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【はめふら】メアリ・ハントは本当に百合に目覚めたの? 検証まとめ
出典 : © 山口悟・一迅社/はめふら製作委員会 : TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』公式サイト
『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』より、アランの婚約者で主人公カタリナと敵対する運命だったはずの女の子・メアリを大特集!
彼女が果たしてカタリナに友情以上の感情を抱いているかどうかを徹底検証します!
メアリ・ハント キャラクター紹介
https://twitter.com/hamehura/status/1249532761595052034
『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』に登場する女の子。
ハント侯爵家の四女で、蜂蜜色の髪と瞳をした姉たちとは違い、姉赤褐色の髪と瞳で、髪は肩まで伸ばしています。
幼少期も成長後も外見上の大きな変化はなく、頭にはティアラや花飾りを付けていることが多く、服装も華やかなものを身に付けています。
乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」の登場キャラクターで、ゲーム内においては攻略対象の1人であるアラン・スティアートの婚約者として登場し、その後主人公マリア・キャンベルのライバルとなります。
しかし主人公がカタリナに転生した世界では、カタリナを大事にするあまりアランとは親しくならず、彼に対して恋愛感情を抱くことはありません。
幼少期は自分に自信がなく、常にオドオドして華やかな場所も苦手でしたが、カタリナに相応しい人物になるべく努力を重ね、成長後は落ち着いた雰囲気を持った「令嬢の中の令嬢」と言われるほどに。
一方で、カタリナに固執するあまり彼女を手中に収めようとしているジオルド・スティアートを敵視しており、アランに監視役をさせるなど腹黒い一面を持ち合わせるようになりました。
魔力は「水」ですが、あまり使う機会はありません。
担当声優は岡咲美保(おかさき みほ)さん。
「悪役」にならなかった令嬢の本質
出典 : © 山口悟・一迅社/はめふら製作委員会 : TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』公式サイト
メアリは、カタリナ以上に悪役令嬢の素養があるキャラクターでした。
というのも、彼女の境遇は必ずしも恵まれたものではないからです。
クラエス公爵家の親戚に当たるハント侯爵家は、クラエス家ほど大きくはないものの、侯爵家の中では資産が潤沢で地位も高く、家柄としては上々。
そのハント家の一員である彼女は、優雅な生活を送ってはいたようですが、姉妹仲は決して良くありませんでした。
というのも、メアリは姉妹の中でただ1人だけ後妻の子供で、上の三人の姉とは母親が異なるのです。
彼女が姉妹の仲で1人だけ髪と瞳の色が違うのはそのためです。
父親は同じなので義姉という訳ではないものの、やはりこういった家では血統が重要視されるようで、メアリは姉たちから「身分が低いから、できも悪いのね」などといびられる日々を送っていました。
この「4人の中で1人だけが違う」という状況は、あまりに多勢に無勢。
ましてメアリは末っ子であり、貴族は上下関係が厳しいことを考えると、彼女に反撃の余地はなかったと言えます。
こういう場合、抑圧された人間は大きく分けて二通りの道に分かれます。
やさぐれてしまい、自他を破滅へ導く生き方をするか。
或いは、鬱屈を自己の中にためこんで塞ぎ込んでしまう生き方をするか。
メアリは後者の道を進み、自分に自信のない臆病な性格になってしまいました。
もしここでメアリが前者の道を進むことになっていれば、彼女は立派な悪役令嬢になったことでしょう。
彼女はそうなっても仕方のない環境にいたのですから。
しかしそうならなかったのは、メアリの中には確かな「強さ」が内在されていたからです。
自信がないのはあくまでも環境の所為であって、本来のメアリは自分の痛みを他者に向けて発散させず、また自分の中に溜め込んだ鬱屈に飲み込まれることもなく、幼い身で耐え続けていた強さこそが、メアリを悪役令嬢の道に進ませなかったのです。
メアリの本質はその粘り強さにこそあり、ゲーム版ではアランが、カタリナ転生後の世界ではカタリナが彼女に自信をつけさせたことで、耐えることから努力することへその強さを使う人生を歩み始めます。
その結果、誰より令嬢に相応しい女性へと成長したのです。