「イイヨ　気ニシナイデ」第6巻

ー第48話　蝶屋敷ー
…この言葉は、とても伊之助らしくない台詞である上に、そんな弱気な一面に可愛らしささえ感じてしまう名言です。下弦の伍・累のいる那田蜘蛛山での戦いで、十二鬼月でない鬼に苦戦し、死を覚悟していた寸前で水柱の富岡義勇が鬼の頸を討ち取り、助けてくれました。

その後も喉を負傷しているにも関わらず、助けてくれた富岡義勇に強がってあーだこーだと大声を出していたのが止めで喉が潰れ、さらには心も折れてしまったようです。

戦いを終えた炭治郎が、ようやく蝶屋敷（胡蝶しのぶの屋敷）で休息している伊之助に出会い、声をかけた際に出たこの言葉でした。この場面で思わず笑った読者は少なくないと思います。

引用：nishinippon.co.jp

「ゴメンネ　弱クッテ」第6巻

ー第48話　蝶屋敷ー
…これは上記の名言の後に放った言葉で、同じくらい面白く印象的な名言です。蝶屋敷で休息している中、ずーっと落ち込みまくり、ネガティブになっている伊之助に同期の炭治郎、善逸が日々一生懸命励ましている場面が微笑ましくもありました。

「どいつもこいつも俺が助けてやるぜ　須らくひれ伏し！！崇め讚えよ　この俺を！！」

第7巻　ー第60話　二百人を守るー
…下弦の壱・魘夢がいる無限夢列車で鬼の術によってかけられていた眠りから目覚め、覚醒した如く「伍ノ牙　狂い裂き」の技を出した後に発した言葉です。伊之助の俺様気質な一面が存分に出でいています。

「夢じゃねぇ！！︎現実だ！！！罠にかかるんじゃねぇよ！！つまらねぇ死に方すんな！！」

第7巻　ー第61話　狭所の攻防ー
…無限夢列車の中で下弦の壱・魘夢の急所である頸を見つけることできた伊之助は炭治郎と共に協力して、頸を討ち取ることに奮闘していました。

そんな中、魘夢の血鬼術「強制昏倒睡眠・眼」によって、眠りにかかってしまいそうになりますが、炭治郎と伊之助は、夢の中で自分の頸を斬れば眠りから目覚め、現実に戻れるという対処法を把握していたため難なくこなそうとしていました。

術にかかってしまう度に斬首し続ける中、炭治郎がついに現実でも自分の頸を斬ろうとしてしまった際に伊之助が危機一髪で助けた非常に格好良い台詞でした。ちなみに伊之助自身は、猪頭をかぶっているため視線が合わず、術にかかりづらいというこの戦闘状況においてはとても有利な位置にいました。

引用：cinematoday.jp

「弱気なこと言ってんじゃねぇ！！︎なれるかなれねぇかなんてくだらねぇこと言うんじゃねぇ！！信じると言われたならそれに応えること以外考えるんじゃねぇ！！︎死んだ生き物は土に還るだけなんだよ　べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ　悔しくても泣くんじゃねえ」

第8巻　ー第66話　黎明に散るー
…無限夢列車で下弦の陸・魘夢を倒した後に現れた上弦の参・猗窩座に炎柱の煉獄杏寿郎が敗れ、命を落としてしまった際の出来事です。

猗窩座は太陽から逃げ、戦いが終わってしまい、残された炭治郎、善逸、伊之助は途方に暮れました。「こんな所でつまづいている俺は…煉獄さんみたいになれるのかなぁ…」そう嘆いた炭治郎にかけた言葉でした。

猪頭から涙が溢れるながらも発した強気で前向きな伊之助の言葉には、煉獄さんを想う気持ちと自分の実力では猗窩座を倒せなかった悔しい気持ちがよく伝わってきました。また、不器用ながらに伊之助らしくみんなを励まそうとする言動にも読者までほろりと涙が出てしまいます。

おわりに

以上、嘴平伊之助(はしびらいのすけ)の名言について紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。

人情に熱く仲間思いの伊之助は、なかなか思うように行かない場面もありますが、熱い想いは心を動かすんですね。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。