第七十七話　会長コース（15巻収録）

高校生社長という異様な存在になった瞳が更なる高みへと昇った、作中屈指の激動回です。

マオ、超人拳法の門下生だったツルツル、ロックバンド「CENTRAL PARK」のボーカル・アツシの3人が日本で始めた「超人フィットネス」と関わり、彼らを支援したことで、未来の日本に内戦をもたらした事を知った瞳。
その未来を変えるべく、超人フィットネスとは関わらないようにしていましたが、運命には逆らえないのか、どれだけ避けようとしても逃れられません。

そこで瞳は重大な決断を下します。
自分が高校生であることを敢えてマスコミにリークし、もう会社にはいられないように仕向けたのです。
そうすれば超人フィットネスを支援できる立場から外れ、未来を変えられるという強引なやり方でした。

会社を離れた瞳はフロリダへと逃亡。
たまたま知り合ったビジネスマンが合併話で悩んでいたので、自分の経験をもとに「合併した新会社の社長は外部からお飾りの人物を連れて来れば良い」とアドバイスします。

すると瞳がその合併した新会社のCEOに就任。
ちなみにこの会社はアメリカで3位の規模を誇る通信会社とのこと。
つまり、世界的な企業のトップになったのです。

なお、その通信会社は程なくして全米シェア1位の座に上り詰めました。

第八十八話　平成の終わり（17巻収録）

ようやく超人フィットネスから逃れられたと思った瞳ですが、向こうも向こうでワールドワイドな展開をしており、中国進出をきっかけに瞳に支援を要請します。
未来は変わりつつあるものの、更に厄介な事態になりそうなので、瞳は唯一の頼れる大人である新田に相談すべく帰国します。

しかし基本他人事なので、新田の返事は曖昧。
自分が普通の高校生のレールを外れたのは新田がきっかけ（新田が夜遊びする → 瞳、ヒナと一緒に新田を探すことに → 成り行きでバーテンダーになる）だったのに、全然協力してくれそうにない彼に対し愛憎の念が入り混じった結果、瞳はある行動に出ます。

それは、新田が手がけている事業を全て潰し、しかも彼の心の拠り所である「ラーメン屋として少しずつ前身するアンズ」すら取り上げ、精神的に追い詰めるというエゲつない追い込みでした。

ろれつが回らなくなるほど追い詰められた新田は、瞳に忠誠を誓い、彼女の忠実なる僕となって未来を変えると決心。
漫画史上類を見ない、劇的な超展開を見せました。

なお、長期的に家に帰れないほど忙しくなった新田に代わり、家ではヒナ制作の新田人形（マネキン）が家事をすることになりました。

第九十三話　三嶋瞳のお泊まり大作戦（18巻収録予定）

女子高生とヤクザが主従関係を結ぶという異様な事態が起こってからしばらく時が流れ、未来を変えられる算段がついたことで、瞳は機嫌良く帰国します。
しかし、最大級の屈辱を受けた新田との間にはしこりが残り、ギクシャクした関係が続いていました。

そこで瞳は新田のご機嫌を取るべく、仕事がてら新田家に寝泊まりすることを決意。
ロリ母親のアドバイスに従い、家庭的なところを見せようとしたり、ヨイショしたりと新田との関係修復を図ります。
中々上手くいきませんでしたが、弱音を吐いているところを偶然新田に見られ、彼が瞳はまだ女子高生であることを再認識したことで、無事仲直りすることができました。

ようやく元通りの関係になったことで瞳は浮かれ、ヒナと一緒にお風呂に入ることに。
そこでヒナから「新田の事好きなの？」と問われ、真っ赤になって否定していました。
読者が思っていた以上に、結構ガチで新田を恋愛対象として見ていたようです。

なお、新田人形がどうも自我を持ち始めている模様。

まとめ

アニメ化された中学生編にも面白いエピソードがたくさんありましたけど、高校生編になってより勢いが増すのがヒナまつり。
なんらかの大きな力が働いてアニメ化してくれるのを願うばかりです。