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Jun

【青ブタ】梓川花楓が患った解離性障害の正体と梓川かえでが消えた理由を検証 #青ブタ

出典 : Amazon.co.jp

劇場版の公開で更に勢いづく人気作『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』より、梓川咲太の妹・梓川花楓(梓川かえで)をピックアップ!
彼女を襲った解離性障害思春期症候群について、出来るだけわかりやすくまとめてみました!

梓川花楓(あずさがわ かえで)/梓川かえで キャラクター概要

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『青春ブタ野郎』シリーズに登場する女性キャラクターで、原作ラノベ第5巻(アニメ11~13話)「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」および第8巻「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」のヒロイン。

主人公・梓川咲太(あずさがわ さくた)の妹で、15歳の中学3年生。
若干癖のある明るめの色の髪を肩にかかるくらいに伸ばしています。
全体的に幼い印象を受けるものの、身長は162cmと中学3年生女子の平均(156~157cm)を大きく上回っており、咲太いわく「最近は発育もよろしく、顔のつくりが大人びてきた」とのこと。

ある時期を境に別人格を形成し、性格も一変。
咲太は以前の人格を「花楓」、別人格の彼女を「かえで」と区別しています。

担当声優は久保ユリカ(くぼ ゆりか)

花楓が患ったのは解離性障害? 思春期症候群?

出典 : Amazon.co.jp

原作1巻の序盤(アニメ1話)から登場した咲太の妹は、「梓川かえで」と表記されていました。
しかし彼女の本名は、読みこそ同じですが「梓川花楓」であり、咲太は「花楓」「かえで」を明確に区別しています。
この2人は同一人物であって、同じ人格ではないからです。

咲太の実妹として生まれ、共に育ってきたのは花楓の方です。
小学生までは特に問題なく生活していたようですが、中学生となった13歳の時にクラスメイトからSNSで誹謗中傷を書き込まれるなどのイジメに遭い、不登校になってしまいました。

その後、花楓の体に異変が起こります。
「自分を中傷する書き込みを見るたびに体に傷ができる」という状態になってしまったのです。

咲太はこの事実を「どうせ信じてもらえない」と伏せつつ、両親と共に花楓を病院に連れて行きます。
そこで下された診断名は「解離性障害の一種」でした。

解離性障害とは、本来誰もが意識せずに持っている「自分は自分」という感覚が失われる症状の総称です。

人間は皆、「現実感」の中で生きています。
自分の目に見えているもの、聞こえているもの、自分の記憶したこと、自分の意識、自分の人格など、自分の中の全ての感覚は現実であるという前提をもとに行動し、自分自身を自然に制御できています。

しかし、人間は自分の体や心に強い負荷が掛かった場合などに、その感覚を無意識下で切り離すことがあります。
最も一般的なのが、強い痛みや衝撃を受けた際の気絶・失神ですね。
これは、その人間が無意識の内に「これ以上の痛みに耐えられない」と判断し、意識を一時的に切ることで苦痛から逃れるという防衛反応です。

この防衛反応が働き、自分の中の感覚が一部自分の制御下から切り離されている状態を「解離」と呼びます。
このメカニズム自体は病気や障害ではなく、ごく自然な反応ですが、解離の度合いが強く日常生活に支障を及ぼした場合、治療を要することになります。

例えば「虐待を受けた時の苦痛をずっと覚えたままでいると心がもたないと無意識下で判断され、その前後の記憶を消した」という状態は解離性健忘と呼ばれます。
更に、心への負荷が非常に強く到底耐えられない場合、自分自身でいること自体から逃れるため、自分の内部全てを一旦切り離し、別の人格を生み出すことがごく稀にあります。
これは解離性同一性障害という障害で、俗に言う多重人格です。
「自分は自分」という感覚が完全に失われた状態で、解離性障害の中では最も重い症状と言えるでしょう。

花楓は医者にかかった日、朝起きると突然あらゆることを忘れていました。
家族、友人、自分自身、現在地……など、以前の自分に関する情報を全てなくしている状態だったのです。
全くの別人になった状態で、解離性同一性障害に近い状態と言えます。

ただ、一般的な解離性同一性障害とは重ならない部分もあります。
主人格が新たに生まれた別人格の時の記憶を持っていないのは通例ですが、別人格についてはあくまでも「苦痛からの回避」が目的なので、現在地までわからなくなるのは稀と思われます。
これだけの度合いの記憶障害となると、通常は脳のダメージを真っ先に疑うことになるでしょう。(作中の裏側でも間違いなく検査は行われ、異常なしという診断が下されているはずです)

また、前述した「自分を中傷する書き込みを見るたびに体に傷ができる」という症状についても、解離性障害では説明がつきません。
明らかにファンタジーの領域なので、これに関しては大半の読者・視聴者もそう見なしていたと思われます。

これに近い症状は現実にも一応存在します。
ストレスなどの心への負担が原因で、体に痛みが走るケースですね。
その場合、身体症状症という診断が下されるでしょう。

とはいえ、これはあくまで痛みであり、体に傷が入ることはありません。

これらのことから、花楓を襲った症状は医師の説明した「解離性障害」ではなく、別の原因だと考える方が自然です。
つまり思春期症候群ですね。
記憶喪失の度合いが解離性障害らしくないので、解離性障害と「心理的負荷によって体に傷ができる思春期症候群」が併発した可能性は低いです。

よって、花楓が患ったのは「解離性障害にかなり近い症状を呈する現象」、つまり解離性障害に似た思春期症候群と考えられます。

コメント

  1. 匿名 より:

    体に傷が出来る思春期症候群は、体に痛みが起こる転換/変換症状とよく似ていますね

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