29
Jan
2020年漫画売上ランキングTOP20を発表! 鬼滅の刃が歴史的ヒットを記録
6位 キングダム(57巻)
出典 : Amazon.co.jp
6年ぶりとなるテレビアニメの放送、更には2019年に大ヒットした実写映画の地上波放送など、2020年も話題に事欠かなかった本作。
累計発行部数は60巻発売の時点で7000万部にまで到達し、しかもその60巻は本作では初となる初版発行部数100万部を記録しました。
14年以上連載している漫画でありながら、現在が最も売れているという驚異的な状況になっています。
ヤングジャンプでは『リアル』に次ぐ古株ですが、リアルは不定期な上に滅多に掲載されないので、実質的にはヤンジャンの中で最も古参の作品です。
かつて一緒にヤンジャンを盛り上げた『テラフォーマーズ』も2018年末以降休載が続いており、復活は厳しい状況。
『かぐや様』や『ゴールデンカムイ』といった人気作が他にもあるとはいえ、部数的にはそれらの漫画とは倍以上の差があり、実質一強状態でヤンジャンを引っ張っています。
5位 進撃の巨人(30巻)
出典 : Amazon.co.jp
2021年4月に完結することが確定した本作。
全世界累計発行部数は1億部を突破し、漫画史に名を刻むことが確定している名作ですが、どのようなラストを迎えるかによって最後の盛り上がりも変わってくるため、俄然注目を集める最終回となるでしょう。
2020年12月よりテレビアニメ4期がスタートしており、こちらも2021年に完結予定です。
実は近年のセールスは少し寂しい状況で、ピーク時は単巻200万部の実売を誇っていましたが、31巻以降は100万部を割り込んでいます。
第1話における伏線を回収した際には大きな話題になり、近年も変わらずファンの期待に応える物語が紡がれていますが、一方で人気No.1キャラのリヴァイが長期離脱し、主人公のエレンが何を考えているのかわからない状態が長く続くなど、キャラに思い入れのあるファンにとって難しい時間が続いてしまったことが売上減少に繋がったと思われます。
現在のダークファンタジー隆盛の先駆けになった作品だけに、ここでもう一盛り上がり期待したいところです。
4位 呪術廻戦(8巻)
出典 : Amazon.co.jp
2018年に連載が始まり、2019年の時点ではネクストブレイク候補の筆頭という立ち位置でしたが、今や各メディアから「第二の鬼滅」と言われ大きく取り上げられる有名作品になりました。
快進撃が始まったのは鬼滅と同じくアニメ1期放送開始後。
年末には全巻が毎週5~10万部売れ続けるという、2019年末の鬼滅とほとんど同じ状況になっており、まさに第二の鬼滅状態が続いています。
13巻の時点で累計発行部数は1500万部と単巻100万部を軽く突破し、実売でも年始には全巻100万部突破が確実な情勢。
アニメ1期の放送は年を跨いで続き、ダークファンタジー作品が席巻する現在の流行も追い風になっており、その勢いはしばらく留まりそうにありません。
3位 SPY×FAMILY(3巻)
出典 : Amazon.co.jp
昨年、彗星の如く現れたジャンプ+の人気タイトルが、今や日本でTOP3に入る人気漫画になりました。
4巻発売から2ヶ月が経った2020年7月に400万部を突破し、易々と単巻100万部に到達しました。
その後、実売でも各巻が100万部を突破し、累計発行部数は6巻発売の時点で800万部を突破。
6巻の初版部数は100万部を記録しています。
つまり「6巻は100万部売れて当たり前」と出版社が判断したというわけです。
まだアニメ化していないにもかかわらず、この漫画がここまで売れているのは、受け皿が広いところに大きな要因があると思われます。
スパイ&暗殺者という、裏社会に通じる夫と妻の視点で描かれるストーリーは、ダーティでありつつも爽快。
心の読める純粋な子供・アーニャの視点で描かれる物語は、『よつばと!』を思わせるような平和で朗らかな日常。
様々な人が楽しめる要素を多数詰め込みながら、見事なバランスでそれを成立させていることが、本作の凄さですね。
2位 ONE PIECE(96巻)
出典 : Amazon.co.jp
毎年1位で当然、1位が指定席、1位であることが必然とさえ思われていたワンピですが、ついに陥落。
また、ピーク時には実売で毎巻300万部以上売れていましたが、近年は下落傾向が顕著で、200万部への到達も厳しい状況になっています。
それでも3位以下との差はまだありますが、呪術の勢いがこのまま続けば、2021年以降もトップに返り咲くのは難しいかもしれません。
一方、2021年は100巻&1000話に到達するアニバーサリーイヤー。
大いに盛り上がることが期待されます。
1位 鬼滅の刃(19巻)
出典 : Amazon.co.jp
2020年はこの作品の為にある年だった、と言っても過言ではありません。
2019年11月~2020年11月の1年間だけで1億部を発行し、2020年だけで実売8235万部を売り上げるという前人未踏の大記録を樹立。
単巻でも470万部前後を売り上げ、1年間での最高セールスを全て塗り替えました。
劇場版が『千と千尋の神隠し』の興行収入を抜いて歴代1位になるなど、記録尽くめとなった2020年の鬼滅ですが、その勢いは年末になって衰えるどころか更に加速しており、なんと未だに毎週全巻10万部以上売れ続け、年始には深刻な品薄状態になっています。
今後のアニメ化展開の継続も発表されており、最早どこで頭打ちになるのか想像もできない状態。
2021年は、昨年に連載が終了したとは到底思えない1年になりそうです。
順位まとめ
*1位 鬼滅の刃(19巻)
*2位 ONE PIECE(96巻)
*3位 SPY×FAMILY(3巻)
*4位 呪術廻戦(8巻)
*5位 進撃の巨人(30巻)
*6位 キングダム(57巻)
*7位 約束のネバーランド(17巻)
*8位 五等分の花嫁(13巻)
*9位 僕のヒーローアカデミア(26巻)
10位 ハイキュー!!(41巻)
11位 銀の匙 Silver Spoon(15巻)
12位 転生したらスライムだった件(14巻)
13位 ワンパンマン(22巻)
14位 ヲタクに恋は難しい(9巻)
15位 名探偵コナン(98巻)
16位 チェンソーマン(5巻)
17位 薬屋のひとりごと(6巻)
18位 七つの大罪(40巻)
19位 かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~(17巻)
20位 ワールドトリガー(22巻)
まとめ
鬼滅一色となった2020年ですけど、その一方でSPY×FAMILYがアニメ化前に初版100万部を達成したり、呪術廻戦が猛烈な勢いで全巻売れていたり、注目すべき作品はまだまだあります!
年末にはジャンプラの新たな看板作となった『怪獣8号』の1巻が凄まじい勢いで売れているようで、来年は確実に上位ランクインを果たしそうですね。
チェンソーマンがアニメ放送でどれだけ伸びるかも楽しみです!