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23

Mar

【落第騎士の英雄譚】2期の可能性を徹底検証! GA文庫作品は続編が作られやすい?

出典 : Amazon.co.jp

2015年に放送され、好評を博したラノベ原作アニメ『落第騎士の英雄譚』2期制作の可能性を検証!
アニメの実績、海外配信の状況、そして原作のレーベルの傾向などから、2期に望みがあるか否かを徹底考察します!

シリーズ累計150万部のヒット作! アニメもバトルを中心に好評

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『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)』は、2013年より刊行を開始したライトノベル作品です。
レーベルはGA文庫。
著者はのちに『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』でもアニメ化を果たした、売れっ子作家の海空りく先生です。

本作のジャンルは学園ファンタジー。
異世界や剣と魔法の国を舞台としたハイファンタジーではなく、現実世界に近い世界観なので、ローファンタジーの範疇に入ると思われます。

この落第騎士の特徴は、主人公の黒鉄一輝(くろがね いっき)が努力の人である事。
昔はスタンダードな主人公像でしたが、近年のラノベではむしろ珍しい部類ですね。

一輝は名家の生まれでありながら、10年に1人の劣等生と言われるほど才能がないと見なされている少年で、この点も昔なら王道ですが現在は稀。
それでも彼はストイックに努力し続け、騎士としての名声を得ていき、ヒロインであるステラ・ヴァーミリオンに相応しい男になっていきます。
このサクセスストーリーに加え、7つの騎士学校が合同で行う武の祭典「七星剣武祭」など少年漫画を髣髴とさせる展開が人気を集め、2014年にはコミカライズ、そして2015年にはテレビアニメ化を果たしました。

アニメを制作したのは、『バカとテストと召喚獣』『のうりん』などラノベを原作としたアニメに定評のある大沼心監督とSILVER LINK.
2020年には『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』を手掛け好評を博している組み合わせです。

その面々によるアニメ化は原作ファンから支持され、特にバトル面は高く評価されました。
アニメ化後は原作の部数も伸び、2017年の時点でシリーズ累計150万部に達しています。

密かに再生数で大健闘

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落第騎士のBlu-ray・DVD(円盤)の売上は、平均で2800枚ほどです。
2017年に発売されたBOXが700セットほど売れているため、それを足すと約3500枚となります。
2015年当時としては「成功の部類だけど2期を制作する水準には達していない」とされる枚数です。

事実、アニメ1期放送から5年が経過した2020年現在、本作の2期がアナウンスされたことはありません。
原作は今も続いていますが、2017年にコミカライズも終了し、以降は目立ったメディアミックスは行われていない状況です。

よって2期制作は絶望的……かというと、そう結論付けるのは早計です。
望みはまだあります。

鍵を握るのは再生数です。

落第騎士は中国の動画共有サイト「ビリビリ動画」において、7000万再生以上を記録しています。
近年、テレビアニメ制作の重要な資金源として注目を集めている海外配信において、目立った好結果を残しているのです。

そして、円盤売上の安定感も好材料の1つ。
同じ平均セールス2800枚でも、1巻だけ売れて2巻以降大きく落とした上での2800枚と、全巻同じくらい売れての2800枚とでは、2期への期待度が違います。
落第騎士は典型的な後者のタイプで、かなり需要が安定していました。

よって、これから2期をやる場合、円盤での大きなヒットこそ難しいかもしれませんが、同時に大コケする心配もありません。
それに加えて、海外配信の市場拡大およびバトルに力を入れた作品が好結果を出している現状を考慮すると、1期以上の再生数も期待できます。

約5年もの間アニメ化が行われず、メディアミックスも停滞中の現状を考えると、2期実現の可能性が低いのは確かです。
しかし決してゼロとは言えません。

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