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Mar
【新サクラ大戦】天宮さくらは真宮寺さくらを超えられるのか?
最大の武器は「成長」
新サクラ大戦では、他のメンバー以上にさくらの成長が顕著に描かれています。
それを象徴するのが、彼女の霊子戦闘機です。
元々さくらは予算の問題もあり、旧式の「三式光武」という機体に搭乗していました。
この機体は、神崎重工が霊子甲冑から霊子戦闘機へ移行することを念頭に製造した、いわば試作機。
のちに他のメンバーの標準機となる「無限」や他の華撃団の霊子戦闘機と比較すると型落ちの感は否めず、実際に出力面や霊力効率でも劣っています。
それを反映してか、攻撃速度や火力は高い一方で攻撃範囲が非常に狭く、多くの敵をなぎ倒すのには向いていないため、ボス戦以外では使い勝手の悪い機体という印象です。
しかしストーリーが中盤まで進むと、霊子戦闘機「試製桜武」に乗り換えることで劇的に総合力が向上。
これによって、ユーザーにもさくらの成長がわかりやすい形で実感できるようになっています。
真宮寺さくらとの共通点
出典 : Amazon.co.jp
憧れの人物に対して「同じようになりたい」と願うのは、人間としては当然の心理です。
心理学用語で、好きな相手の表情や動作を無意識に真似ることをミラーリング効果と言い、尊敬する人の特徴や行動を真似ることを「同一化」と言いますが、意識的にしろ無意識にしろ、好感を持っている相手を模倣するのは自然なこと。
さくらもまた、その心理によって真宮寺さくらと幾つもの共通点を作っています。
まず見た目。
桜柄の着物と臙脂色の袴、頭のリボンはまさに真宮寺さくらと同じ。
剣術を磨き、一流の腕を身につけたのも、さくらと同じようになりたいという心理が強く影響していると思われます。
正義感が強く、快活な点も同じです。
これも、真宮寺さくらに近付きたい一心で身につけた人間性でしょう。
これらは意識的な模倣ですが、無意識と思われる部分にも共通点があります。
真宮寺さくらは、清楚な見た目とは裏腹に、かつてはかなり嫉妬深い女の子でしたが、さくらもその傾向が見受けられます。
また、意外と抜けていてドジなところも同じです。
そしてこれは完全に偶然でしょうが、兵器面でも共通点が見られます。
真宮寺さくらの霊子甲冑は、必殺技で複数の敵を一網打尽にするのを得意としていましたが、さくらの三式光武も同様の性質を持っています。
シリーズの看板を背負う者同士のシンパシーといったところでしょうか。
ただ、全体的な性格はあまり似ておらず、同じ17歳の頃を比較しても、さくらの方が子供っぽい印象です。
育ってきた環境や親友の存在もあってか、さくらはかなり甘えん坊なところがあります。
それもあって仲間に辛く当たってしまうところが真宮寺さくらとは大きく違う点で、この部分がある限り、例え戦闘面で超えたとしても、真の意味で真宮寺さくらと並ぶことはできないでしょう。
まとめ
真宮寺さくらというキャラは、サクラ大戦のイメージそのものであり、シンボルでもあります。
何より、20年以上もシリーズの看板を背負ってきたヒロイン。
そんな彼女に並ぶのは容易ではなく、少なくとも現状ではまだ背中も見えていないくらいです。
それでも天宮さくらが彼女に近づけるとしたら、アニメの力を借りる必要があるでしょう。
そういう意味でも、アニメでのさくらの活躍に期待したいところです!