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Jun
【閃光のハサウェイ】物語のあらすじと主要キャラクターまとめ【ネタバレ】
ガンダムファン待望の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が劇場版アニメとして公開されました。
『閃光のハサウェイ』はガンダムの生みの親である富野由悠季監督が自ら執筆した全3巻からなる小説。数多くのガンダムファンを魅了した「逆襲のシャア」の続編と位置付けられており、長年、映像化が期待されてきました。
原作刊行から20年以上経過しているため、コアなファンの間ではその衝撃の結末がなにかと話題になりますが、具体的な内容を知らない人も多いことでしょう。
今回はネタバレを含めて『閃光のハサウェイ』のあらすじと主要キャラクターをまとめてみました。
『閃光のハサウェイ』は「逆襲のシャア」から10年後の世界
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『閃光のハサウェイ』の舞台は「逆襲のシャア」で描かれた第二次ネオ・ジオン抗争から10年が経過した世界。マフティー・ナビーユ・エリンと名乗る謎のテロリストが連邦軍を相手に数々のテロを仕掛けていきます。
そのマフティー・ナビーユ・エリンのリーダーこそが、実は歴代のガンダム舞台で指揮をとったブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアなのです。
ハサウェイは第二次ネオ・ジオン抗争を経験したことを機にかつてのシャア・アズナブルの思想に傾倒し、腐敗の進む連邦軍から地球を守ろうとひそかに決意していました。
ハサウェイはミノスフキークラフトと呼ばれるエンジンで単独での長時間飛行と高速戦闘を可能にした最新鋭MS「クスィー・ガンダム」を駆り、連邦軍の前に幾度となく立ちはだかるのです。
ハサウェイと相対するのは連邦軍のキルケー部隊
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アムロとシャアのように『閃光のハサウェイ』にも物語のライバル的ポジションとしてハサウェイと因縁のある部隊が登場します。それが連邦軍のオーストラリア方面に所属するキルケー部隊(ユニット)
指揮官はケネス大佐。そして部隊のエースとしてハサウェイと衝突するのはクスィー・ガンダムと同じくミノスフキークラフト搭載型MS「ペーネロペー」に登場するレーン・エイムです。
ケネスもレーンもハサウェイの正体がマフティー・ナビーユ・エリンであることを知らないまま、彼との親交を深めていきます。彼らとハサウェイの関係性がどうなっていくのかも、物語の見どころの1つです。
『閃光のハサウェイ』にニュータイプは登場する?
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宇宙世紀シリーズのガンダムにおいて切り離せない要素「ニュータイプ」
『閃光のハサウェイ』本編にも登場するのか気になる人も多いと思います。
原作小説においては明確なニュータイプ描写というのは少ないですが、主人公のハサウェイはニュータイプにしか扱えないサイコミュ兵器を搭載したクスィー・ガンダムに搭乗するのでニュータイプと考えられています。
また、同性能の機体であるペーネロペーに搭乗するレーンですが、原作では人工ニュータイプである強化人間をうかがわせる描写があります。ただし、ゲームなどではニュータイプとして設定されていることもあるので、ファンの間では議論を呼ぶところです。
そして『閃光のハサウェイ』ではもう1人、ニュータイプと思わせる登場人物がいます。それがメインヒロインのギギ・アンダルシア。ギギも原作ではニュータイプと名言されているわけではありませんが、不思議な予知能力があったり、何かを見通しているかのようなミステリアスな雰囲気を漂わせています。映像化された際はどのように演出されるのか気になるところです。
これら3人が『閃光のハサウェイ』においてニュータイプ要素のある人物です。
長らくファンの間で議論を呼んだ衝撃の結末とは
ここからは明確な原作ネタバレになるので、あらかじめご了承ください。
『閃光のハサウェイ』ではその衝撃すぎる結末で、原作を知っている人の間ではたびたび議論となります。その結末は物語終盤、連邦軍の会議が行われるアデレードを主人公のマフティーことハサウェイが襲撃する作戦が発端です。
例のごとく、クスィー・ガンダムの前に立ちはだかるキルケー部隊とレーンですが、一見、勝負はハサウェイに有利となって進みます。が! レーンを追い詰めたハサウェイは連邦軍の罠にはまり、クスィー・ガンダムを機能停止に追いやられます。
その結果、連邦軍に身柄を拘束。主人公のハサウェイは銃殺刑となり、その生涯を終えるのです。ガンダムの生みの親である富野監督はたびたび「黒富野」としてアニメではキャラクターを無残に散らせる演出をしますが、まさか小説とはいえ主人公の死という形で物語を終えるとは…。
この衝撃の結末が映像化の際、どのように描かれるのか気になるところです。