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【からくりサーカス】「可愛い」だけじゃない!?愛を知った人形・コロンビーヌについてまとめてみた
出典 : Amazon.co.jp
『からくりサーカス』の名シーンとして人気の高い「コロンビーヌと勝の別れ」のエピソード。
今回は、コロンビーヌがどのようなキャラクターなのか、戦いの中で何を得たのか、名シーンに繋がる要素を解説していきます。
コロンビーヌとは?
奇病に侵された青年「加藤鳴海」、莫大な遺産を受け継ぎ争いに巻き込まれていく少年「才賀勝」、そして人形を操る美女「しろがね」の戦いを描いた名作『からくりサーカス』。
今回は、彼らの前に立ちはだかる自動人形「コロンビーヌ」について総まとめ!
作中屈指の名シーンと言われるコロンビーヌの最期まで紹介していきます。
コロンビーヌ/cv.悠木碧
“最古の四人”の紅一点「コロンビーヌ」。
鋼鉄すら容易に溶かす「純白の手(レ・マン・ブランシュ・ジマキュレ)」を用いて戦う自動人形です。
また、ゾナハ病を発症させる微小な蟲型機械人形「アポリオン」を操ることもできます。
綱渡りが得意で、クローグ村を襲撃した際は村人たちを繋ぎ合わせその上を渡るという技を見せました。
コロンビーヌは人間の感情を理解できない「人形」ですが、とある図書館で見つけた恋愛小説を読んでから「恋心」に興味を抱くようになります。
“ゾナハ病”とは?
“真夜中のサーカス団”がまき散らす銀の煙を吸うことで発症する病気。
この病気に罹った人間は「他人を笑わせないと死んでしまう」という症状に陥ってしまいます。
“最古の四人”とは?
勝たちの物語から200年ほど前、錬金術師の「白金」が作り上げた「意思を持つ」4体の自動人形。
白金の最愛の女性を模した「フランシーヌ人形」を笑わせることを目的として作られたものの、いつまでも「笑うという表情が作れない」フランシーヌ人形に絶望した白金から彼女もろとも捨てられてしまいます。
白金が去った後は「フランシーヌ人形を笑わせる」ために“真夜中のサーカス団”を結成。
各地を旅しながらゾナハ病をばら撒いていく恐怖の集団となりました。
サハラ砂漠の決戦
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サハラ砂漠で敗れる
鳴海と真夜中のサーカス団の決戦の地・サハラ砂漠ではその能力で猛威を振るいますが、しろがねのひとりであるティンババティの決死の攻撃により相打ちになり、さらにロッケンフィールドにとどめを刺され機能を停止します。
この戦いのとき、コロンビーヌに強い影響を与えたのが、ティンババティと同じ砂漠のしろがね「ファティマ」の生き様です。
「愛」を手に入れたファティマ
長い年月を「自動人形を倒すため」だけに生きるしろがねたちは、達観した価値観の持ち主が多く、人間でありながらどこか機械的な印象すらあります。
その中で、ファティマは「愛する人と共に長い時間を過ごせるなら、しろがねも悪くない」という考え方をする異質な存在です。
実際に、戦場で出会った鳴海に異性として興味を抱き恋したファティマは「鳴海を守るため」に戦い、その姿は敵であるパンタローネが敬意を抱くほどでした。
ファティマとコロンビーヌ
人間の恋に憧れ、「人間の男性に抱きしめてもらう」という夢を持つコロンビーヌ。
愛する人のためにしろがねとしての役割を超え命がけで戦い、鳴海に抱きしめられたことで最期に幸せな笑みを浮かべるファティマの姿は、コロンビーヌの目に「憧れ」として映りました。