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追加要素満載の完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』発売を記念して、主人公のジョーカーと、“番長”こと前作ペルソナ4の主人公を徹底比較！
ジョーカーが番長に勝っているところがあるのか、あるのならそれは何かをまとめました！

人気面は番長の圧勝

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『ペルソナ』シリーズにおける人気投票は、公式なものでは2018年に『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』発売を記念して行われた「PQ2でパーティに入れたい！ペルソナ3・4・5キャラクター人気投票！」があります。
この投票の結果、『ペルソナ4』の主人公（アニメでの名前は鳴上悠、愛称は“番長”）は全体の2位（9,460票）を獲得。
一方、『ペルソナ5』の主人公であるジョーカー（アニメでの名前は雨宮蓮）は6位（1,322票）となりました。

この投票結果が全てではありませんが、番長とジョーカーの間には超えられない壁があるように感じられます。
というのも、番長は人気キャラの多い『ペルソナ4』内において頭一つ抜けた支持を得ていますが、ジョーカーは『ペルソナ5』内において、同じ男性キャラである明智吾郎（あけち ごろう）と人気が拮抗しているのです。

前述した公式人気投票では、ジョーカーが6位なのに対し明智は5位（2,805票）。
順位は1つしか違いませんが、投票数はダブルスコアで明智が圧倒しています。

また、2017年のセガフェスで発表された『ペルソナ5』人気投票でも、1位明智、2位ジョーカーという結果になりました。

非公式ではあるものの、ゲーム情報メディア「インサイド」で行われたペルソナ5の人気投票では、ジョーカーが1位（683票）、明智が2位（647票）と、こちらはジョーカーに軍配。
しかしその差は僅かです。

ペルソナシリーズは『ドラゴンクエスト』シリーズと同じでデフォルト名はなく、「主人公＝プレイヤー」という構図のゲームなので、主人公は基本ゲーム内では喋りません。
そのため、他のキャラと比べると性格が掴み辛く、作中に度々現れる選択肢および周囲のキャラの応対や評価、置かれる状況やシチュエーションによって、どんなキャラなのかを各プレイヤーが推測することになります。

にもかかわらず両者の人気に差があるのは、様々な事情があります。

まず単純に、先に世に出た方の有利性を取り上げてみます。

ペルソナは3以降、それまでのシリーズとはガラッと雰囲気が変わり明るくなり、キャラの描写により注力するようになっていて、「コミュニティ（コープ）」というシステムによって主人公と各キャラの個別ストーリーが掘り下げられるようになりました。
特に4では、女性キャラに対しては恋愛関係を築いていける上に同時攻略も可能なので、最大で七股も可能。
この恋愛における無双状態も、彼を番長たらしめる理由の1つと言えます。

システム自体は5にも継承されているので、ジョーカーも同様に多くの女性キャラと恋仲になれます。
しかもその人数は4よりも多いのですが……やはり後出であるため、番長の時のようなインパクトはありません。

また、選択肢に関しても番長、ジョーカー共に「まともな返答」と「遊び心満載の返答」が用意されている点は同じなのですが、前出の番長の方がどうしても印象に残ります。
そのため、双方とも「普段は物静かで真面目だけどたまにフザけるお茶目な性格」でありながら、番長の方がよりこの点を魅力として強調されています。

置かれる状況やシチュエーションも、番長と比べるとジョーカーは人気面で不利に働いています。
ジョーカーは無実の罪を着せられて前歴持ちとなったため転校し、転校先でも屋根裏の部屋に住むなど不遇な面が目立つため、どうしても暗い印象を持たれてしまいがちなのです。
物語冒頭で警察に捕まってしまい、定期的に取り調べのシーンがカットインされるストーリー構成も、この印象をより強めています。

ジョーカーは一部のファンから「屋根ゴミ」という愛称で呼ばれていますが、これは作中での「前歴持ちで屋根裏に住んでるゴミ」という明智の発言が元になっているので、詐称のようで詐称ではありません。
でも前述した暗い印象による悲壮感、また数多くの女性キャラを同時攻略した際にバレンタインで修羅場が発生するシチュエーションもあって、「屋根ゴミ」が正当な詐称のように感じられてしまい、マイナスイメージが付きかねない状態になってしまっています。
何をしてもポジティブな印象を持たれ、ネタ的にも豊富で愛されキャラになっている番長とは対照的です。

また、番長は本編以外にも様々なゲームに登場しているため、知名度でも上と思われます。