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8

Dec

【ダイの大冒険】マァムはどうして影が薄い? 徹底検証

最大の見せ場は最終盤に?

出典 : Amazon.co.jp

復帰して以降、なかなか目立つ場面に恵まれずにいたマァムですが、終盤に大きな見せ場が訪れます。
ハドラー親衛騎団の各個撃破の際、最強の駒クイーンから生まれた女王アルビナスとの一騎打ちという、極めて重要な戦いを担ったのです。

アルビナスは親衛騎団のリーダー格であり、その実力も最強クラス。
そんな強敵に対しマァムがぶつかるのはミスマッチと言っても過言ではなく、実際両者の対決はアルビナスが圧倒する展開となりました。

しかし、アルビナスがマァムを終始侮っていたこともあって、マァムの起死回生の策がハマり逆転。
猛虎破砕拳でトドメを刺し、マァムは格上相手に大金星をあげたのです。

ただ、この戦いもマァムの株を上げるには至りませんでした。
アルビナスが思いの外呆気なく敗れたため、戦い自体が印象の薄いものになってしまったからでしょう。

また、決め技になった「猛虎破砕拳」がポッと出の技というのも、この戦いの印象を弱めてしまった要因かもしれません。
ダイのアバンストラッシュ、ポップのメドローア、ヒュンケルのブラッディースクライドのような印象深い必殺技や呪文がないこともマァムの影が薄い理由の1つですが、最後までそれを払拭することができませんでした。

本当に好きなのは誰?

出典 : © 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 © SQUARE ENIX CO., LTD. : ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト

バトル面において目立った活躍ができなかったマァムですが、恋愛面に関しては悪目立ちしてしまった感が否めません。

マァムは早い段階からヒュンケルに惹かれている描写が目立ち、大魔王との決戦前夜にパプニカ三賢者のエイミがヒュンケルへの想いを告白した時は、ショックを受け動揺していました。
その際、自分がポップに片想いされていることを知らず、彼にこのことを相談してしまいます。
結果、翌日のミナカトールのことで頭がいっぱいのポップを怒らせてしまいました。

まだ子供で恋愛には疎そうなダイですら早々にポップの気持ちに気付いていたというのに、当の本人はその可能性すら一切感じていなかった様子。
鈍感主人公さながらの鈍さです。

とはいえ、最初からポップは眼中になく、ずっとヒュンケルの事を想い続けていたのであれば、「ポップかわいそうだけど仕方ない」と読者も納得したでしょう。
しかしその後、ミナカトール発動の際にポップに大声で告白されたことで、マァムの意識がガラッと変わります。
「ヒュンケルのことが好きかもしれないけど、ポップのことも気になり出した」という、少女漫画の主人公のような状態になってしまったのです。

これが恋愛漫画なら、そういうのもアリと思われたかもしれません。
でも、ダイ大のジャンルはバトルファンタジー。
これから最終決戦に挑む中で、そんな中途半端な恋愛劇を見せられても……と困惑した読者にとって、マァムは若干邪魔な存在になってしまったのです。

これによって、当時の読者はマァムについて語る気があまりせず、思い出からマァムを消してしまったと推察されます。
むしろ「ポップにはマァムより一途なメルルの方が相応しい」という人の方が多いくらいでしょう。
特に近年は、一途なキャラが好かれる傾向が強まっているので、より一層メルルの支持者が増えていると思われます。

なお、最終的にマァムはポップ、メルルと共にダイを探す旅に出ており、三角関係のもつれを暗示するような形で物語は終わります。
構想にあったという続編が実際に描かれていれば、マァムに対する読者の意識もきっと違ったものになっていたでしょう。
もしかしたら、マァムの影が薄い最大の原因は、続編が作られなかったからかもしれません。

まとめ

扱いの不遇さもあって影が薄いマァムですが、アニメを観て「マァムってこんなに可愛かったっけ?」と感じた人が増えてるみたいですね。
武闘家に転職して以降はビジュアル的にもアニメ映えすると思うので、更なるマァム再評価の流れが来そうな予感がします!

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