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13

Jan

【ib インスタントバレット】かぐや様作者の名作を丸ごとネタバレ!急展開の原因は打ち切り?

【ib インスタントバレット】ストーリー最初から最後まで全部ネタバレ!

出典 : Amazon.co.jp

クロとセラ

「この世界はすべて敵」だと考える高校2年生の深瀬クロは、喧嘩早くて加減を知らないことから、皆から疎まれる存在。
養父母の深瀬夫妻が地方に転勤になってからは、県内でひとり暮らしをしているクロに友達はいなく、かつての幼馴染の姉妹・十色といろはを空想することで寂しさを紛らわせていました。

そんなクロはクリスマスイブの夜、街中のクリスマスツリーを破壊する黒い獣のようなものを目撃。直後、近くにいた少女が落とした手りゅう弾を見たことで、クロはその少女に同行するよう誘われます。
セラと名乗った少女はヒーローに憧れており、「一緒に悪者を倒して世界を救おう!」とクロに力説。セラの持つ手りゅう弾も一般の人には見えず、「それが見えるのは選ばれた者だけ」だというセラに協力し、クロは獣の撃退に成功するのでした。
上機嫌なセラと連絡先を交換し家路につくクロでしたが、その後ろには例の獣が……。
実はこの獣はクロの鬱屈した破壊衝動が生み出したものだったのです!

ヒーローに憧れるセラと破壊を望むクロ。
「セラ、僕はキミの敵だ」
そう呟くクロ。
そんなクロをビルの上から魔女姿をした少女が見下ろしているのでした……。

魔女登場

大晦日の夜。連日街のあちこちで破壊行動が行われていることを報告してきたセラにクロは呼び出されます。セラはクロに「破壊行動の黒幕を懲らしめよう」と言いますが、実はその破壊行動の黒幕はクロ自身……。
しかしクロはセラにそのことを告げず、「何かが起こりそうだ」というセラの勘に従って高台にある錆びれた神社までやってきます。その人気のない神社の屋根に上ったふたりの目に飛び込んできたのは美しい初日の出!
ところが感動するふたりの間に突然、魔女の姿をした少女が出現します。

その魔女は、クロとセラが持っている能力が「インスタントバレット」と呼ばれる魔法の力であること、自分も含め同様の力を持つ者が20人程度いることを明かします。
そして、その能力者の誰かが、核を積んだ人工衛星をこの街に落とそうとしていることを告げるのでした。

魔女はクロに、インスタントバレットの能力は「世界を疎む絶望した人間にだけ与えられる」と説明し、さらにクロの境遇も知っていると語ります。
そして魔女はクロに「逃げて欲しい」と言いますが、睡魔に負けたクロはぐっすりと眠ってしまい昔の夢を見ます。

母を知らず、父にも構われず、その父が亡くなった後に一緒に暮した祖母とも薄い関係だったクロ。そんなクロの心の支えだったのは、隣に住む十色といろは姉妹だけだったこと。年上の十色に恋をしていたクロは、唯一家族と呼べる姉妹と幸せな時を過ごしていました。
ところがそんなある日、クロは室内で血の付いた灰皿を握りしめた半裸の十色と、その傍らに頭から血を流して倒れている男を目撃……。
十色はクロに「この世界はきっと終わってもいい。だから私は壊すんだ」と言います。その直後、アパートが火事になり十色は亡くなり、姉を助けようと燃え盛るアパートに飛び込んだいろはは、こん睡状態に陥ってしまい現在も入院中……。

目を覚ましたクロは、十色が望んだ「世界を終わらせること」を自分が成し遂げようと決意します。
そのため、自分ではない誰かによって行われる人工衛星の落下を止めることにするのでした。

一方、セラは被害を受けない安全な場所から人工衛星の落下地点を観察していました。傍らには魔女もいます。
最近の破壊行為の黒幕がクロではないかと薄々気付いていたというセラは、落下してきた人工衛星を追うクロと、人工衛星を飲み込む例の「獣」の姿をみて自分の考えが正しかったことを確信します。

すると魔女は、いきなりセラに銃を向けます!
実は人工衛星を落下させた黒幕はセラだったのです。
セラは世界を救うためにこの街に集まった他のib達を殺すため、人工衛星を落としたのだと言います。
こうして、ヒーローに憧れるセラは正義のため悪になることに、世界を破壊するために人工衛星を止めたクロはヒーローとなったのです。

髑髏躑躅(どくろつつじ)

クロは、魔女に街中の路地裏にある「秘密基地」に案内され、ib能力者の諸木と木陰に引き合わされます。
そこで、魔女は自分のib能力「ラプラス」によって未来視ができること、自分がみた未来は絶対であること、そして100年後の世界はib能力者の誰かの力によって人間が死に絶えていることを明かします。

それを聞いて喜ぶ木陰は、「私が世界を滅ぼす」と宣言しますが、それを聞いたクロも「それをやるのは自分だ」と反論。収拾がつかなくなったことで、魔女が皆を一旦解散させて仕切りなおすことに。
その帰り道、魔女はクロに「君はこれから多くの人の命を救うやさしい人になっちゃうんだよ。そして遠くない未来、そんなクロ君に私は恋しちゃうんだ」と告げられ、その言葉にドギマギするクロなのでした。

後日、秘密基地を訪れたクロは、この秘密基地は諸木のib能力で作り出した空間であり、諸木のお気に入りだけ集めた本棚のためにあることを知ります。
そして諸木の本棚の内容に共感し、まるで友達同士のような時を諸木と過ごすのでした。
諸木は、「自分には世界を破壊する気力も能力もない。世界が滅ぶのもかまわない。この秘密基地だけあればいい」と言います。

そこに木陰がやってきますが、どちらが世界を壊すかでクロと口論に……。そんな木陰は、「もう後には退けない」と言いながらも泣き出しそうな辛い表情をすると秘密基地から飛び出してしまうのでした。
そして追いかけてきた諸木の目の前で木陰はibの能力を使い、電波塔をすっぽりと覆う巨大なつる植物「髑髏躑躅(どくろつつじ)」を出現させます。

電波塔に上った木陰を心配した諸木は、肉嫌いな木陰のために「肉抜きのハンバーガー」を持って電波塔にやってきます。「この植物(髑髏躑躅)の花から撒かれる花粉が世界を滅ぼす」と言う木陰。
諸木は「(世界を滅ぼそうとする)木陰の味方はできない」と言い、木陰を説得しようとしますが植物のつるに弾き飛ばされてしまうのでした。

木陰に階段の途中まで戻されてしまった諸木は、後からやってきたクロに遭遇。「場合によっては木陰を殺す」というクロを、諸木は瞬間移動の能力を使って邪魔をします。
口と態度の悪い木陰を好きになれなかったと言う諸木ですが、自分の本棚を褒めてくれた木陰を殺させる訳にはいかないのだと…。
結局、諸木は自分を排除するのにクロがibを使わないことをから、木陰も殺すことはないと判断し、木陰をクロに任すことにして先に進ませるのでした。

木陰のもとに辿りついたクロは、「おまえは世界中の人間を殺せない。なぜなら、諸木はもう殺してきたから」と嘘をつきます。それを聞いた木陰は「諸木はいいやつだったのに!」と激怒しながら狼狽します……。
そんな木陰にクロは「おまえが、ただ世界を滅ぼそうとしているなんて思っていない。理由次第では協力してもいい」と持ち掛けます。
電波塔に来る直前、魔女から「木陰が作ったマリア・ドラック(通称MD)とは、人にやさしくなれる薬」だと聞いたクロは、木陰には何か事情があるのではないかと考えていました。

MDは、一時的に人を大人しくさせるドラッグとして木陰がディーラーに渡した薬でしたが、それを飲んだ「やさしくない者」は、「人にやさしくなれる」ことがわかります。
この効果に感動したディーラーは、もっと多くの人に広めたいと栽培を開始したところ、「やさしくない人々」には効果絶大だったため、あっという間に街中に広まったのです。

ところが後に、MDには毒性があることが判明。木陰はMDの生産を止めることを決意しますが、「やさしくなった」ディーラーたちは、「やさしくない自分」に戻るよりも死を選んだのでした……。
「どんなクズでも生きていてほしい!」そう叫ぶ木陰の目の前でディーラーたちは「木陰のおかげで幸せになれた。ありがとう…ごめんな…」そう言いながら、次々と命を絶ちます。

自分が作った薬で人が死んだことや、体を売りながら自分を育ってくれた母にやさしくできなかった自分をずっと攻めつづけた木陰はクロに、「髑髏躑躅の花粉は、人を不妊にさせることができる」と言います。木陰は、世界を滅ぼす方法して「種を絶つことで迎える人類の終焉」を選択したのです。
誰よりも、やさしくなりたかったのにやさしくなれなかった木陰……「私は生まれてきたくなかった」という自身への嫌悪と罰が籠った方法……。

それを聞いて、木陰にかける言葉がみつからないクロでしたが、そのとき突然、電波塔にミサイルが着弾!その爆風で木陰が飛ばされてしまいます!
電波塔から落ちる木陰を「死ぬなよ」と言いながら救ったのは諸木でした。
「木陰ちゃんは自分のこと嫌いかもしれないけど、俺たちはけっこう好きだぜ?本当の木陰ちゃんを知ったやつは、皆そうだったと思うよ」
そう言う諸木を見て、諸木を殺したというのはクロの嘘だったと知った木陰は嬉しさのあまり泣き出すのでした。

一方、電波塔をミサイルで攻撃し、「悪は滅びた!」と喜んでいるのはセラでした。
しかもその傍らには、クロの空想ではない、いろはの姿が!?
実は、セラといろはは、クロや木陰、諸木といった他のibせん滅を目的とする組織「COLORUL(カラフル)」に属したのでした!

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