死者の尊厳を守るべく立ち向かう姿

出典 : Amazon.co.jp

死霊術を扱う者として、またエステル自身亡くなった友人に疑似魂魄を定着させたことによって友人の死を弄ぶ結果となってしまったことも合わせて、エステルの死や死者に対する敬意は人一倍強いです。

利用された人皮挟美の遺体もしきりに気にかけていました。人皮の死体に疑似魂魄・禍斗を定着させてからも、彼女の全裸状態を気にしたり、彼女の尊厳や体が傷つくことに謝罪したり涙を零したりと、エステルは死者の尊厳を守ろうとしています。

一族の悲願であったはずの「完全なるゴレム」（学園都市サイドの認識では「絶対能力者」）についても、それが一万の死を利用することで至るものだと知り真っ向から否定。エステルは研究への協力を拒んで拘束されるも、そこから脱走を果たします。一万人以上の「妹達」の死の記憶を保有しているために研究チームに狙われている打ち止めを保護することで彼らの計画を阻止しようとしていた矢先、一方通行と出会ったというわけです。

一方通行を「先生」扱い？

迷い失敗を繰り返してしまう自分とは違い、圧倒的な強さと揺らがない心を持っている一方通行に対し、エステルは尊敬と信頼を抱きます。服を脱ぎかけた状態で「弟子にしてくれ」と一方通行に迫る様子はかなり面白く、エステルの一途さも感じさせます。
結局弟子にはしてもらえませんでしたが、それから一方通行のことを「先生」と呼び続けており、尊敬の念は抱き続けているようです。

まとめ

『とある科学の一方通行』のエステルは、使命を背負ったお人好しな少女であり、だからこそ「悪」を自称する一方通行との掛け合いが面白いキャラクターです。科学の街で魔術師が活躍する異質さも合わせて、声優・久保ユリカさん演じるアニメでのエステルの可愛さや格好良さをぜひご覧ください。