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今話題の小説『階段島シリーズ』がどんな作品なのかまとめてみた

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河野裕先生の手がける人気小説で、シリーズ累計100万部に迫るなど大ヒット中の『階段島シリーズ』をピックアップ!
実写化、コミカライズも行われ、アニメ化への期待も高まっている本シリーズがどんな作品なのかをまとめてみました!

『サクラダリセット』著者と『ビブリア古書堂の事件手帖』絵師のコンビによる青春ミステリ

『階段島シリーズ』は、著作・河野裕先生、イラスト・越島はぐ先生による小説作品です。
ジャンルは青春ミステリ。
新潮文庫の創刊100年を記念して2014年に新設されたライト文芸レーベル「新潮文庫nex」の初回配本として第1作目『いなくなれ、群青』が刊行され、以降シリーズ化を果たし、2019年4月に発売された第6作目『きみの世界に、青が鳴る』で完結を迎えました。

河野先生は2009年に角川スニーカー文庫より刊行されたライトノベル『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で小説デビューを果たした作家で、本作はその後アニメ化もされるなどヒットを記録。
その後は角川文庫より『つれづれ、北野坂探偵舎シリーズ』を刊行するなど、活躍の場をライト文芸レーベルに移しています。

越島先生は2008年の第15回電撃イラスト大賞で銀賞を受賞し、2009年刊行の『パララバ -Parallel lovers-』で商業デビュー。
その後、2011年にライト文芸のメディアワークス文庫より刊行された『ビブリア古書堂の事件手帖』でイラストを担当し、本作の大ヒットに伴いブレイクを果たしました。

このように、小説家とイラストレーターという違いこそあるものの、デビュー時期もその後のキャリアも非常に近い人気クリエイターの2人がタッグを組み、階段島シリーズは生み出されました。
2015年には『いなくなれ、群青』が第8回大学読書人大賞を受賞し、翌年には「SUGOI JAPAN Award」のエンタメ小説部門で2位にランクイン。
2019年6月現在、シリーズ累計発行部数は90万部を突破しており、映像化前のライト文芸としては異例の大ヒットとなっています。

2018年からは河野先生が新規シナリオを手がけ、兎月あい先生を作画に迎えたコミカライズ『いなくなれ、群青 Fragile Light of Pistol Star』が月刊Gファンタジーで連載されています。
タイトルは1作目をピックアップしたものになっていますが、「階段島」シリーズとしてのマンガ化です。

また、『いなくなれ、群青』は横浜流星さん主演で2019年9月に実写映画化される予定。

青春をミステリに仕上げた物語

階段島シリーズは、1作目『いなくなれ、群青』、2作目『その白さえ嘘だとしても』、3作目『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』、4作目『凶器は壊れた黒の叫び』、5作目『夜空の呪いに色はない』、6作目『きみの世界に、青が鳴る』の6作品で構成されています。
それぞれ独立したタイトルでナンバリングはありませんが、舞台および主人公とその周辺の登場人物は共通しており、ストーリーも基本的には連続している続き物なので、リリース順に読むことが推奨されます。

本シリーズの舞台となるのは「階段島(かいだんとう)」と呼ばれる島。
人口は2000人ほどと非常に少なく店の数も少なめで、事件らしい事件は全く起こらず、夜には星がやたら多く見える典型的な田舎の孤島です。

しかしこの島には、あまりにも異様な特徴があります。
それは「捨てられた人間が行き着く場所」という点です。

階段島の住人は、自分がどうやって島にやって来たのかを知りません。
全員が綺麗さっぱり島へ来た時の記憶を失っているのです。
彼らは失くしたものを見付けなければ、島を出ることもできません。

階段島のもう1つの大きな特徴として、この島には「魔女」が存在していると言われています。
山頂へと向かう階段の先に館があって、そこに住む魔女は島を支配しているとも噂されていますが、

また、階段島はできた由来も何の為に存在するのかも明らかにされていません。
住人は各々が推測した持論を持ってはいるものの、そのどれもが根拠はなく、取り敢えず生きて暮らしている……という停滞した状況の中で生活を営んでいます。

主人公の七草(ななくさ)もその1人。
本シリーズの物語は、彼が幼馴染の真辺由宇(まなべ ゆう)と再会することから始まります。

ミステリなのでストーリーを全て語ることはできませんが、シリーズを共通して言えるのは、この作品が青春ミステリである、ということです。

本作に登場するキャラの多くは10代で、セリフも難解な言葉を使うことはなく、しかし青春期特有の少し捻くれた言葉遊びや持って回った言い方が多く、会話の隅々から青春が感じられます。
ただ、それはあくまで本作を彩るエッセンスのようなものであって、この作品の「青春」は謎の中にこそあります。

青春を描いたミステリでもなければ、ミステリを描いた青春モノでもありません。
「青春をミステリに仕上げた作品」という表現がしっくりきます。

その謎は意外性に富んでいて、手がかりとなる伏線も鮮やかに用意されていて、ミステリとしての様式美は整っていますが、何よりこの作品は「青春をミステリに仕上げた」という点が大きな魅力です。
そこにはファンタジー的な要素も含まれていますが、決して幻想的なお話ではなく、どちらかといえば精神性を描いた作品と言えます。

ラノベファンも問題なく読める作品

ライトノベルとライト文芸の違いは、様々な所で解説されていますが、明確な定義は存在していません。

一般的に、ラノベはファンタジー要素が強いイメージで、ギャグ・コメディ・バトル・お色気といった要素が多く、キャラクターの掛け合いに重点を置いたエンタメ要素が強いジャンル……といった感じでしょうか。
それに対し、ライト文芸はストーリーに重点を置き、地に足の付いた世界観と文体でしっかりとしたテーマを設けており、でも純文学よりも軽く読みやすい……という印象を持っている人が多いと思われます。

そのため、ラノベとライト文芸の違いとして、ラノベはキャラありきの話作りで「萌え」を重視した分野なのに対し、ライト文芸はストーリーありきの作品で、どれだけキャラを記号的にしていてもストーリーに合わせて配置されているのが前提……といったような説明がされていますが、これらあくまでも全体像としてのイメージに過ぎません。

ラノベの中にもキャラをそこまで際立たせていない落ち着いた作風の小説はありますし、ライト文芸であってもキャラが強く会話が多い作品はたくさんあります。
例えばアニメ『氷菓』でおなじみの〈古典部〉シリーズは、ヒロインの千反田えるのキャラが非常に強いですよね。
彼女にしろ、『ビブリア』の篠川栞子にしろ、ラノベの登場キャラと言われても違和感はないと思われます。

階段島シリーズもそうです。
一般的なラノベのイメージにある、女性キャラのお色気シーンであったりキャラが変な語尾で喋ったりするような事はありませんが、キャラ同士の会話はかなり多く、ページのほとんどが会話文というシーンも多々あります。
会話の中にギャグや萌えといったエンタメ要素を求めるのであれば、それは明らかにマッチしませんが、ラノベ感覚でスラスラ読める文章になっているので、ラノベ愛読者でも問題なく読める作品です。

アニメ化の可能性は?

ライト文芸の小説は、アニメ化よりも実写化が多い印象ですが、階段島シリーズもその例に漏れず実写映画化が既に行われています。
ただ、実写化したからといってアニメ化の線が消えたとは限りません。
『君の膵臓をたべたい』は実写化の後でアニメ映画が公開されましたし、本作がアニメ化される道は残されています。

6冊で90万部、巻平均15万部という売上は、アニメ化する上で何の問題もありません。
しかも本シリーズは完結後も着実に部数を伸ばしているので、実写映画の公開でそれが加速すれば、アニメになる可能性は更に高くなるでしょう。

まとめ

原作は完結したとはいえ、メディアミックスはまだまだ続いていて、むしろ今から広がりを見せていきそうなシリーズですね。
ミステリというジャンルではありますが、それは物語における主役ではないというか、謎のインパクトは強いものの作品としては青春の方に重きを置いているので、ミステリが苦手な人でも問題なく読めます。
ジュブナイル小説が好きなら、かなりの確率でハマれる作品です!

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