に対する想いはあまりにも大きく重い。
しかし一方で希美はみぞれのことをどのように思っているのでしょうか?
希美自身の口から何度かみぞれとの関係について言及しているシーンがあります。
1.オーボエパートの後輩・剣崎梨々花からの「鎧塚先輩と仲良いですよね?」との問いかけに対し、
希美は「(仲良い)と思うよ?」と返している。
「めっちゃ良いよ」「大好きだよ」等ストレートすぎる表現でないのはともかく、「仲良いよ」等はっきりと肯定するではなく、「と思うよ?」と疑問形なあたり、自信を持って友達と言える仲だとは認識していない模様。
何気ない受け答えですが、みぞれとの温度差・噛み合わなさが感じられるシーンです。
ちなみにこのやりとりをしている際、希美は同じパートのメンバーとファミレスに向かうところを引き留められた形であり、早くそちらに向かいたそうに脚を遊ばせています。
この仕草も、やはり希美にとってみぞれは特別な存在ではないのでは?というイメージを助長させるポイントですね。
2.同級生の中川夏紀の会話の中で「みぞれ私によそよそしくない?」「みぞれって思ってることあんましちゃんと話してくれないからさ、いまいちわかんなくって」と吐露している。
みぞれの希美に対する気持ちは嫌でも観客には伝わっているものの、肝心の希美には全く伝わっていない、二人の意識に大きな隔たりがあることがわかるシーンです。
本題! 希美はみぞれのことを本当に好きなのか?
予告PVなどでは「二人は親友」と銘打たれてはいるのですが、こういった場面を取り上げると「いやいや、どこが…!」という気持ちも湧いてくるのも正直なところで。
やはり希美にとってのみぞれは、大勢の友達の中の一人に過ぎないのでは…!という考えが頭をよぎりますが、どこか、特別な存在ではない、とは言い切れないようにも思えます。
キーワードになってくるのは「嫉妬」です。
そもそも希美が欲しかったものは何なのか?
嫉妬とは、持たざる者が持つ者に対して抱く感情。
では希美は一体何が欲しかったのか?
劇中で希美が特に表情を輝かせたは、後輩たちが「ソロは誰が吹くのか?」という話をしているのを聞いた際。
ソロ吹くのは希美、上手いから、という言葉を耳にし、希美は劇中でも一番嬉しそうな顔を浮かべます。
やはり希美は楽器に対するこだわりが強く、音楽で認められたいという思いが強い女の子なんですね。
嫉妬と言っても様々な嫉妬がありますが、希美の場合、音楽面についての嫉妬です。
コメント
これほどの考察を書くのにはどれくらい映画を見直しましたか?
自分は難しい作品になるとあまり理解できずに考察されている方が書いた文などを読んで理解を深めています。
自分で考察できるくらい物語を理解するにはどうしたらいいでしょうか?
考察に関係ないコメントですみません。
考察素晴らしかったです、尊敬します。
天才か。
自分は、リズと青い鳥の第三楽章のテーマが「愛ゆえの決断」だとしても希美がみぞれに対して愛していない方が凄い良い、語彙が足りないので説明しがたいけど希美が言った「みぞれのオーボエが好き」と言うセリフが凄いモヤモヤをかき立てて心を揺さぶるのです。みぞれ自信が好きではないと言った所が好きなのです。武田綾乃さんがどう思って書いたのかはわからないですがリズと青い鳥を作ってくださってありがとうございます。以上です。
「みぞれのオーボエが好き」が好きというセリフの希美自身の気持ちの考察が刺さりました。
あのシーン見てた時「それだけ?」と思いましたけど、それは自分はみぞれ側の感覚だったんでしょうね。