内通者は本当にギルダなの？

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ノーマンが、イザベラに情報を流している内通者が子供たちの中にいると疑いはじめました。いったい誰が内通者なのか気になりますよね。自分の意思でスパイをしているのなら、やはり年長者であるドンやギルダが怪しいです。

しかし、純粋にイザベラに騙されてスパイをしているのなら年少者の可能性もありました。そんな中、なぜか真っ先に読者から内通者と疑われたのはギルダだったのです。続いては、ギルダが内通者だと疑われるようになった理由と、その正体についてまとめてみました。

シスター・クローネの視線

シスター・クローネは、イザベラに子供たち全体の監視を命じられていました。この時点でクローネは、イザベラをなんとか出し抜いて自分の地位を上げようと考えていたため、容疑者の特定に勤しんでいました。その手段として用いたのが子供たちとの鬼ごっこです。

クローネは子供たちの能力を自ら計り、鬼ごっこ中に子供たちに接触することで容疑者を絞り込みます。その候補となったのは「フルスコア」の３人。ハウスの秘密に気づき、イザベラとの情報戦ができる有能な子供はそう多くないため、この結論は予想できますね。

しかし、鬼ごっこ後に３人を観察していたクローネが「それともう一人……」という心理描写と共にギルダに視線を送ったのです。果たしてこの意味深な視線が、ギルダを容疑者と疑っているものなのか、イザベラのスパイを確信している視線なのか。このクローネの行動が原因で、読者の間でギルダの内通者説が囁かれることとなったのです。

ノーマンがギルダとドンに罠を張る

エマたちが話し合った結果、脱獄計画の準備に年長者のギルダとドンも加えることにしました。しかし、ギルダとドンには内通者の疑いがあるため、ノーマンは２人に罠を張ることにします。それは、脱出に必要なロープをそれぞれ違う場所に隠し、その情報を２人に与えるというもの。

もしギルダに教えたロープだけが消えていたら、イザベラに情報を流したのがギルダだと確定するわけです。しかし、２つのロープはどちらも消えていませんでした。つまりは２人はイザベラに情報を流していないということです。エマは、ギルダとドンが内通者ではないと思い安堵します。

ですが、ここから事態が急変。深夜にエマと同室で眠っていたギルダが、１人部屋から抜け出したのです。眠っているエマを怪しげに見下ろすギルダは、いかにも内通者を連想させました。このシーンで第２巻１１話が終了したため、読者の間ではさらギルダ内通者説が濃厚となります。

ギルダがクローネの部屋に……

実はギルダが寝室を出て行ったとき、エマも起きていました。エマが密かについてきていると知らずに、ギルダが向ったのはクローネの私室だったのです。ドアの外で聞き耳を立てるエマは、これまでの優しかったギルダがすべて偽りだったかもしれないと絶望します。しかし、ギルダがクローネの部屋で発した言葉はエマの予想とは違いました。ギルダはクローネに「悩み事はありません」と言ったのです。

実はクローネはイザベラを出し抜くために手駒を欲しており、ギルダはその勧誘の対象でした。クローネの部屋を訪れたのも、彼女がしつこく「悩みがあるなら私に話してみなさい」とギルダに迫ったのが原因だったのです。

ここでギルダの潔白が完全に証明されました。作中に散りばめられていたギルダの怪しげな表情も、クローネの行動もすべては作者が考えたミスリードということ。ギルダ内通者説を推していた読者は、まんまと作者の術中にハマっていたということですね。

真の内通者が発覚！？

ギルダが内通者ではないと証明され安心していたところで、まさかの真の内通者の正体が判明します。真の内通者はまさかの、レイでした。ここまで一切しっぽを出さなかったのは、さすが「フルスコア」といったところですね。しかし、正体を突き止めたのも同じく「フルスコア」のノーマンなので納得です。

実はノーマンが提案したロープの罠にかけたのは、ギルダとドンだけではありません。この２人以外にも、一番敵だと厄介だと考えていたレイも疑っていたのです。「フルスコア」の中でもトップの頭脳を持ち、冷静な判断力と観察力があるノーマンだから気づけたのでしょう。

今回紹介したギルダも、ハウス内ではノーマンには劣るものの実質４位の頭脳を持ち、優れた判断力と観察力を有していました。作中でも最高スペックの人間であろうノーマンと似た能力を持つギルダで、作者がミスリードを仕掛けたのも納得ですね。

まとめ

以上『約束のネバーランド』から、メガネ優等生キャラのギルダの情報まとめでした。メガネキャラで優等生、さらにどこか影のある描写が多かったギルダ。内通者説が出たとき、真っ先に読者から疑われてしまいましたが、その本性はエマたちと同じように家族想いで優秀な少女でしたね。作中序盤ではあまり目立たなかったギルダですが、物語が進むにつれて魅力が増すキャラクターなので、興味のある方はぜひ原作漫画をチェックしてみてください。