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Oct
【レトロゲーム】SFCやPSの陰に隠れ主役になれなかったゲーム機たち
出典 : wikipedia
任天堂のファミリーコンピュータから始まり、SFC(スーパーファミコン)やソニーのPS(プレイステーション)など、その時代において主役に君臨したゲーム機は多くありますが、同じくらいの性能なのに主役になれなかったゲーム機はさらに多く存在します。
ここでは、ファミコン~PS2(プレイステーション2)世代までの、時代の主役機の陰に隠れたレトロゲーム機をピックアップし、性能の解説や負けた理由などを分析していきます。
ファミコン世代(ゲーム第3世代)
セガ・マークⅢ
セガ・マスターシステム
ファミコン世代の主な競合機種はこれらセガの2機種になります。以下では、これら2機種からセガ・マークⅢをピックアップし、特徴や負けたポイントなどを解説します。
セガ・マークⅢ
出典 : wikipedia
セガ・マークⅢは、セガ・エンタープライゼスから発売された家庭用ゲーム機で、任天堂のファミリーコンピュータと共に、ゲームを一般家庭に普及させるのに貢献したゲーム機の一つです。
概要・基本情報
メーカー セガ・エンタープライゼス
発売日 1985年10月20日
対応メディア ロムカセット
ファミコン初期の唯一のライバル機で、ファミコンが発売された当初は多くの競合機が存在しましたが、ファミコンの爆発的な普及に伴いそのほとんどが姿を消す中、唯一ライバル機として生き残ったゲーム機でもあります。
ファミコンに負けたポイント
操作が複雑
スーパーマリオの登場
セガ・マークⅢは、対象年齢の低く設定している割に、コントローラーの操作性が悪く、その結果ほとんどのソフトが高難易度設定になってしまっているため、子供をターゲットにした当時のゲーム市場においては、あまり受けることはありませんでした。
セガ・マークⅢは、任天堂の『スーパーマリオブラザーズ』の発売日から凡そ1か月後に発売されたゲーム機で、そのためセガ・マークⅢの発売前から、ファミコンは既に爆発的な普及をしていて、セガ・マークⅢはその勢いを最後まで止めることはできませんでした。
ファミコンの爆破的な普及の要因になった『スーパーマリオブラザーズ』の発売前に、セガ・マークⅢが登場していれば、当時の状況が少しは変わったかもしれません。
スーパーファミコン世代(ゲーム第4世代)
PCエンジン
メガドライブ
ネオジオ
従来の機種に比べ、2Dグラフィックスの表現力が格段にアップし、より高度なスプライト機能を搭載したゲーム機が、スーパーファミコンをはじめとするゲーム第4世代です。
ここでは、NECから発売されたPCエンジンをピックアップし、特徴や負けポイントなどを解説してきます。
PCエンジン
出典 : wikipedia
概要・基本情報
メーカー NECホームエレクトロニクス
発売日 1987年10月30日
対応メディア HuC6280・CD-ROM
ゲームソフト配給メーカーのハドソンが、「クリエイターが作りやすいゲームを作るためのゲーム機」をコンセプトに、NECに企画を持ち込んで開発が実現したゲーム機で、PCエンジンの周辺機器であるCD-ROM2の登場は、後に発売されるゲーム機に大きな影響を与えました。
スーパーファミコンに負けたポイント
本体が高額すぎる
ソフトのほとんどがハドソン
PCエンジンは最大の周辺機器であるCD-ROM2によって高性能を発揮し、アーケードゲームの移植においてはスーパーファミコンを凌ぐものを持っていましたが、本体及び周辺機器が高額であったことが、主役になれなかった大きな要因の一つとしてあります。
PCエンジン本体の当時のメーカー希望小売価格は24,800円、これに対応メディアであるHuC6280のバックアップを取るために必要な周辺機器である【天の声】や、CD-ROM2などを買い揃えると、合計で8万円~10万円とういう膨大な金額になってしまいます。
後に、CD-ROM2が複合された「PCエンジンDuo」が発売されますが、それでもメーカー希望価格は59,800円とこちらも非常に高額で、一般家庭には手の出しづらい機種となってしまいました。
また、PCエンジンで発売されているほとんどのソフトがハドソンであったため、ビッグタイトルのほとんどがスーパーファミコンで発売されたことも敗因の一つです。
アーケードゲームの移植性能は確かに高く、スーパーファミコンに負けない高性能なゲーム機でありましたが、「ハドソンや格闘ゲームの専用機に高い金額は払いたくない」といった抵抗感が、多くのユーザーにあったことは間違いないでしょう。