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【名探偵コナン】『業火の向日葵』は名作?駄作?怪盗キッド大活躍の劇場版第19作目をネタバレ込みで検証!
レギュラーキャラたちの活躍
「7人のサムライ」については先述したように残念な感じになってしまいましたが、その代わりと言わんばかりに、劇場版ではおなじみでありつつもサポート役や脇役で終わることの多いキャラクターたちが活躍しています。
灰原哀の想い
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『業火の向日葵』では、コナンと同じく体が縮んでしまった灰原哀にスポットライトが当たります。
少年探偵団と一緒に、五枚目のひまわりが展示されている美術館へと来たコナンと灰原。そこで出会ったのが、かつての実業家の娘・ウメノです。気品のあるお婆さんとなったウメノは、コナンを見つめる灰原に、かつて想いを伝えることが出来ずに好きな人を失ってしまった自分の姿を重ねます。
「見つめているだけではいつか後悔する」というウメノの助言に対し、灰原の返答は「後悔しないようにするわ」。
まさかここで灰原のコナンへの想いに焦点があたるとは……!と嬉しい気持ちにさせられます。
鈴木園子の活躍
『業火の向日葵』で地味に活躍していたのが、蘭の親友であり次郎吉の姪の鈴木園子です。園子は最初のオークションから次郎吉の隣に居り、「日本に憧れたひまわり展」の開催を宣言しています。
テレビで鈴木財閥がひまわり展のためだけに作ったレイクロック美術館の解説をするなど、もはや次郎吉の秘書、もしくは跡取りばりの活躍っぷりです。
そのため衣装のバリエーションがかなり多く、オークションのときの華やかなドレス、飛行機で日本に帰るときや蘭やコナン達と一緒にいるときの私服、テレビでのスーツ姿など、様々な姿の園子を見ることができます。
新一と蘭
「蘭、つかまってろ。絶対離すんじゃねーぞ!」
「まさか!」
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劇場版ではコナンが蘭のピンチに駆け付ける、もしくはコナンが危険な目に遭って蘭が心配するのがお決まりとなっています。
『業火の向日葵』もその例に漏れず、コナンが自らの危険を顧みず蘭をキッドに託し、そして取り残されたコナンに蘭が「出てきて…」と祈るように涙を零しています。
もちろんこれらのシーンも感動するのですが、『業火の向日葵』で特に注目したいのは蘭の新一に対する心配です。
ニューヨークから飛行機で帰ってくる園子から、新一も搭乗していると聞いた蘭。しかしその飛行機は爆破され、かなり不安定な飛行の後に緊急着陸することになりました。
着陸後の園子から新一が見当たらないと聞かされ、蘭は新一に電話をかけますが繋がらず…。
不安に涙を滲ませる蘭の必死の呼びかけに対し、キッドを追いかけていたコナンは変声器を使って一瞬だけ電話に出ると、「キッドを追ってるからあとでかけ直す」と言って切ってしまいました。
そんな一言に怒ることもせず、無事を確認できたことに対して「よかった…」と泣き崩れる蘭の姿には、胸が締めつけられます。
まとめ
『業火の向日葵』はストーリーや設定はよくできており、レギュラーキャラクターの活躍もあり、さらにはド派手なアクションで迫力満点の作品でした。
しかしそれゆえに、肝心の推理や犯人の動機などの稚拙さが目立ったともいえます。
そこが克服されればかなりの名作となったかもしれません。