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Mar

【セーラームーン】何故はるみちは百合界のカリスマと呼ばれるのか【徹底検証】

二人の関係性について・・・

二人の関係性についてですが、匂わせる程度ではっきりとした言葉では表現されていません。
しかしながら、誰が見ても付き合っている、そう言えてしまうほどの距離感を常に保っており、むしろはっきりとした言葉になっていないからこそ、神秘のカップリングとして仕上がっていると言えるでしょう。

はるかとみちるが出てくるシリーズはSuperとスターズの2期となっていますが、順にエピソードを紹介していきたいと思います。

Super(アニメシリーズ第3期)

まずはSuperでの二人です。
敵でもなく、味方でもない。第三者的なポジションで登場してくるのが二人です。
セーラームーンの戦いは、基本的に敵を浄化して元の人間に戻すという手法にありますが、ウラヌスとネプチューンは敵を殺して事態の収縮を狙うという考え方で登場します。

非道な戦い方をする二人ですが、確固たる信念が見え隠れする二人のあり方には、綺麗事だけでは世界は救えないというセーラームーンたちとは異なる意見を持っているという理由があります。
そしてこの確固たる信念の裏側に、二人の共依存とも呼べる関係性を作り上げた、悲しい過去のエピソードが存在します。

はるかとみちるの出会いは中学生の頃でした。
先に戦士として覚醒したみちるは、早々に戦士としての自覚を持ち、敵を殺すことで世界の沈黙、滅亡を阻止するべく暗躍します。

そんな時に出会ったのがセーラーウラヌスの生まれ変わりである天王はるかです。

みちるは一人で戦っていくことに疲弊しており、巻き込んではいけないと思いながらも同じ存在であるはるかに接触をします。
しかしながら、そんなみちるの戦い方をはるかは受け入れせんでした。
平和のためならば相手を殺してもいいなんて、そんなことはあるはずがない…。
はるかも最初はそういう考え方でした。

しかしながら、みちるの「平気なわけじゃない」という本音を聞いてしまったことで、本当はやりたくないことを、使命だから、誰かがやらなければ人類が滅亡してしまうからという理由で、背負っているというみちるの事情を知り、考えを改めます。
天王はるかは使命のためではなく、みちるのために誰からも後ろ指を指される日陰の道であることを知っていて、戦士になることを選びます。

このことから何がわかるかと言うと、はるかが使命を何よりも優先するのは、お互いのためなのです。
本当はやりたくないことをやっている恋人が許され続けるために、はるかは自分とみちるの命よりも使命を優先し続けます。
恐らく、みちるが使命を大切にする理由も、最初は何か理由がなければ続けることができなかったからで、今ははるかのために使命を大切にしているのでしょう。
このことが、肉体的以上に、精神的に二人が結びついている何よりもの証拠と呼べるでしょう。

好きなものを共有するよりも、罪を共有する方がより深く結びつく。
そのような考え方があります。
二人の悲しいまでの共依存は、だからこそ美しく純粋です。これがSuperでの二人の在り方でした。

スターズ(5期)

スターズでのはるみちは、いきなりインパクトのある名前で登場します。
Superにて再生して子供となった土萌ほたる(セーラーサターン=Superのラスボス)の、子育てを行っており、ほたるからは「はるかパパ」「みちるママ」と呼ばれます。
Superのシリーズでセーラームーンと出会い、肩の荷が降りたように子育てを行う二人はついに夫婦になりました。
5期においては最初からセーラームーンに全幅の信頼を寄せており、自らを削るような戦い方はしない…ように見えたのですが…

5期においても二人は相変わらずの第三者ポジションを貫きます。
しかし最終戦において二人はセーラームーンを裏切り、敵の側に回ります。
そして敵の側から敵を倒そうとするのです。
敵を騙すならまず味方から、と言いますが、やはり二人は正攻法ではない方法で、ある意味セーラームーン には絶対にできない最も危険な方法で戦うことを選びます。

そんなあくまで使命を優先してしか生きることのできない二人ですが、命を落とす直前には自分の気持ちに素直に、「はるかに触れたい」と言ってお互いに手を取り合って消えてしまいます。
ラスボスを目前にしての濃厚なラブシーン。
二人のファンは最終戦を前にして、ここで全てを使い果たすほどに見入ったことは間違いないでしょう。
もはや美学とも言える二人の生き方には、危ういが故に目を逸らすことのできない危うさが存在します・・・。

なぜはるみちが百合界のカリスマと呼ばれているのか【総括】

①アニメ界の中では最も古く百合カップルとして世間に認知されたこと
②国民的アニメという絶大な知名度を誇っていること
③二人のキャラクター性と関係性にもカリスマ性があるということ

新たな世界に誘われて・・・

「新たな世界に誘われて」のセリフと共に登場した百合界のカリスマでしたが、まさに新たな層(世界)を開拓した(誘い出した)のが二人だったのです。どこまでも業が深く、運命に絡めとられるように共依存をしています。

同シリーズのディレクターは二人を正義の味方としては描いていないと発言もしており、いかに二人が独自の世界観と規則で生きているのかがわかります。

またこのシリーズを担当したディレクターの名前を幾原邦彦といいますが、彼はその後に百合界の一台ムーブメントを生み出していく人でもありますので、まさにはるみち(ウラネプ)は百合界の原点であり頂点。カリスマであるということに磨きがかかっていくということもあります。

いかがでしたでしょうか? 百合界を牽引する、カリスマ。興味を持たれた方はぜひ、カリスマから百合界に足を踏み入れて見てはいかがでしょうか。

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