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31

Jan

【はたらく魔王さま!】2期はまだイケる!? シリーズ累計300万部の大ヒット作が続編を作られない理由とは?

円盤は大ヒット! なのに2期は遠い……

出典 : Amazon.co.jp

2013年春に放送されたアニメ『はたらく魔王さま』は、非常に好調なセールスを記録しました。
Blu-ray・DVD(円盤)1巻の売上は1.5万枚を超え、2巻以降も1万枚を全て突破。
平均1.2万枚という上々の結果を出しました。

2013年当時は現在と比較してアニメ円盤市場がまだ潤っていた時期で、このセールスでも年間13位ではありますが、それでも2期を制作するには十分過ぎる数字
実際、同クールに放送されたラノベアニメの俺ガイルやデート・ア・ライブは、1万弱の円盤売上でも早々に2期が決定しており、はたらく魔王さまも時間の問題と思われました。

しかし、その後何年経っても2期制作のアナウンスは行われず、それどころかOVAすら作られることのないまま平成が終わり、そして2010年代も終わりました。

何故このような状況になってしまったのでしょうか?

異世界転移・転生ブームは2010年代後半になると一気に加速し、小説家になろうの投稿作品の多くはこのジャンルで埋まるほどの大ブームとなっています。
2020年になってもその傾向は続いており、はたらく魔王さまの設定が時代遅れになった訳ではありません。

魔王モノという点に関しても、2013年以降毎年のように「魔王」がタイトルに付いているアニメが放送されており、2019年にも『魔王様、リトライ!』『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』がアニメ化され、更に2020年にも『魔王学院の不適合者』『魔王城でおやすみ』といったアニメが放送予定なので、古臭いなどということはありません。
よって時代性は関係ないと思われます。

キャストに関しても、真奥役の逢坂良太(おおさか りょうた)さん、ヒロイン・遊佐恵美(ゆさえみ)役の日笠陽子(ひかさ ようこ)さん、その他のメインキャラを演じる小野友樹(おの ゆうき)さん、東山奈央(とうやま なお)さん、下野紘(しもの ひろ)さん、伊藤かな恵(いとう かなえ)さんの全員が現在も第一線で活躍中で、キャスティングに支障はなさそうです。
スタッフも同様で、細田直人監督をはじめメインスタッフ全員が現在も活躍しています。
誰々がいなくなったから続編は作れない……ということはありません。

ストックについても全く問題ありません。
アニメ1期は1~2巻および7巻の短編エピソードのみ消化されていて、放送終了の時点で既に2期を制作できるだけのストックは十二分にありました。

シリーズ発行部数はアニメ放送開始の段階では110万部だったのに対し、最終回放送直後には140万部を突破。
アニメ化効果は顕著に出ており、現在は300万部を突破しています。

このように、外部の人間がどれだけ考えても、はたらく魔王さまの2期が制作されない理由は不明です。
つまり何らかの内情があると推察されます。

最も可能性が高いのは、本作を刊行している電撃文庫の都合です。

電撃文庫は数多くの大ヒット作を抱えていて、毎年数多くの作品をアニメ化しています。
続編に関しても積極的で、禁書目録やSAOなど様々な作品が2期、3期と複数回のテレビアニメ化を果たしています。

しかし一方で、大ヒットしたにもかかわらず中々2期が作られなかった作品も幾つか見受けられます。

例えば2010年に放送された『デュラララ!!』は平均2万枚弱のビッグセールスを記録しましたが、2期が放送されたのはその5年後
はたらく魔王さまと同じくらい売れた『魔法科高校の劣等生』も、6年経った2020年になってようやく2期の放送が行われます。
2017年放送のヒット作『エロマンガ先生』も、なかなか2期のアナウンスが行われません。

理由はわかりませんが、同じレベールの作品にこういった傾向が見られる以上、レーベル都合の可能性はかなり高いと思われます。

原作完結後に2期が作られる可能性も?

出典 : Amazon.co.jp

仮にレーベル都合で2期が作られていない状況だとしたら、今後はたらく魔王さまの続編アニメが制作される可能性は……実はかなり高いと言えます。
どういうことかというと、電撃文庫は原作が完結するタイミングで続編の制作プロジェクトを立ち上げることがよくあるのです。

デュラララは2014年に原作が一旦完結を迎えましたが、その最終巻が発売されたすぐ後にアニメ2期制作が発表されました。
劣等生に関しても、間もなく完結を迎えると作者の佐島勤先生が明言しており、こちらも完結の目処が立ったタイミングで2期が決まったと思われます。

これらの前例を考慮すると、1期から7年もの月日が流れていても、人気作であれば完結に合わせて2期が作られる展開はあり得ます。

現在、はたらく魔王さまは原作・コミカライズ共に現役で、原作は20巻、コミック版は15巻まで刊行されています。
また番外編『はたらく魔王さまのメシ!』も発売され、更にそのコミカライズが行われています。
原作本編は完結しそうでしない状態が続いており、もし次巻で物語が大きく動き出すようなら、いよいよ大きなプロジェクトが用意される……かもしれません。

まとめ

2017年に和ヶ原先生がご自身のアカウントで2期について言及していて、その時の回答は要約すると「作者的には絶対やって欲しいと訴えているけど実現しない」とのことでした。
よって作者都合によるストップではありません。
そうなると、レーベルおよび出資者都合というのが最も現実的な理由でしょうか。

禁書も2期から3期まで8年を要したので、7年くらいならまだまだ大丈夫!
希望はあると思います!

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