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【ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】2期の可能性と内容を徹底検証! 話題の新キャラも登場?
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2020年秋アニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の2期が制作される可能性を徹底検証!
大反響を呼んだ第6話をきっかけに、ファン以外からも関心を持たれ始めている本作。その続編が作られるかどうかを探っていきます!
第6話が話題に! 独自路線だからこそ表現できるスクールアイドル
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『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のアニメ化が決定したのは、2019年12月15日のことでした。
あのラブライブの新アニメということで当然、大きな話題になりましたが……同時に驚きの声もあがっていました。
この虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、通称“ニジガク”がμ’s、Aqoursに続く純粋なラブライブ第3シリーズだったなら、驚くファンはいなかったでしょう。
過去2作がいずれもメガヒットを記録しているのだから、次もアニメ化は既定路線と考えるのが普通です。
しかし、ニジガクはμ’sやAqoursとは異なる独自路線を歩んできた企画だったので、アニメ化は保証されていなかったのです。
ニジガクは元々、ブシロードのスマートフォン向けゲームアプリ『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)』の4周年記念プロジェクト「PERFECT Dream Project(PDP)」として立ち上げられた企画。
あくまでスクフェス内の企画であり、エマ・ヴェルデ、近江彼方(このえ かなた)、桜坂しずく(おうさか しずく)の3人はスクフェスの転入生として登場したキャラで、ニジガクのオリジナルキャラではありません。
ニジガクのスタンスもμ’s、Aqoursとは大きく異なります。
この2組はグループ活動が前提ですが、ニジガクはソロ活動が主体。
各々自分がなりたいスクールアイドル像を持ち、それに向かって邁進する中で、同じ志を持つ女の子たちが集っているのです。
担当声優に関しても、これまでは新人やそれに近い人が抜擢されていましたが、ニジガクでは既にある程度キャリアを積んだ人も選ばれています。
そのため、ニジガクはラブライブシリーズの主流ではなく支流という認識がファンの間にもあって、アニメ化されたことに驚きの声があがったのでしょう。
また、これまでのラブライブシリーズと明らかに絵柄が異なっていたため、それに驚いた人も多かったようです。
ラブライブのアニメといえば室田雄平さんのキャラデザが有名ですが、このニジガクではufotable出身の横田拓己さんが担当しており、その点1つをとっても従来のラブライブとは差別化が図られています。
このように、独自路線を突き進むニジガクですが、それはアニメに関しても同様。
過去のシリーズでは、メンバー回であってもあくまで話の主役のみでしたが、ニジガクの場合は終盤にソロライブを必ず入れています。
アイドルアニメは通常、1人のメンバーが目立ち過ぎるのはあまり好まれないのですが、ニジガクはメンバーの個性を前面に出すことに注力した話作りが徹底して行われている印象です。
それが最も顕著に表われたのが、第6話「笑顔のカタチ(〃>▿<〃)」。
過去2作を監督として指揮した京極尚彦さんが絵コンテを務めたこの回は、“りなりー”こと天王寺璃奈(てんのうじ りな)が「璃奈ちゃんボード」を使うようになるまでの経緯をアニメ独自の解釈で描いたエピソードです。
璃奈の「本来は人懐っこく、他者と繋がりたいと願っているのに、感情を表情にするのが苦手で人付き合いができなくなった」という性質を丁寧に描写したこの回は、ニジガクファンはもちろん、それ以外のラブライブファン、更には今までラブライブに触れてこなかったアニメファンにまで響き、ニコニコ動画の再生数では常時無料の1話を上回る異常事態に発展。
璃奈のソロライブのYoutube再生数も大きく伸び、AmazonのBlu-ray・DVD予約ランキングでも全巻が上位を独占するなど顕著な上昇を見せ、「神回」と騒がれました。
特筆すべきは、璃奈がこれだけ目立ったにも拘わらず、他のメンバーを推しているファンから「りなりーばっかズルい!」といった不満の声が余りあがらなかったこと。
璃奈がアニメファンに受けたことをニジガクのファンの大半が喜び、祝福していた印象です。
これこそが、ニジガクの特徴を象徴する出来事だったと言えるでしょう。
2期は既定路線? 円盤予約は好調
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前述したように、ニジガクはラブライブシリーズにおける支流と見なされていたため、『ラブライブ!』や『ラブライブ!サンシャイン!!』と同列で語ることはできません。
それは売上にも現れていて、主題歌のCDセールスは過去2作より低くなっています。
円盤売上も、恐らく同様の結果になるでしょう。
ただ、第6話の放送を契機に予約は好調に転じていて、彼方回の第7話放送後も顕著な伸びを見せていました。
仮に前2作には敵わずとも、近年のアニメ業界の中ではトップクラスの数字を残すことが予想されます。
円盤売上だけを考慮するならば、2期をやる上では何の不都合もないでしょう。
ただ、ラブライブシリーズの場合は、既に1つの作品の円盤売上だけで続編を作るか否かを判断する状況にはないと思われます。
今やバンダイナムコホールディングスの主力IPになっているこのコンテンツは、潤沢な予算を元に企画が立てられる筈なので、ニジガクに関しても2期をやるのなら最初から予定に組まれていると考えるのが自然です。
では、果たして2期が最初から予定されているかどうかですが……これが結構微妙なラインです。
というのも、既にラブライブシリーズ本流の最新企画『ラブライブ!スーパースター!!』が立ち上げられているからです。
もし今後、このスーパースターを全面的に推していくということになれば、ニジガクの2期は作られない可能性もあります。
2つの作品を同時進行で制作していくことも考えられなくはないですが、ファンが分散する恐れもあるので、どちらかに集中すると考えるのが自然です。
一方で、ニジガクのアニメにはブシロードのゲームアプリ『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ALL STARS(スクスタ)』の宣伝媒体という側面もあります。
ブシロードが「スクスタにはまだ伸びしろがあるから、アニメでもっと宣伝したい」「炎上騒動を払拭するためにアニメ展開を続けたい」という意向を強く持っていれば、2期を猛プッシュするかもしれません。
現状では、2期の可能性は50%くらいでしょう。