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【SPY×FAMILY】1巻から何故これほど大ヒットしたのか?その理由に迫る!
出典 : Amazon.co.jp
少年ジャンプ+で連載中のマンガ『SPY×FAMILY』の第1巻が、発行部数30万部突破の大ヒットを記録中です!
何故ここまで爆発的なヒットになっているのか、その理由と背景、そして本作の魅力についてまとめました!
メリハリの利いたホームコメディ
— 遠藤達哉(公式) (@_tatsuyaendo_) July 4, 2019
『SPY×FAMILY』は、遠藤達哉先生が2019年3月より少年ジャンプ+で連載を開始したマンガ作品です。
第1話が掲載されると同時に話題となり、ジャンプ+史上初となる2000以上のコメント数を記録。
更にはトレンド入りを果たすなどSNS上で大反響を呼び、2019年7月に発売されたコミックスの第1巻は重版を繰り返し、僅か1ヶ月で発行部数30万部を突破するという異例の事態となりました。
Webマンガは紙媒体の連載作品と比べて読者の反応が早く、1巻から売れやすい傾向にはありますが、それでもたったの1ヶ月で30万部という数字は滅多に見られるものではありません。
ここまで爆発的なヒットになったのには複数の理由があると考えられます。
まずは、設定と作風のギャップです。
本作は、西国のスパイとして東国で活動する青年〈黄昏(たそがれ)〉が、任務中に出会った心の読める超能力少女アーニャを子供として引き取り、〈いばら姫〉のコードネームで殺し屋をやっている女性ヨル・ブライアを嫁に娶り、それぞれの素性を知らないまま家族として生活するホームコメディ。
任務のため、体裁のための偽りの家族でありながら、それぞれ相手を思いやれる心優しい性格のため非情になれず、危険な仕事と温かい家庭の二足のわらじを履く3人を、時に軽妙に、時にシリアスに描いています。
スパイ、読心術を持つ子供、殺し屋……といったキャラ設定であれば重いストーリーになりがちですが、本作の場合はアーニャに変顔をさせるなど、ちょくちょくギャグ描写を挟みつつメリハリの利いた読みやすい作風にしているため、幅広い層の読者に刺さったと思われます。
次に、キャラの魅力。
〈黄昏〉はカッコ良く、アーニャは可愛く、ヨルは美しく描かれていますが、それぞれにどこか抜けたところがあって、ストーリーだけでなくキャラにもメリハリが利いています。
その上でキメるところではしっかりキメてくれるので、高揚感やカタルシスを与えてくれるところもポイントです。
ストーリーも秀逸です。
一見温和そうなヨルの弟・ユーリが実はシスコンで〈黄昏〉を追っている秘密警察で、本性と素性を隠しながら接触してくる……など、コメディであっても常に緊張感を伴う刺激物を投与してくるのが本作の特徴であり魅力といえます。
これらの魅力が多くの読者に受け入れられたことで、早々に人気作の仲間入りを果たしたと思われます。