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Jun

【本好きの下剋上】2年連続このラノ1位のビブリア・ファンタジー【アニメ化決定】

出典 : Amazon.co.jp

小説投稿サイト「小説家になろう」で人気を博した、本好きの少女が活躍するファンタジー作品『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』について、今回まとめてみました!

作品情報からアニメ化決定まで、作品の世界観を掘り下げながら書いていきます。

作品情報

出典 : Amazon.co.jp

本作『本好きの下剋上』は、作者である「香月美夜」氏が小説投稿サイト「小説家になろう」にて、2013年9月から2017年3月まで連載した全5部全677話で構成されるファンタジー作品。

2015年1月25日からTOブックスより書籍化されており、2019年3月時点で既刊19巻、17巻発売時点で100万部を達成しました。

宝島社が発行するライトノベルガイドブック「このライトノベルがすごい!」では、2018年&2019年に単行本・ノベルズ部門で1位を獲得。

コミカライズやドラマCDのメディアミックスも好調で、2019年3月8日には、ついにテレビアニメ化が決定しました。

現在、本編完結後の世界を描いた「ハンネローレの貴族院五年生」が連載中。
あらすじ

現代日本に暮らす本須麗乃(もとすうらの)は、三度の飯より本を愛する生粋のビブリオフィリア(書籍愛好家)。

念願だった図書館への就職が決まった日、大量の本に押しつぶされ、あえなくこの世を去ってしまう。

死に際でさえ「また本を読みたい」という理由で転生を望んだ麗乃は、幸か不幸か異世界で生きる少女マインの体に転生。

魔法の力を持つ貴族と厳格な身分制度に支配される異世界の都市エーレンフェストで暮らすこととなった少女マインは、転生した事実はそっちのけで、また本を読むために必死になって本を探し始める。
しかし、魔法が存在するとはいえ、前世の世界でいうと中世レベルの文化しか持たないこの世界では、まだまだ本は一部の富裕層しか手に取れない高価な代物であることが発覚する。

転生した体は生きるか死ぬかの虚弱体質。

紙もない、代替品の羊皮紙は手が出せないほど高価。

絶望するマインだったが、それでは諦めきれないほど本が大好きだった。

「本がなければ、自分で作ればいいじゃない!」

これは本好きによる本好きのためのビブリオ・ファンタジー。

というのが、本作『本好きの下剋上』のあらすじとなります。

異世界で本を作ることがマイン、ひいては本作の最大の目的ですが、話数を重ねるごとにあれよあれよという間に出世していくマインのサクセスストーリーも見所の1つです。

本作の構成にそれが表れていて、マインの身分によって

● 第一部 兵士の娘
● 第二部 神殿の巫女見習い
● 第三部 領主の養女
● 第四部 貴族院の自称図書委員
● 第五部 女神の化身

このように整理されています。

一介の街の兵士の娘が本造りに熱中する内に、やがて貴族となり、女神の化身と呼ばれるほど出世するワケですね。

基本的にマインは本しか頭に無いので、前世でジャンル問わず本を読み漁って得た知識で、異世界ではオーバーテクノロジーじみた発明を数々成し遂げていきます。

この発明や、前世の人格に基づいた異世界の概念を覆す発想や考えが、権力者や有能な者の目に留まり、サクセスストーリーに繋がっていくのです。

とはいっても、本造りにかまけて異世界モノにつきものなファンタジー要素(魔法など)が忘れ去られるワケではありません。

作中、マインの体調不良の秘密である身食い(体内の魔力が体の限界を超えて蓄積され続ける異世界の病)が発覚してからは、異世界が舞台であることが本領を発揮し始め、本造り以外にも、貴族の政争や異世界の神話、はたまた忘れ去られた世界の秘密など、ファンタジー要素が強まっていきます。

上記した通り、マインの身分も変化し続けていくので、話数が重なる長編ファンタジーに該当する本作ではありますが、最初から最後まで本造りという本筋から離れることは無いのに、定期的に新鮮な気分でストーリーを楽しめます。

よくある知識チートによる成り上がりモノと評することも出来ますが、異世界の文化や常識がシッカリと形作られているので、それに合わない発明や発想は、たとえ動く知識チートであるマインが発案だったとしても、容赦なく失敗するので、設定に疑問を持たずに気分よく読み進めることが出来ます。

貴族の派閥や神話に登場する神、異世界の歴史など、そうした設定が結局開示されるのみでストーリーに絡まないということも無く、逆にそれを起因としたり利用したストーリーが語られるので、考察好きな本作のファンが@wikiを立ち上げるなど、人気の秘密が分かります。

本作を書くまで、恋愛モノを主に発表していた作者である「香月美夜」氏らしく、ストーリー後半には、魔法や貴族としての師となるフェルディナンドとの恋愛要素もあり、一粒で何度も美味しい贅沢な作品なので、読んだことが無い方は是非一度お読み下さい。

世界観

出典 : Amazon.co.jp

本作は、主人公マインが暮らす領地であるエーレンフェストが属する国ユルゲンシュミットが主な舞台。

ユルゲンシュミットは魔法を操ることが出来る王族や貴族が魔法を使えない民を治める国で、土地を魔力で満たすことによって豊かさを享受してきました。

国を治める王(ツェントと呼ぶ)には、神から授かったとされるグルトリスハイト(最古の聖典)を継承する義務があり、その継承をもって王位も継承されていました。

何故、グルトリスハイトを継承する必要があるのかというと、グルトリスハイトには今までの所有者(一定以上の魔力を持つ者に限る)が死んで魔石となった際に、その人物の知識が収集される特性があり、その知識を現在の所有者が閲覧することで、伝承の失伝を防ぐ意味があったからです。

魔法で豊な暮らしを維持しているユルゲンシュミットでは、魔法の技術などを含む知識が保存されたグルトリスハイトは非常に重要であり、常に魔力を土地に満たす必要があるこの世界では、知識の失伝は、世界の崩壊に繋がりかねません。

しかし、血筋に関わらず才能を必要とすることや、非常に労力を必要とする儀式を何度も行う必要があること、またこれらをクリアしても個人の資質によっては読めない知識が生じてしまう可能性があるという欠点がグルトリスハイトにはありました。
そんなグルトリスハイトは、時の王に長年積み重ねられた執務に必要な知識を安定して伝える役目を果たせないと判断され、代わりに人の手によって編纂されたマニュアル本が作られたことで、いつしかグルトリスハイトはマニュアル本と混同されていきました。

そうする内に、本来のグルトリスハイトの継承の意義や方法だけでなく存在さえも忘れられ、マインが生まれた時点では、政変によってマニュアル本のグルトリスハイトの継承さえままならず、完全にグルトリスハイトが失われてしまいました。

このことから現在では、元来国家運営に必要な魔法や儀式がほぼ失われており、その影響によって王族と貴族の魔力量も減少、魔力が少ない上に土地に魔力を何度も注がなくてはならず、疲れ切ってグルトリスハイトの捜索もままならない、といった悪循環に陥っています。

この問題が、膨大な魔力を持つことで貴族の養子となったマインにどう関わるのか、本作のストーリー後半でお楽しみ頂けます。

こうした歴史の他、シュターブという、いわゆる魔法使いの杖や、マインに似た容貌を持つ英知の女神メスティオノーラなど、ファンタジー好きならワクワクする設定が満載。

ストーリー中盤から語られることになるマインの学園生活では、あの世界的超人気作品「ハリーポッターシリーズ」にも引けを取らない設定のオリジナリティが楽しめるので、考察が好きな方は特にオススメです。

マインと一緒に本造りやユルゲンシュミットの異世界生活を楽しみましょう!

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