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29

May

おっさん系を担う人気ファンタジー【冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する】

出典 : Amazon.co.jp

コミカライズも好調な『冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する』をピックアップ!
なろう系で近年人気の「主人公おっさん」系作品ならではの魅力や、他のおっさん系についてまとめました!

なろうの人気作が実力派クリエイターによって書籍化&コミカライズ

出典 : Amazon.co.jp

『冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する』は、斧名田マニマニ先生が手がけるライトノベル作品です。

2017年12月より小説家になろうで連載を開始し、直後に総合日刊&週間ランキング1位を獲得。
2018年4月に書籍化およびコミカライズが発表され、同年8月にGAノベルより書籍版、12月にコミック版の第1巻がそれぞれ発売。
いずれも好評を博し、特にコミック版は大重版がかかるヒットを記録しました。

書籍版のイラストおよびキャラクターデザインは藤ちょこ先生が担当。
ファンタジーの世界観を圧倒的な画力で美しく描く実力派イラストレーターで、絵師100人展の常連でもあります。
画集もリリースしており、ラノベでは『八男って、それはないでしょう!』『賢者の弟子を名乗る賢者』なども手がけている方ですね。

コミック版は作画を唯浦史先生、構成を渡辺樹先生がそれぞれ担当しています。
アニメ化もされた『最弱無敗の神装機竜《バハムート》』のコミカライズ全11巻を手がけたコンビですね。

おっさん主人公の善人っぷりと少女の可憐さが魅力

出典 : Amazon.co.jp

本作は、近年流行の「おっさん系」に属するファンタジー作品です。

主人公のダグラスは、かつて伝説の魔術師として名を馳せたものの、27歳の時にギルドから冒険者ライセンスを剥奪されてしまい、無職となってしまった冒険者。
それから10年の月日が流れ、ダグラスはそれでも15歳の頃から続けている冒険者という職業を辞められず、しがみついていました。

しかし現在の彼は「スキルを使用するごとにHPの最大値が減少する」という謎の奇病が発症しており、老化のためか身体能力も衰退の一途。
付き合いの長いギルドマスターからも事実上の引退勧告をされ、いよいよ覚悟を決めなければならず、長年暮らしていた街を離れ放浪の旅に出ます。

孤独な一人旅の最中、夜の森で彼は魔族の希少種であるフェンリルと遭遇します。
そのフェンリルは「変貌の呪い」をかけられており、人間が動物の姿に変えられていました。

放置すれば命も危ぶまれる状態と判断し、ダグラスはかつての技術と知識を使ってスキル《呪詛解除》の詠唱を決意。
奇病を患っている彼にとっては致命的となるほど強力なスキルながら、「冒険者として最後の人助け」と決め、命を賭して助けようとします。

その結果、彼の使用した《呪詛解除》は弾かれてしまい、フェンリルを元の姿に戻すことはできませんでした……が、ダグラスの最大HPは減少するどころか奇病を患う前の数字にまで戻っていました。
彼の奇病や老化の正体は呪いで、跳ね返ってきた《呪詛解除》によって偶然その呪いが解除されたのです。

《呪詛解除》が弾かれた要因は、術者本人しか解除できない最高位の呪詛『禁忌の呪詛』だったため。
そこで本来の力を取り戻したダグラスは、スキル《情報共有》を用いフェンリルに呪いをかけた人物を特定し、《トレース》でその人物に変化し、見事呪いを解いてフェンリルを人間の姿に戻します。

元に戻った姿は、ラビという名のまだ幼い少女でした。
彼女が天涯孤独の身だと知ったダグラスはしばらくラビと同行しますが、子供を育てたことがないためラビとの距離感に悩み、そんなダグラスに気を遣い、ラビは途中立ち寄った街の孤児院に入る決意をします。

しかしその孤児院に問題があると訝しんだダグラスは、ラビの本心を知るために彼女の元へ向かいます。
そしてラビがダグラスと共にいたいと願っていること、孤児院の院長が魔王の一味に子供を売り飛ばしていることを確信し、ラビを取り戻すことを決意。
かつて「伝説の魔術師」と言われた実力で孤児院を叩き潰し、ラビの父親として彼女と共に生きる決意をするのでした。

本作の魅力は、主人公ダグラスの落ちぶれ具合とそこからの復活です。
序盤の彼は、かつての栄光にしがみつく哀れな中年として描かれ、周囲からも冷たい目を向けられていました。
しかし決して心根は腐ることなく、善人であり続ける姿が逆に悲哀を誘います。

そんなダグラスが復活を遂げ、かつての力と経験を駆使して敵を倒すシーンはカタルシスに満ち溢れています。
そして、失効した冒険者ライセンスの再発行よりもラビとの生活を優先するその変わらない善人っぷりには頭が下がる思いです。

とはいえ、彼がそうなるのも納得なのがラビの純朴な可憐さ。
ビジュアル的な可愛さはもちろん、ダグラスに迷惑をかけまいと無理してでも魔法を覚えようとするその健気さは、まさに天使。
この親子の冒険は優しい世界そのものです。

ただし、ほんわかした話だけではありません。
ダグラスに呪いをかけた容疑者として、かつて彼とパーティを組んでいた勇者アランが浮上。
その真意の謎も含め、緊張感のあるストーリーも本作の魅力の1つです。

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