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【回復術士のやり直し】フレイア(フレア)は史上最低のヒロイン?
過去のクズヒロインと比較
出典 : Amazon.co.jp
前述したように、フレア時代の彼女はかなりエグい性格で、しかも変態じみた性癖の持ち主ということもあって、クズ度はかなりのものです。
これまで、アニメおよびラノベ業界では数多くの「クズヒロイン」「クズイン」「ゲスイン」と呼ばれるヒロインが登場してきましたが、その中でもかなり上位に入るキャラと言えます。
少なくとも、主人公を虐待するメインヒロインなど、アニメではほとんど前例はないでしょう。
では、歴代のクズヒロインと比較して、フレアはどれくらいのクズ度なのでしょうか?
一般的な「クズ」と、ヒロインに対して使われる「クズ」は、同じようで若干異なります。
通常、クズという言葉が使われる人物というのは、反社会的な行動や非人道的な言動を繰り返し、他者に多大な迷惑を被るレベルですが、ヒロインに対するクズは遥かにハードルが低く、主人公や友人にちょっと引っかかる物言いをしたり、ツッコミの延長で殴ったりしただけでもクズ呼ばわりされてしまいがちです。
例えば、『とある科学の超電磁砲』の御坂美琴がクズヒロインとして名前を挙げられることがありますが、彼女は決してクズと言われるような性格ではありません。
レベル0の無能力者を軽んじているかのような発言をしているシーンがあり、佐天涙子に対しての言動と辻褄が合わない、偽善者だという意見が一部であり、それが誇大解釈されているようです。
人間誰しも、心の中に未熟な部分やダメな面を持っていて、自己顕示欲や嫉妬からつい良くない言動を取ってしまうことはあるものですが、一度でもそういった行為があるとクズと思われてしまうのは、テレビタレントも創作キャラも同じ。
特にヒロインについては、純度100%の清廉さを求められてしまうため、『僕は友達が少ない』の三日月夜空(みかづき よぞら)や『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂桐乃(こうさか きりの)のような、ちょっと性格の悪いヒロインは余計に悪目立ちし、クズヒロインの範疇に入れられてしまいます。
一方で、『SSSS.GRIDMAN』の新条アカネ(しんじょう あかね)ような序盤から悪女という設定で登場しているダークヒロインの場合、意外性がなく「そういうもの」として最初から認識されているので、クズヒロインという見方をされることは余りありません。
他にも、自分で非道なことをやっている自覚がある場合は、どれだけ残虐でもクズという表現はほとんど使われません。
ヒロインに用いられる「クズ」は、その度合いよりもむしろ無自覚(或いは作者の意図しないところ)に行われているクズ行為か否か、作中でどんな扱いを受けているか、葛藤の有無などが重要視されます。
『機動戦士ガンダムSEED』のラクス・クラインは、ザフトと決別した際にフリーダムガンダム・エターナルを奪取するなどの行為に及んではいますが、決して悪女とまでは言えないヒロインです。
しかし、作中で然程責められず、本人も気にしている様子はなく、周囲も彼女を善人扱いしていることで反感を買い、クズヒロインと呼ぶ人も少なくありません。
また、『School Days』の西園寺世界(さいおんじ せかい)のように、葛藤していてもその上で行動に出てクズ化するという斜め上のケースもあります。
『タッチ』の浅倉南(あさくら みなみ)は、時代の移り変わりによってクズと認識されるようになったヒロインです。
タッチが放送されていた1980年代は、ラブコメのヒロインが2人の男性の間で揺れ動く、思わせぶりな態度を取る等の行為はスタンダードでしたが、近年では許されざる行為と認識されています。
ヒロインの暴力についても同様で、いわゆる理不尽暴力に関しては容赦なくクズ行為と見なされるようになりました。
本作のフレアは、自身が正しく優れていると信じてやまず、周囲からも尊敬されている中でケヤルを虐待しているので、真性のクズヒロインと言えるでしょう。
ただ、そのクズ行為全てにケヤルが怒り、断罪しているため、それがガス抜きとなって反感を買うことはないかもしれません。
よって、陰湿で残忍極まりない行動とは裏腹に、歴代最悪のクズヒロインとまでは言われないと思われます。
まとめ
フレアの頃の彼女は極端なクズヒロインなので、アニメが放送されるとかなり話題になると思います!
フレイアになるとヒロインらしいキャラになりますが、案外フレア時代を恋しがられるかもしれませんね。