19
Aug
【放課後ていぼう日誌】に百合要素はあるのか？ 各キャラの関係性を徹底検証
それぞれの関係性
ていぼう部は、黒岩部長と大野先輩のいる中に陽渚と夏海が新入生として入部することで現在の4人体制が確立されました。
そのため、基本的には陽渚と夏海、黒岩部長と大野先輩の組み合わせが多く見られます。
ただ、元々順応性が高い夏海に加え、釣り初心者だった陽渚も早々に先輩2人と打ち解けているため、絡み自体はそれぞれ結構あります。
陽渚と夏海は作中で最も多い組み合わせで、2人だけで釣りをすることもたくさんあります。
久々に再会した2人ですが、人懐っこい夏海がグイグイ行く系なので、あっという間に幼なじみらしい関係になった模様。
特にボディタッチなどのスキンシップが多く、魚の内臓が苦手で調理中にフリーズしていた陽渚を夏海が後ろからくっついてフォローするなど、濃厚接触が目立ちます。
また、優等生のように見えて勉強ができない陽渚に、アホの子のようで実は賢い夏海が部屋で勉強を教えるなど、意外なパターンの交流があるのもポイント。
常に夏海がリードするような関係性です。
黒岩部長と大野先輩は学年こそ違うものの、気の置けない間柄という印象です。
常に余裕綽々で飄々としている黒岩部長が、大野先輩に責められた時だけは顔を青ざめさせて怖がっている点がポイント。
普段弱気で大人しい大野先輩ですが、大好きな魚のことになると饒舌で、そんな彼女が黒岩部長に対してのみ強気というのは結構意味深です。
陽渚と黒岩部長は完全にイジられ役とイジり役の関係。
同時に、生き物が苦手な陽渚に対しあえて魚を捌かせようとするなど、割とスパルタなやり取りもよく見られます。
ただし、最初は嫌がっていた陽渚が実際に釣りをやってみて「すごく楽しかった」と言った時には温和な笑顔を見せるなど、どんどん釣りにのめり込んでいる陽渚をなんだかんだ優しく見守っている印象です。
夏海は黒岩部長に対し姉のように慕っていて、やり取りも本当の姉妹のような感じですね。
オシャレに疎い黒岩部長にツッコミを入れたり、進路を言及しない彼女を心配したりと、夏海の方が何かと気にかけていて、奔放な姉と心配性の妹みたいです。
大野先輩は後輩2人に対しては、主に釣りや料理の指導を優しく行っています。
特に陽渚に対しては、「陽渚と真のお料理がんばるぞっ！」のコーナーが定番になっていることもあって、頻繁に魚料理を教えています。
そのためかなり頼りにされており、陽渚がキス釣りに使うアオイソメ（青虫）のあまりのグロさに怯え、大野先輩の背中に隠れる……なんてこともありました。
このように、各人それぞれ良好な関係性を作っています。
肝心の百合要素は……？
女子だけで集まって共通の活動をする漫画・アニメといえば、多くの人が「百合もの」もしくは「百合要素ありの作品」という先入観を持っているかと思います。
事実、部活ものについては『けいおん！』『ハナヤマタ』などのきらら系をはじめ、『ゆるゆり』『響け！ ユーフォニアム』など百合要素アリの人気作が目白押し。
特に放課後ていぼう日誌は同じアウトドア趣味の作品である『ヤマノススメ』と共通点が多く、そのため「放課後ていぼう日誌は百合要素のあるアニメ」という先入観を抱いていた人も多かったことでしょう。
結論から言えば、本作に百合要素はあまりありません。
ただ、全くないとまでは言えません。
例えば、ていぼう部の先陣を切って陽渚がキス釣りを始めた際、アタリはあるのに中々釣れず落ち込んでいるシーン。
意気消沈していた陽渚に夏海が麦茶を差し入れして、その後隣に座って雑談しながら励ましとアドバイスを贈ります。
そんな夏海の助言からヒントを得た陽渚が素直に「ありがとう」と言うと、普段ならケラケラ笑って返しそうな夏海が珍しく照れた表情を見せていました。
百合要素としては微々たるもので、あくまで2人の関係は友達ではありますが、露骨にベタベタするよりもこれくらいの距離感の方が好みという百合マニアが多いのも事実。
そういう意味では、「百合要素はほとんどないけど百合好きが楽しめる要素はある作品」と言えるでしょう。
まとめ
百合要素は薄めですが、その分サッパリした女の子の友情を楽しめる作品です！
『ヤマノススメ』よりも百合成分とギスギス成分が抑えめな作品が観たいと思っている人にはストライクだと思います！