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25

Nov

【PSYCHO-PASS サイコパス3】灼と炯は有能すぎてつまらない!? 過去主人公と徹底比較

2人合わせた有能さは狡噛&朱に匹敵

灼と炯の「新人監視官」という肩書きは、やはりどうしても1期の頃の朱を思い出させます。
当時の彼女は有能ではあったものの、狡噛慎也(こうがみ しんや)をはじめとした“猟犬”たる執行官を制御できずに、苦労が絶えませんでした

それに対し、灼と炯は最初から執行官たちとの付き合い方は心得たもので、苦戦しているようには見えません。
当初は明らかに歓迎ムードとは程遠かったものの、年配者の廿六木天馬(とどろき てんま)と廃棄区画出身の入江一途(いりえ かずみち)は2人と共に行動している内に、いつの間にかすっかり打ち解けた感があります。
これはやはり、特A級メンタリストでもある灼の存在が大きいでしょう。

灼は人懐っこく、誰に対しても明るく朗らかに接する性格で、それでいて他人の心理状態をいとも容易く読める人間。
彼の表情や行動の一体どこまでが素で、どこまでが計算なのかは不明ですが、少なくともその天真爛漫にさえ見える接し方が、天馬と入江のカドを少しずつ丸くしたのは間違いないでしょう。
特に灼とコンビを組む機会が多い入江は軽薄だけど仲間想いな性格なので、飄々とした灼とはかなり相性が良さそうに見えます。

そして対照的に、クールで理論派なように見えて実は感情的になりやすい炯も、執行官を纏める上で重要な存在です。
彼は1期の頃の宜野座伸元(ぎのざ のぶちか)と似た印象ですね。
一係のまとめ役のポジションで、見た目と中身が全然違う点も共通しています。

宜野座は実父と親友が執行官だったため感情を上手く制御できず苦労していましたが、炯にはしがらみがないため、宜野座ほど執行官に手を焼いている様子は見受けられません。
最初の方こそ命令無視されることがありましたが、天馬が身内から「シビュラ的ではない」中傷を浴びせられていたことに我慢できず手を出すなど人間的な一面を見せたことによって、共感を得た印象です。

2人に共通しているのは、シビュラを肯定しつつもシビュラに傾倒していないため、頑なではない点
新人時代の朱、或いは若かりし日の霜月課長と比べると、かなり余裕を持っている印象を受けます。

戦闘面に関しても、灼と炯はかなり優秀です。
頭脳、身体能力、技術、胆力を全て持ち合わせ、灼のメンタルトレースとほぼ同じことができた狡噛と比べるとさすがに見劣りしますが、冷静沈着な頭脳と驚異的な身体能力を持つ灼、元兵士ならではの戦闘技術と上司にも物怖じしない胆力を持つ炯の長所を合わせると、狡噛にも匹敵します。

新人でありながら、その有能さがやたら目立つのは、彼らの相性が抜群だからと言っていいでしょう。

大きな違いは「可愛げ」

灼と炯は、1期主人公の狡噛、驚異的な成長を遂げた2期の頃の朱と比べると、張り詰めた感じはあまりありません。
それは灼と炯が狡噛&朱ほど切羽詰まった生き方をしていないから……ではなく、別の理由があります。

彼らには1期狡噛、2期朱にはないものを持っています。
それは可愛げです。

灼に関しては、行動のほとんどに可愛げがあります。
炯や執行官たちと移動する際の車中では常に明るく振る舞い、捜査中も穏やかな姿勢を崩しません。
炯の家で一緒にトレーニングしている際にも、リラックスした体勢で寛いでいる姿が印象的でした。

灼の笑顔は常に柔らかく、人懐っこさを前面に感じさせるスマイルです。
シリアスな場面でも場の緊張を解し、かといって緊迫感を崩さない程度に愛嬌を振りまいています。
ファンからの「可愛い」という声が日に日に増しているのも当然ですね。

一方、一見すると可愛げとは程遠いキャラのように感じる炯も、実際には十分に可愛げのある人間です。
どこか超人的で、あれだけ明るく振る舞っていても人間味を感じさせない時がある灼とは対照的に、炯はクールにしていても温かみを感じさせる場面が目立ちます。
特に灼に対して向ける笑顔は、無防備にさえ見えます。

そして、2人に共通するのは「危うさ」を持っている点です。
狡噛や朱も、信念に突き進むが故の危うさはありますが、それとは全く違うタイプの不安定性です。

灼は「メンタルトレース」の副作用的な意識レベルダウンです。
彼のメンタルトレースはチート級の能力ですが、死者の意識までトレースしてしまう厄介な問題を抱えており、命綱とも言える炯の存在がない場所では非常に危険な行為になります。

もっとも、それだけなら「超能力と副作用」という良くある構図なのですが、このメンタルトレースは脳への負荷が蓄積しているらしく、酷使すると致命的な状況になりかねません。
灼の母親は遺伝子疾患により最終的には安楽死を選んでいますが、もし彼のメンタルトレースが遺伝によって得た力だとしたら、母親の悲劇を繰り返す恐れすらあります。

炯の場合は、ロシア系帰化移民であることが色相悪化の要因になりかねない環境という点が問題視されます。
本作の日本では長期にわたって鎖国政策を行っていたため、外国人への差別・偏見が色濃く残っており、実際3話ではそれが謹慎の遠因にもなりました。
感情的になりやすい性格もあって、内部に爆弾を抱えているような危うさがあります。

こういった2人の危うさは、同時に可愛げでもあります。
完璧な人間、有能すぎる人間はどうしても可愛げがないように映ってしまうもの。
2期の朱がまさにそんな感じでした。

灼と炯は有能すぎてつまらない、なんてことは決してありません。

まとめ

1~2話では有能さばかりが目立っていましたが、徐々に2人の危うさや弱味みたいなものが明らかになって、逆に魅力が増してきましたね。
狡噛や朱とはまた違った個性を持っていて、既にファンからも受け入れられているので、サイコパスの主人公として十分に物語を牽引できる2人です!

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