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Jun

漫画版『悪の教典』の最終回は賛否両論?原作との違いをネタバレ解説

『悪の教典』の主要キャラクター

出典 : Amazon.co.jp

蓮実 聖司

容姿端麗・頭脳明晰、おまけに運動神経も抜群の英語科担当教師。生徒からは「ハスミン」の愛称で親しまれ、特に女子生徒の間では「親衛隊」ができるほど人気の高い教師です。一方で生まれつきサイコパスの性質を持っており、14歳で実の両親を殺害したのを皮切りに留学先でも次々と殺害事件を起こします。綿密な計画と徹底した証拠隠滅で容疑をかわしていますが、町田高校の一部の生徒や教師から疑いの目を向けられています。

片桐 怜花

蓮見が担任を勤める2年4組の女子生徒。内向的なため目立つ生徒ではありませんが繊細で思いやりのある性格と可愛らしい容姿で、校内には怜花の隠れファンが多数います。幼い頃から直感が異様に鋭く、蓮見の本性を感じ取り底知れぬ恐怖感を抱いているようです。

夏越 雄一郎

怜花の友人で、とても温厚な男子生徒。控えめな性格をしていますが、いざというときの頭の回転の速さや状況判断に優れているためクラスの秀才にも一目置かれている存在です。

早水 圭介

2年1組の生徒で、怜花・雄一郎とクラスは違うものの仲良くつるんでいる男子。成績優秀ですがそれゆえに素行が悪い問題児でもあります。町田高校の教師が自殺したことを不自然に思った圭介は、蓮見の周りで起こる一連の事件の真相に近づき秘密を暴こうとするも蓮見に捕らえられ、拷問の末殺害されてしまいます。

安原 美彌

淫行教師から救ってくれた蓮見に惹かれ、愛玩動物のように従っていた女子生徒。蓮見の持ち物の中に、「行方不明」になったはずの圭介の携帯電話を発見した美彌。そのことを蓮実に問いただそうとしたところ、「邪魔者」と判断され、学校の屋上から飛び降り自殺に見せかけて殺されてしまいます。このことがきっかけで、蓮見は容疑を逃れるための「最悪の一手」を実行することになるのでした。

漫画版『悪の教典』の結末は?最終回までのネタバレ

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蓮見の決断

美彌に続き、美彌と蓮見の密会を目撃した女子生徒をも手にかけ一夜にして二人の生徒を殺害した蓮見。証拠隠滅が困難となった蓮見は、自分に容疑がかけられることを避けるためあることを思いつきます。それは、「木を隠すなら森の中」ということ。文化祭準備のため学校に残っていた生徒、そして当直の教師たちを全員殺害して死体の山を築き、2名の殺害を隠蔽しようとしたのです。

“卒業”に向けて

まず蓮見は以前から弱みを握っていた同僚の美術教師「久米剛」を学校に呼び出します。久米はクレー射撃を趣味にしており、散弾銃を所持していました。蓮見は学校に到着した久米を縛り上げた後、散弾銃を奪います。2年4組の生徒40名を“卒業”させる準備が整った蓮見は、文化祭の準備で盛り上がる生徒たちがいる教室に向かいました。

狂気に染まる校内

自身を慕う生徒たちの前に平然と現れた蓮見。一方、生徒たちは散弾銃を手にした蓮見を見てパニックに陥ります。その場から逃げ出す者、バリケードを作り籠城する者、外部に助けを求めようとする者、反撃しようとする者…。しかし、手慣れた様子でその全てを容赦なく撃ち殺していく蓮見に手も足も出ない生徒たち。地獄絵図と化した校内には、上機嫌な蓮見の「モリタート」が響いていました。

最後の抵抗

惨劇の中、最後まで生き残っていた怜花と雄一郎はなんとかこの場から脱出するための策を練ります。そして校内に設置されていた避難ハシゴから校庭への脱出を試みる二人でしたが、蓮見に発見され避難ハシゴごと撃ち抜かれてしまいました。4組の生徒を全員“卒業”させた蓮見は最後に久米の元へ戻り、自殺に見せかけて殺害。大量虐殺の犯人に仕立て上げるための細工をして、自身は被害者のふりをしてこの夜を終えようとしていました。

急転

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学校に警察が到着し、蓮見は事情聴取を受けます。警察は蓮見の描いたシナリオに納得した様子で、事件は蓮見の思い通りに幕を閉じたかのように思われました。しかし、そこへ姿を現したのは、なんと警察に保護された怜花と雄一郎。2人は、同級生の亡骸を身代わりにすることで凶弾から逃れていたのです。警察の前で蓮見を糾弾する2人でしたが、言葉巧みな話術によって「精神が錯乱状態である」と判断されてしまいます。

確かな証拠

そんな2人の証言を裏付けたのは、校内に残されていたAEDでした。鑑識が発見したAEDには、「蓮見が生徒を殺害した証拠」となる「蓮見の声」が録音されていました。動かぬ証拠に観念したのか蓮見は大人しく警察に連行されていきます。その道中で「全ては神の意志だった」と奇妙な発言を残していった蓮見。その思惑を悟った2人は戦慄します。

裁判の行方

数年後、蓮見に下された判決は「禁固25年」。それは、生徒と教師の大量虐殺に対してあまりにも軽い刑罰。精神異常者のふりをした蓮見は心神喪失状態とみなされ、極刑を免れたのです。それからさらに時が経ち、成長した怜花の外出先には、フードを目深に被り不敵な笑みを浮かべる男が立っていました。

『悪の教典』最終回の違い

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原作との違い

原作小説にほぼ忠実な内容となっている漫画版『悪の教典』ですが、最終回の詳細は異なっています。原作小説では「蓮見が無罪を狙って精神異常者のふりをしながら連行されるシーン」で終わっているのに対し、漫画版では「最高裁まで争い禁固25年の刑が下された」という蓮見の「その後」も描かれています。原作小説にないシーンが追加されたことに対しては賛否両論あり、「余韻の残る終わり方(原作)が良かった」という読者もいれば、「その後まで知ることができて良かった」という読者もいます。ただし、判決内容に関しては「犯行に対して刑が軽い」「蓮見のひとり勝ちのような結末で被害者たちが不憫すぎる」という感想も多く見られます。

出所するのはやりすぎ?

成長した怜花の前に姿を現した男は、出所した蓮見だと考えられます。こちらも「蓮見の計画通りになりすぎ」という否定的な感想から、「いつまでも逃れられない恐怖が感じられて良い」という肯定的な感想まで様々な反応があるようです。蓮見の「サイコパス」という強烈なキャラクター性をフィクションの中のエンターテインメントととるか、倫理に反した嫌悪的な表現ととるかで大きく意見が割れるのかもしれません。

まとめ

以上、『悪の教典』の最終回ネタバレ解説でした。原作小説・映画ともに大ヒットを記録しファンの多い作品であったため、オリジナルの結末を迎えた漫画版については大きく意見が異なる結果となったようです。蓮見という男をとことん掘り下げた原作小説、バイオレンスな部分を強調した映画版、被害者となった生徒たちにもスポットをあてた漫画版。それぞれの作品に良さがありますので、ぜひ実際に手に取って見比べてみてください。

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