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【ダイの大冒険】マァムはどうして影が薄い? 徹底検証
出典 : © 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 © SQUARE ENIX CO., LTD. : ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト
2020年10月より新アニメーションの放送が行われる『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』より、アバンの使徒の1人・マァムを大特集!
終盤まで勇者パーティの一員として活躍しながら、イマイチ影が薄い理由を徹底検証します!
マァム キャラクター概要
出典 : © 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 © SQUARE ENIX CO., LTD. : ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のメインキャラで、勇者ダイのパーティの一員。
かつての勇者アバンの使徒の1人で、アバンの仲間だった戦士ロカと僧侶レイラの間に生まれた娘。
ロモス王国のネイル村で育ちました。
当初の職業は僧侶戦士で、ハンマースピアおよびアバンから授かった「魔弾銃」を武器としていましたが、のちに武神流の師範であるブロキーナに弟子入りし武闘家に転職。
身体能力の高さを生かした徒手空拳に加え、武神流の技「閃華裂光拳」「猛虎破砕拳」などを使用しモンスターと戦っています。
ホイミ系の魔力を拳に乗せ、過剰回復を引き起こし相手の生体組織を破壊する閃華裂光拳は、相手の耐久力に関わらず致命打になり得る強力な切り札ですが、一方で生命活動が停止しているゾンビ系など効かない相手も少なくないようです。
男勝りの性格で、同時に面倒見が良く優しい性格。
ただし恋愛に関してはかなり鈍感で、自分に向けられる愛情にはなかなか気付けないようです。
2020年版の担当声優は小松未可子(こまつ みかこ)さん。
1991年版は冨永みーな(とみなが みーな)さんが務めていました。
中途半端さを克服できず
出典 : Amazon.co.jp
ダイ、ポップに続くアバンの使徒として序盤から仲間に加わるマァムですが、ダイ大が語られる中でポップやハドラーが賛美される一方、彼女の名前が挙がる機会は決して多くはありませんでした。
連載時に人気がなかった訳ではなく、公式人気投票では第1回が6位、第2回が4位、そして第3回が7位。
元々メインには女性キャラが少なく、競合する相手がレオナ姫とメルルくらいしかいないので、目立っていなかった訳でもありません。
しかし、マァムが語られるのは露出の目立つ扉絵(マァムの決意の巻のアレ)くらいで、彼女の魅力が語られる機会は乏しいと言わざるを得ません。
その理由は幾つかありますが、まず思い当たるのは戦闘シーンにおける活躍の少なさです。
マァムの序盤の職業は「僧侶戦士」という、原作のドラクエにはないオリジナルの職業。
弾丸に詰めた呪文を打つというロマン溢れる「魔弾銃」で遠距離攻撃も回復も行え、更に肉弾戦もこなすという、まるで賢者のような活躍が期待できるスペックを持っています。
しかし実際には、賢者というよりFFシリーズの赤魔道士のような中途半端さ。
一見強力そうに思える魔弾銃は、味方に強力な魔法使いがいない状態では決め手とはなれず、弾数という制限もあります。
回復呪文もレオナには及ばず、本人もフレイザード戦でそのことをを痛感し、魔弾銃が壊れたのを契機に武闘家への転職を決意しました。
ダイ大の連載が始まるきっかけとなり、社会現象となったゲーム『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』において、転職はユーザーの誰もが体験する一大イベントであり、プレイ中最もワクワクする瞬間でもあります。
そのドラクエ最大の見せ場を、マァムは担ったのです。
にもかかわらず、武闘家に転職しパーティに復帰して以降も、マァムは中途半端さを克服できませんでした。
彼女の復帰イベントでもあったザムザ戦自体が「別になくてもよかった」と言われるくらい本筋に大きく絡まない不人気のエピソードで、ザムザとの戦いにおいても活躍はしたもののトドメはダイが刺しており、大きな見せ場には至らなかった印象です。
更に、ザムザ戦以降の戦いではこれといった見せ場がないまま進行し、せっかくの大技「閃華裂光拳」も通用しない敵ばかりで、大幅なパワーアップイベントもロン・ベルクから「魔甲拳」を貰ったことくらい。
連載が進むにつれ、マァムの影はどんどん薄くなっていきました。