5位　坂道のアポロン

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2012年春に放送された、少女漫画原作のアニメ作品。
1960年代の長崎県佐世保市を舞台に、ジャズにのめり込む若者たちの青春を描いた、熱く切ない物語です。

2011年6月に設立されたMAPPAが、初めての元請制作として着手したのがこのアニメ。
手塚プロダクションとの共同制作ではありますが、設立間もなく元請けとなるあたり、当時から既に有力なスタッフを抱えていたのでしょう。

本作の見所はやはり演奏シーン。
最初のドラムのシーンで、滑らかで迫力ある作画を披露してアニメファンの度肝を抜き、ジャズの醍醐味のセッションも息の合った様子を演奏で鮮やかに再現して、オシャレで楽しいジャズの魅力を見事に引き出していました。

4位　どろろ

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手塚治虫先生の名作を新アニメーションとして蘇らせ、2019年冬～春に放送した作品。
鬼神に奪われた身体の各部位を取り戻す過酷な人生を歩む百鬼丸（ひゃっきまる）と、武士に頼らない国を作る夢を掲げるどろろの旅を描いた壮大な物語です。

坂道のアポロン以来となる手塚プロダクションとの共同制作で、純粋な手塚作品を他スタジオと共同で作った珍しいアニメ。
それだけMAPPAへの信頼が厚かった証でしょう。

元々原作が未完ということもあって、設定は原作から大きく変えるなど、現代ならではのアニメに仕上がっています。
エピソードによって評価に波はありますが、全体としてはかなり高評価を得たリメイクとなりました。

3位　BANANA FISH

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1980年代～1990年代に連載されていた少女漫画を原作としたアニメです。
少女漫画でありながらストリートキッズとマフィアの抗争を描くというスリリングな内容で、連載当時はヒット作でありながらアニメ化が困難な作品でした。

それから長い年月を経て、2018年夏～秋にMAPPAによって初の映像化を果たした本作は、設定の一部を現代向けにアレンジしながらも作品の空気感を損なうことなく、原作ファンも若い世代も楽しめる内容になっています。
MAPPAは女性向け作品で何作もヒットを記録していますが、その中でもこの作品は特に高い評価を獲得しました。

2位　この世界の片隅に

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2016年11月12日公開の劇場アニメ。
『夕凪の街 桜の国』で知られるこうの史代先生が2007～2009年に連載していた漫画を原作としたファミリードラマで、戦時下の広島を舞台にした作品です。

戦争を題材にしたアニメ映画はどうしても気軽に見に行くことが難しく、本作も公開時の上映館数は63館と小規模な展開でした。
しかし試写会の時点でかなり評価は高く、公開後も絶賛の嵐となり、国内外で数多くの賞を受賞。
年を跨いでも口コミで広まり続け、驚異的なロングラン上映となりました。

2019年には、約40分もの新規映像を追加した『この世界の（さらにいくつもの）片隅に』の公開も行っています。
この追加によって、主人公すずの夫である周作（しゅうさく）や遊女のリンの描写が格段に増し、人間模様がより豊かになっていますが、3時間に迫る長丁場の上映時間になっており、一長一短といった印象です。

MAPPAは同時期にユーリも大ヒットを記録しており、この2作品の大成功によって一気にその名をアニメ界に轟かせています。

1位　ゾンビランドサガ

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前述したように、MAPPAは2016年に発表した2作で一気に知名度を上げましたが、本格的にブレイクしたのはこのゾンビランドサガでしょう。
2018年秋に放送されたオリジナルアニメで、監督に『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の境宗久さんを招いて作られたアイドルアニメです。

内容はコメディがメインですが、ゾンビという設定を最大限に生かした決死のパフォーマンスや、昔のアイドルが現代のアイドル像に苦悩するなどシリアスな展開も秀逸。
他のアイドルアニメでは描けないようなテーマを扱ったその内容は深くもあり、多くの視聴者に笑いと感動をもたらしました。

大反響を呼んだ本作は、その後続編『ゾンビランドサガ リベンジ』の制作が発表されましたが、それから約1年もの間音沙汰なしの状態が続いています。
会社の知名度が上がった結果『グラブル』や『進撃の巨人』といった他会社の手がけていた大作の続編を請け負うことになり、スケジュールがパンパンになったのが主な原因と思われます。

順位

*1位　ゾンビランドサガ
*2位　この世界の片隅に
*3位　BANANA FISH
*4位　どろろ
*5位　坂道のアポロン
*6位　ユーリ!!! on ICE
*7位　うしおととら
*8位　さらざんまい
*9位　賭ケグルイ
10位　ドロヘドロ

まとめ

このMAPPAを設立したのは、『SHIROBAKO』ムサニの丸川社長のモデルとしても知られる丸山正雄さんです。
1作目の『坂道のアポロン』の時点で既にクオリティの高い制作スタジオという感じでしたが、今や業界有数のヒットメーカーになった感じですよね。

一方で、ゾンサガやユーリの続編制作があまり進んでいなさそうなのが気がかりです。
コロナの影響もありますし、完成するのは当分先になるかもしれませんね。