出典 : ©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会 : TVアニメ「無職転生 ～異世界行ったら本気だす」公式サイト

2021年冬アニメ『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～』のヒロイン、エリスとロキシーを大特集！
この2人がなぜファンの間でも特に人気が高いのかを徹底検証。それぞれ異なる魅力を持つ両ヒロインについてまとめました！

エリス・ボレアス・グレイラット　キャラクター概要

出典 : ©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会 : TVアニメ「無職転生 ～異世界行ったら本気だす」公式サイト

『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～』に登場する女性キャラクターで、本作のヒロイン。
原色のペンキに例えられるほどの真紅の髪はウェーブがかかっており、目尻はキッとつり上がっていて、気の強さが現れています。
初登場時の年齢は9歳で、この時点で将来は美人になると予想されるくらい整った顔立ちです。

アスラ王国フィットア領の上級貴族ボレアス・グレイラット家の令嬢。
父親から貴族としての将来性を危惧されるほどの「狂犬」で、度々暴力事件を起こし貴族学校を退学した上に家庭教師も総じて病院送りにしていました。
魔術の才には乏しいものの、剣術に関しては主人公ルーデウスすら凌ぐ才能を持っています。

自分より2つ年下のルーデウスに対しては、当初こそ他の家庭教師同様に暴力を振るっていたものの、彼が時に要領よく、時に根気強く自分と向き合ってくれたことで好意を抱き、以降は彼と並び立つ人間になるべく修練を重ねていきます。

担当声優は加隈亜衣（かくま あい）さん。

ロキシー・ミグルディア　キャラクター概要

出典 : ©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会 : TVアニメ「無職転生 ～異世界行ったら本気だす」公式サイト

『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～』に登場する女性キャラクターで、本作のヒロイン。
水色の髪を三つ編みにして、魔術師っぽい茶色のローブに身を包み、杖を愛用しています。
身長は低く、見た目は14歳くらいの少女ですが、実は人族より長命な魔族（ミグルド族）で、実年齢は初登場時で37歳です。

ミグルド族の特殊能力「念話」を使えず、その疎外感から集落を出て冒険者になりました。
その後、幼いながら凄まじい才能を持つルーデウスの魔術の家庭教師として雇われるも、才能の差を如実に見せつけられ、コンプレックスを刺激された模様。
一方で、力不足を感じながらも2年間にわたって精一杯ルーデウスを指導したことで、彼からは尊敬の念を抱かれています。

担当声優は小原好美（こはら このみ）さん。

「狂犬」から「献身ヒロイン」に変貌したエリス

出典 : Amazon.co.jp

主人公に対し暴力を振るうヒロインは「暴力ヒロイン」と呼ばれ、近年は敬遠される傾向にあります。
エリスも登場当初は極端なくらいの暴力ヒロインでしたが、それは子供時代の、それも最初だけ。
以降、ルーデウスをいじらしく慕い続け、彼に甘えるだけではなく、彼に相応しい人間になるためにと一度離れて剣術を極めようとするくらい献身的なヒロインへと変貌します。

幼年期はツンデレでしたが、少女期はツンツンとデレデレが同居するタイプではなく、ルーデウスから買って貰った服を破られた際には涙ぐみながら激昂するほど完全なデレに移行。
デレて以降はルーデウスのことを常に第一に考え、時には命を賭けてでも彼を守ろうとするほど、強烈な想いを抱いています。

暴走ヒロインから献身的なヒロインへの転身といえば、『リゼロ』のレムが有名ですね。
当初は主人公スバルを殺すくらい憎悪を向けていましたが、一度心を許してからは精神的な支柱となるくらいスバルに尽くしています。
彼女がアニメ界屈指の人気ヒロインになったように、このギャップ萌えを多分に含んだジョブチェンジは人気に火が点きやすい傾向にあり、エリスも多くのファンから支持されるようになりました。

ただし、幾ら人気が出やすい設定であったとしても、本人に魅力がなければファンは増えませんし、魅力があってもそれが読み手に伝わらなければ人気には繋がりません。
その点エリスは、彼女がルーデウスに惹かれ、支えになりたいと願う一部始終が克明に描かれているため、魅力が伝わりやすいキャラになっています。

無職転生にはメイン級のヒロインと呼べるキャラが3人いて、エリスはその中で最も出番が遅いヒロインです。
ただ、ヒロインとしてルーデウスと一緒にいる期間は一番濃密で、幼年期から少年期の成長過程、すなわち思春期をほぼ一緒に過ごしています。
そのため、序盤～中盤のストーリー上、最もメインヒロインっぽい立ち位置にいるのです。

本作の大きな転換期となったフィットア領転移事件の勃発をはじめ、作中において読者が最も物語にのめり込む時期に、恋する可愛いエリスがほぼ単独ヒロインとして描写されているのは、彼女の大きなアドバンテージと言えます。