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【ポプテピピック】2期はイケるのか? クソアニメの未来を徹底検証
出典 : Amazon.co.jp
公式が「クソアニメ」を自称し話題になった人気アニメ『ポプテピピック』の2期が制作される可能性を徹底検証!
円盤が売れにくいとされるギャグ作品で見事ヒットした本作の実績と魅力、そして現在の状況についてまとめました!
クソ4コマがまさかの大躍進
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自他共に認める“クソアニメ”『ポプテピピック』の原作は、まんがライフWINで連載中の漫画作品です。
まんがライフWINといえば、アニメ化もされた奇想天外ギャグ漫画『あいまいみー』を掲載しているウェブコミック配信サイトですね。
『メイドインアビス』を連載しているWEBコミックガンマとは姉妹誌の関係にあります。
これらのサイトを運営している出版社は、まんがくらぶなどの4コマ誌を刊行している竹書房。
きらら系の雑誌を発行している芳文社と共に、日本の4コマ漫画を支える出版社です。
ポプテピピックがどんな作品かというと、この竹書房に真っ向からケンカを売っているギャグ漫画です。
もちろんプロレスではありますが、掲載サイトの出版社を平気で「指定暴力団」呼ばわりするのが、本作の作風を如実に物語っています。
主な登場人物こそポプ子(ポプこ)とピピ美(ピピみ)の2人のみですが、ギャグの種類は非常に豊富で、時事ネタとシュールを主軸としながら、皮肉に溢れたブラックユーモア、80年代から現在までのあらゆる時代の作品のパロディ、ナンセンス、キレ芸、天丼、爆破オチなどかなり多彩。
ただしオチのぶん投げが多く、コマかせぎやコピペを多用するなど手抜きを疑われる話も多く、かと思えば急にオーソドックスな起承転結をしれっと差し込むなど、終始フリーダムな内容です。
そんな本作ですが、「あーそーゆーことね完全に理解した ←わかってない」「さてはアンチだなオメー」などといったフレーズがウケてSNSを中心に密かな盛り上がりを見せ、連載開始から数ヶ月で知る人ぞ知るクソ4コマとして一定の知名度を得ます……が、連載開始から1年後の2015年11月、単行本1冊分の話が溜まったところであえなく打ち切り。
「竹書房がさすがにキレた」「各方面にケンカ売りすぎた」「そもそもやる気がない」など様々な憶測を生みますが、それによって更に話題性と知名度がアップしたことで、直後に発売されたコミックス第1巻は何度も重版がかかるヒットを記録しました。
その反響を受けてか、最初から予定通りだったのかは不明ですが、2016年2月に作者の大川ぶくぶ先生は新作ラブコメ漫画『☆色ガールドロップ』の連載を開始……すると見せかけてポプテピピックの連載を再開します。
このフェイクも話題となり勢い付いたポプテピピックは、上記のような強いフレーズもあってLINEスタンプでも人気を博し、2017年にとうとうテレビアニメ化を発表。
クソ4コマからクソアニメへ、まさかの大躍進を遂げました。
円盤売上は2期ラインを突破! 新作エピソードも放送
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ポプテピピックのアニメが放送された2018年冬は、近年稀に見る豊作クール。
きららアニメ久々の大ヒットとなった『ゆるキャン△』、2010年代を代表する泣けるアニメとして絶大な支持を得た『宇宙よりも遠い場所』、京都アニメーションの美しい作画が話題になった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、単独ヒロインブームの火付け役となった『からかい上手の高木さん』……など、ヒット作が次々と誕生しました。
実は、その2018冬クールに火を付けたのはポプテピピックでした。
元々2017年秋に放送予定だった本作ですが、「キングレコードの勘違い」という理由でこの時期にズレ込み、そういった細かいネタの積み重ねもあって放送前から熱い注目を集め、アニメの放送日を迎えます。
その作風から、まともなアニメにはならないだろうと大半の原作ファンから予想されていましたが……本作の第1話はファンの予想の斜め上を行く内容でした。
事前にポプ子とピピ美の担当声優は小松未可子(こまつ みかこ)さん、上坂すみれ(うえさか すみれ)さんと発表されていたのですが、蓋を開けてみると2人を演じる声は明らかにベテラン男性声優、江原正士(えばら まさし)さんと大塚芳忠(おおつか ほうちゅう)さん。
実はこの2人、最初の打ち切り直後の2015年12月に公開された新作エピソード『ポプテピ劇場版』内で、アニメ化した際に「担当して欲しい声優」としてポプ子とピピ美が指名していた両雄だったのです。
一応14歳の少女である2人を大御所の男性声優が演じるインパクトは絶大で、SNS上で大きな騒ぎとなりました。
更に本作は、30分枠の後半で担当声優を変えて同じ内容を再放送するという異例の試みを実行。
1話の後半は三ツ矢雄二(みつや ゆうじ)さん、日髙のり子(ひだか のりこ)さんの『タッチ』コンビが務めました。
その後も毎回ポプ子とピピ美の担当声優を変え、過去の人気作品で主要キャラを演じた声優同士や、普段から仲が良いことで知られるコンビなど、アニメファンが思わずニヤッとするような組み合わせが次々登場し、次は誰と誰がキャスティングされるかで話題に。
ポプテピピックのカオスな作風に合わせた様々な試みで視聴者を楽しませた結果、Blu-ray・DVD(円盤)の売上は平均5600枚を記録し、2期制作が十分に見込める好結果を残しました。
2019年4月には新作テレビスペシャル2話を放送。
このスペシャルも大きな反響を呼び、人気の健在ぶりを示しました。