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【からくりサーカス】「可愛い」だけじゃない!?愛を知った人形・コロンビーヌについてまとめてみた
コロンビーヌのその後
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サハラ砂漠の戦いに敗れた後は、フェイスレスの手によって修復されます。
このとき、パンタローネ・アルレッキーノはほとんどそのままの姿に戻ったのに対し、なぜかコロンビーヌは「ゴスロリファッションに身を包む少女」の姿に生まれ変わることに。
また、元の姿の時よりも言動が幼く変化しています。
その後はフェイスレスの命で、勝と刺客の戦いを立会人として見届けることになります。
意思はあっても感情を持たないコロンビーヌは、はじめのうちは勝の「戦う理由」が理解できずからかう一面もありました。
しかし、勝との交流や戦う姿を見るうち、次第に人間の心を理解していくようになるのです。
最後の戦い
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新たな主のために
忠誠を誓っていたフランシーヌ人形が偽物であったことを知り、自らの存在理由に疑問を抱き始めるコロンビーヌ。
そんなとき、フランシーヌ人形と瓜二つのしろがね・エレオノールと出会い、以降は彼女に対し忠誠を誓い戦うようになります。
人間と人形
コロンビーヌは、エレオノールを助けにモン・サン・ミッシェルへやってきた勝と対話。
「人間はお互いに関わり合うことで助け合い、進化することができる」と言う勝をエレオノールの元へ導くことを決めます。
そして、戦闘中に偶然勝から抱きとめられたことがきっかけで、コロンビーヌは勝と共闘関係になっていきます。
コロンビーヌの選択
最新鋭の人形“最後の四人”のひとり「ディアマンティーナ」との戦いでは、旧式と侮られながらもアポリオンを駆使して追い詰めていきます。
しかし、落下する勝とエレオノールを救出するために能力を使った事でディアマンティーナに敗北。
さらに「歪んだ愛情」を否定されたディアマンティーナから首をはねられてしまいます。
勝との別れ
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夢を叶えたコロンビーヌ
身を挺して自分を守ってくれたコロンビーヌを抱きかかえ涙を流す勝。
一方、「人間の男性に抱きしめてもらう」という夢を叶えたコロンビーヌは、心から満足したような笑顔で機能を停止します。
「意思」はあっても「感情」を理解できなかった人形が、人間のぬくもりを感じ取った瞬間でした。
コロンビーヌが得たもの
マザーグース(英語のわらべ歌)のひとつ「五匹の子豚」を好んで歌っていたコロンビーヌ。
寂し気な歌詞で歌っていた初期の頃と比べ、最期は「お土産」をもって「帰る場所」を見つけた歌詞に変わっています。
これは、コロンビーヌが「虚無を抱えた人形」から「人間の感情やぬくもりを理解した存在」へ進化したことの現れともいえます。
彼女は、同じく「心が芽生え笑顔を獲得した」主・フランシーヌ人形の元へ、還っていったのかもしれません。
フランシーヌ人形を「笑わせる」という使命を遂げるためだけに動いていたコロンビーヌは、勝からエレオノールに向けられた「本当の愛」に触れることで、「自らの意思で」新たな使命を全うしたのでした。
まとめ
以上、『からくりサーカス』のキャラクター・コロンビーヌについてのまとめでした。
人間との戦いや交流を通して愛という感情を学んでいくコロンビーヌは、他の自動人形とは一味違う印象的なキャラクターとして読者の心に刻まれています。