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【安達としまむら】2期の可能性を徹底検証! 百合アニメに立ちはだかるハードルとは?
百合作品、電撃作品の2期はハードルが高い?
出典 : Amazon.co.jp
『あだしま』の2期実現には、かなり高いハードルが2つあります。
1つは百合作品であること、もう1つは電撃文庫の作品であることです。
百合アニメはこれまでたくさん制作されてきましたが、だからといってメジャーなジャンルではありません。
最早マイナーとは言えないものの、「熱心なファンは少なからずいるけどその絶対数は決して多くはない」というのが現状です。
それはつまり、市場においても大きく広がりにくいことを意味します。
過去にアニメ化された百合作品は、百合要素の濃いきらら系も含め数十作品ありますが、続編が作られるほどのヒットに至ったケースは『マリア様がみてる』『ゆるゆり』などほんの僅か。
高い評価を得た『やがて君になる』でも平均4000枚弱の売上に留まり、2期の実現には至っていません。
それくらい、百合アニメはヒットするのが難しいのです。
ただし、弱みばかりではありません。
日常系の百合アニメとして2011~2012年に大ヒットを記録した『ゆるゆり』は、その後も一定以上の人気をキープし、OVA制作を経て2015年に3期を放送。
更に、2018年に実施されたクラウドファンディングでは8800万円が集まり、熱心なファンの多さを物語る結果となりました。
百合は、一度付いたディープなファンが離れにくいジャンルでもあります。
とはいえ、2期のハードルはかなり高いと言わざるを得ないでしょう。
そして電撃作品もまた、近年では2期が実現しにくいことで知られています。
これまで49作品がアニメ化されてきましたが、その中でテレビアニメ2期が制作されたのは11作品。
その全てが2014年以前にアニメ化を果たした作品であり、2015年以降に初めてアニメ化が行われた作品で2期が実現したケースは皆無なのです。
決してヒット作がなかった訳ではなく、『エロマンガ先生』や『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は高い円盤売上を記録し、『魔王学院の不適合者』は配信が非常に好調でしたが、いずれも2021年1月現在、2期のアナウンスはありません。
これらのことからも、『あだしま』の2期は決して容易ではないと言えます。
1期は原作のどこまで映像化? ストックはある?
出典 : Amazon.co.jp
前述した理由から『あだしま』2期の可能性は決して高いとは言えませんが、だからといってゼロとも言えません。
なので、もし2期が実現した場合、どこまで映像化されるかを予想してみます。
『あだしま』の1期は、原作の4巻までを映像化しました。
5巻に収録された安達ご乱心の長セリフを観たかった、6巻のラストまで行って欲しかったというファンも多かったでしょうが、1クールで消化できる限界は4巻までだったと思われます。
もし2期が実現すれば、それらの名シーンや迷シーンも当然映像化されることになるでしょう。
1期と同じペースで映像化された場合、2期は8巻までということになります。
『あだしま』は2020年までに9巻がリリースされているので、ストック面では問題ありません。
8巻は修学旅行編で非日常感がありますし、9巻からはイラストレーターが変更になったので、区切りとしては申し分ありませんね。
余談ですが、9巻の表紙にはアニメの版権イラストが使用され、ファンの間では落胆の声があがっていました。
10巻以降のイラストレーターについてはまだ何も決まっていないのか、原作者の入間人間先生がカクヨム内の公式サイトで「イラストどうなるんでしょうね」と仰っていました。
そういう意味でも、今後も『あだしま』には注目が集まりそうです。
まとめ
2期も当然来て欲しいですが、原作のイラストがどうなるのかも大きな問題ですよね。
電撃大王版のコミカライズが好評なので、漫画版の作画を担当している柚原もけ先生が担当してくれれば、それが一番収まりが良いですし間違いないと思いますけど、個人的には『やが君』の仲谷鳰先生に一票。
『佐伯沙弥香について』コンビの新生あだしまを見てみたいです!