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Mar

【邪神ちゃんドロップキック】邪神ちゃんはどうしてネット民の心を掴めたのか徹底検証ですの

暴力ヒロインならぬ返り討ちヒロイン

出典 : Amazon.co.jp

得意技のドロップキックをはじめ、邪神ちゃんは毎回のように暴力を振るっています。
ゆりねに対しては一応「魔界に帰るため」という大義名分がありますが、下級悪魔の氷ちゃんなど自分より弱い相手にも理不尽な攻撃を仕掛けることがしばしばあります。
そこだけを抜き出せば、近年何かとやり玉に挙げられている暴力ヒロインであり、人気面にはマイナスに働きかねません。

ですが、邪神ちゃんの場合は必ず報いを受けるため、同情されたり自業自得だと呆れられたりはしても、悪い印象を抱かれることはほとんどないようです。
暴力ヒロインというより返り討ちヒロインですね。
しかも再生能力があるのをいいことにモザイクがかかるレベルの悲惨な目に遭うなど、しっかりギャグとして昇華されており、身体を張って作品の盛り上げに貢献している印象さえあります。

暴力ヒロインが敬遠されている理由は基本、理不尽な暴力を加えておきながら、何も報いを受けないからです。
逆に言えば、正当な理由があり、尚且つ自分も被害者になるリスクを背負っている設定や下地があれば、暴力ヒロインと一括りにされることはありません。

ダメなのは暴力ヒロインじゃなく、安直なキャラ設定。
邪神ちゃんは、我々にそんな大事なことを教えてくれる存在なのです。

「実は良い子」がすんなり受け入れられる土壌

出典 : Amazon.co.jp

普段の邪神ちゃんは夕飯のお金をパチンコにつぎ込む一級のクズです。
悪魔で邪の神ですから、それは当然と言えます。
しかし、そんな邪神ちゃんでも根は良い子で、ゆりねが病気で倒れた時は必死に看病し、普段はイジめている天使のぺこらに対しても時折優しさを見せることがあります。

通常、こういった「不良がたまに良いことをするとやたら美談に感じる」的な行動は、ネット民からはあまり好まれません。
実際、昔はツンデレが大人気でしたが、今は普段から良い子の方が受けが良いように見受けられます。

それでも邪神ちゃんの「実は良い子」なキャラが受け入れられているのは、それに納得できるだけのものを邪神ちゃんが普段から見せているからです。

邪神ちゃんはゆりねに対し躊躇なく拳銃の引き金を引くなど、決して予定調和ではなく本気で殺そうとしています。
同時に、ゆりねが置き手紙を残して実家に帰った際には「見捨てられたかも」と本気で落ち込んでいました。

一見すると酷く矛盾しているように感じられ、悪魔ならではの人間には理解できない独特な価値観を持っているのではと深読みしそうになりますが……実際には何も考えていないだけで、魔界に帰りたいという目的と、一緒にいて楽しいという本音をその場その場で表現しているだけでしょう。
邪神ちゃんはそういうキャラです。

邪神ちゃんは基本裏表がなく、照れ隠しや姦計も周囲にあっさり見破られるほどわかりやすい性格。
そんな彼女を毎回目の当たりにしているので、たまに見せる善行や「実は良い子」というメデューサたちの評もすんなり彼女の一面として受け入れられるのだと思われます。

まとめ

熱狂的なファンに支えられて2期を実現した『邪神ちゃんドロップキック』ですが、放送終了後も「邪神ちゃん面白かった」という声はいろんなところから聞こえていて、日常アニメ好きからも高い評価を得ていました。
その評価を支えているのが邪神ちゃんの存在でしょう。
みんな良い子ばかりの日常アニメが多い中、邪神ちゃんのようなタイプは新鮮で、何よりどれだけ悪事を働いても憎めないキャラなので、好かれるのも納得です。

2期でも盛大にやられっぷりを披露してくれるはずなので、楽しみです!

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