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Feb

女主人公を徹底解剖! なろうで急増している理由とは?

なろう系で女主人公が流行っている理由とは?

出典 : Amazon.co.jp

近年、小説家になろうでは女主人公の作品が爆発的に増えています。
これは「悪役令嬢」というジャンルがブーム化している影響ですが、この背景には女主人公ならではの特性と魅力が大きく影響しています。

なろう作品といえば、主人公が無双し周囲から持て囃されるパターンが定番になっていますが、あまりにそういった作品および主人公が濫造されてしまったため、やや否定的に見られることも増えてきました。
特に近年は、俺TUEEEE系から派生した「やっちゃいました系」が白い目で見られるようになっています。
周囲から見て凄いことをやってのけたのに、本人はスカした態度をとり、それが読者や視聴者にとって鼻についたり滑稽に見えたりするようです。

この弱点を、女主人公は可愛さと華やかさでカバーできるのです。

2020年冬にアニメ化された『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』は、まさにその典型です。
主人公のメイプルこと本条楓(ほんじょう かえで)は、ゲーム初心者でありながらビギナーズラックで様々な強力スキルを得て、イベントで3位の成績を収めるなど大活躍。
これが男主人公なら、やっちゃいました系のように非難されそうな展開ですが……彼女の場合は持ち前の可愛さで読者・視聴者を和ませることに成功しており、悪い印象を与えていません。

また、女主人公であることによって、男性読者・視聴者がその作品と程よい距離感で向き合えるという作用もあります。

大人の読者は主人公に自己投影はしないのが一般的ですが、やはりどうしても自分の思考を主人公と重ねてしまうもの。
そこで主人公に共感すればスムーズに没頭できますが、主人公の考えが理解できない場合は物語に入り込めなくなってしまいます。
それだけでなく、最初は楽しく読んでいた作品が周りの人やネット上で酷評された場合、共感性羞恥が生じ居たたまれない気持ちになってしまい、そこで作品から離れてしまうこともあり得ます。

しかし女主人公であれば、性別が違うことで最初から「自分と違う考えで当たり前」「共感できなくて当然」という精神状態になれますし、共感性羞恥も起こらないため周囲の評価を気にせず作品と向き合いやすくなります。
小説家になろうの読者層は男性層が多く、なろうアニメも男性の視聴者が中心と考えられるので、このメリットが活きてくるのです。

このような理由から、なろう系と女主人公は相性がかなり良いと言えるでしょう。

まとめ

女主人公と男主人公のアニメには明確な印象の違いがあって、その先入観や固定観念から視聴者が求めるものも違っているように思います。
それは決して悪いことではありませんが、この固定されたイメージを壊すアニメが出て来て欲しいですね!

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