「好きな人や大切な人は漠然と明日も明後日も生きてる気がする それはただの願望でしかなくて絶対だよと約束されたものではないのに 人はどうしてかそう思い込んでしまうんだ」

しのぶの渾身の一撃で童磨を倒したかのように見えたものの、毒が完全には効かずにしのぶが吸収されてしまうシーンで発した心の言葉になります。

無惨を倒すために共に戦ってきた戦友の柱・胡蝶しのぶが殺されてしまったシーンで溢れる想いで、発言はせず心の声として発されたセリフ。

慕っていた胡蝶しのぶが自分の目の前で殺されてしまったカナヲは、このシーンをきっかけに禁じられた「必殺技」を使用することを決意します。

この言葉は現代を生きる全ての人に刺さるのではないでしょうか。特に「命」は儚いもので、事故や病気で急に命を落としてしまうこともある。

そんな感動的で気づきのある言葉を、しのぶの死で悟るカナヲ。この後に続く決戦でも上述のように数々の名言が生まれています。

「姉さんに言われたとおり仲間を大切にしていたら 助けてくれたよ 一人じゃ無理だったけど仲間が来てくれた」

上弦の鬼・童磨との決戦において、嘴平伊之助と力を合わせてなんとか童磨を倒すことができた時のカナヲの名言です。

上弦の鬼とあってその能力はかなり高く、決して「一人では敵わない」童磨を、亡くなってしまった胡蝶しのぶの身を呈してのサポート、そして伊之助との協力で倒すことができたという熱い展開の中で生まれた言葉になっています。

「貴方 何のために生まれてきたの？」

同じく上弦の鬼・童磨との戦いの中で童磨に放った屈辱を覚えさせる一言です。

カナヲの性格からは一見考えられないような不気味な笑みをした後、童磨を怒らせるきっかけとなります。

童磨は感情を感じることができないため、この後に続く「あなた何も感じないんでしょ？」という煽りで本気を出すこととなります。

引用：i0.wp.com

「死んでも倒す　私だって姉さんみたいに最後までちゃんとやる」

こちらも同じく上弦の鬼・童磨との戦いの中で発した言葉で、「死んでも倒す」という強い言葉を初めて発したシーンになります。

シャイなカナヲが「死んでも」という言葉を使うということは、それだけ想いの一生懸命さを表しています。

童磨の使用する氷の技に苦しみながらも、しのぶの仇を絶対にとってやるんだという強い想いを秘めたカナヲの言葉です。

このシーンがもし映画やアニメーションとして映像化されることとなったら、筆者も観客も涙を隠せない事でしょう・・・。

引用：prcm.jp

おわりに

以上、栗花落カナヲの名言を紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。

筆者が個人的に一番だと思う名言は、やはり

「好きな人や大切な人は漠然と明日も明後日も生きてる気がする それはただの願望でしかなくて絶対だよと約束されたものではないのに 人はどうしてかそう思い込んでしまうんだ」

でしょう。しのぶとカナヲの絆は非常に深く、その愛情を感じざるを得ない名シーンになっています。

師匠の仇を打つために妄信していく栗花落カナヲの涙は、全ての読者の心を奪った事でしょう。

屋敷で炭治郎たちをトレーニングしてくれたカナヲは、やはりたくましい存在として鬼殺隊の勝利に大きく貢献しています。

柱でなくともここまで見所のあるキャラクターが多いのが、鬼滅の刃の特徴ですよね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。