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【蟲師】アニメ『蟲師』の独特な世界観の魅力まとめ
『蟲師(むしし)』は月刊アフタヌーン及び増刊号で連載された漆原友紀氏による漫画です。『蟲師』は過去に2度のテレビアニメ化が行われ、劇場版も公開されました。また、「AKIRA」で有名な大友克洋が監督、オダギリジョー氏が主演を務めた実写映画も話題になり、いまなお根強い人気を誇っています。
そんな『蟲師』ですが、リアルタイムではアニメを見逃してしまったり、興味はあるけれどアニメを視聴するか迷っていたりする人も多いことでしょう。
今回は『蟲師』 とくにアニメ版の魅力をわかりやすくまとめてみました。ぜひ、最後までご覧ください。
『蟲師』の一番の魅力はノスタルジックな世界観
9月24日(水)発売のBlu-ray&DVD「蟲師 続章 二」ジャケットイラストを公開しました。
馬越嘉彦さん描き下ろしのジャケット、毎巻とてもかっこいいです!http://t.co/mRkWfyJylr pic.twitter.com/c643wGsiYt— アニメ蟲師 (@mushishi_anime) August 8, 2014
『蟲師』における最大の魅力は他のアニメや漫画には類を見ない独特の世界観です。物語の舞台は近代化以前の日本。自然豊かな土地で人々が農業や漁を行って生活をしています。一見、江戸時代くらいの世界ですが、設定では江戸時代と明治時代の中間に位置する架空の世界線だそうです。
その架空の世界を象徴するように一般の人々は着物姿ですが、主人公である「ギンコ」はシンプルな洋装、現代でいうカジュアルな服装をしています。
アニメではその広大な自然があふれる世界観を美麗な映像表現とオリエンタルなBGMで演出。どこかノスタルジーな雰囲気を感じるので、アニメにあまり触れていない大人でも受け入れやすい作品といえるでしょう。
アニメを視聴する際はその作りこまれた画面に注目してみることをおすすめします。
物語のキーワードとなるのは「蟲」と呼ばれる独自の生命
世界観とあわせて『蟲師』に欠かせない要素は作品タイトルにもあるように「蟲」と呼ばれる独自の生命です。「蟲」とは普通の人間には見ることができず、人々の生活のなかで不可思議な事象を起こす原因となっています。
ニュアンスとしては妖怪のようなものといえますが、「蟲」自体に意思があるような演出はなく、あくまで自然現象に近い生命として描かれているのがポイント。『蟲師』では心霊現象や民俗学的な土着信仰を「蟲」という概念で描いています。
それでいてホラー要素はないので、オカルト作品ではなくファンタジー作品として万人が楽しめる作風となっているのです。『蟲師』では数多くの「蟲」が登場するので、毎回どのような「蟲」がどんな不思議な事象を引き起こしているのかを想像するのも楽しみの1つとなっています。