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27

Apr

【ゴールデンカムイ】“謎の多き北の工兵”キロランケは裏切り者?衝撃の過去とその目的をまとめてみた【ネタバレ】

出典 : Amazon.co.jp

今回は『ゴールデンカムイ』のキャラクター「キロランケ」についてご紹介します。
謎の多い人物で、その動向が注目されていたキロランケ。衝撃的な過去やウイルクとの関係、そしてその目的をまとめてみました。
話題になった190話のネタバレもありますので、未読の方はご注意ください!

樺太アイヌの血を継ぐ色男

出典 : Amazon.co.jp

『ゴールデンカムイ』に登場する「キロランケ」は、杉本やアシリパの頼もしい同行者であるとともに、初登場時から謎や秘密の多いキャラクターであるとしてその動向が注目されていました。
まずは、そんなキロランケについての基本情報を見てみましょう。

アシリパの父の古い友人

キロランケはアシリパの父・ウイルクの古くからの友人で、共に北海道へやってきてアイヌとして生活を始めました。
ウイルクとは別のコタン(集落)でそれぞれ家族を持ち徐々に疎遠になりますが、アシリパとも面識があり、ウイルク(実際は別人)の葬儀にも参列したようです。
外見では、作者である野田さんが「樺太アイヌの男性の写真を参考にした」という独特な髪形や立派に蓄えた顎ヒゲがトレードマーク。
「キロランケ」という名前は作品のアイヌ語を監修している専門家によるもので、「キロ=力」「ランケ=下す」、アイヌの言葉で「下半身が力強い」という意味が込められています。

元第七師団の工兵

北海道にやってきてからは陸軍第七師団の工兵部隊(どの聯隊かは不明)として日露戦争に出征したキロランケ。
手榴弾や爆弾を自作できる技術を持ち、火薬の扱いに長けています。
これは軍に入ってから身に着けた技術ではなく、若い頃からそのような知識を持っていたことが後に明らかになります。

馬を愛し馬に愛される男

幼い頃からに慣れ親しんで育ったというキロランケは、仕草や表情を見ただけでその体調を把握できるほど馬に精通しています。
第七師団にいた頃も所属部隊の馬の管理を一手に任されていたそうです。
また、乗馬の技術も高く、急遽出場することになったレースでも見事1位でゴールしています。
自身の危険も顧みずに馬を助けるシーンもあり、その愛情は本物。
家永が用意した「なんこ鍋」を食べた際は、馬肉が使用されていると知り口から吹き出してしまいました。

杉本一味の旅に同行

アシリパと再会

キロランケの初登場回は47話の「イトウの花」(コミックス5巻)。
イトウを捕まえようとして川に落ちた白石を助け杉本たちの前に姿を現します。
偶然出くわしたわけではなく、あることをアシリパに伝えるために川で待っていたと言うキロランケ。
それは、両親とキロランケしか知らないアシリパの和名を知る老人が訪ねてきたこと。
そしてアイヌから金塊を奪った男「のっぺらぼう」の正体がウイルクであるということでした。
「金塊は北海道アイヌに返還されるべき」と考えるキロランケは網走監獄を目指す杉本たちに同行しその行く末を見届けたいと申し出ます。

心根の優しさが分かるエピソードも

第七師団にも「不死身の杉本」の噂は届いていたのか初対面で杉本の名前を言い当てたキロランケに対し、杉本は初対面のときから警戒心を露わにしています。
対してキロランケは余裕のある大らかな態度です。
また、白石の得た情報を元に日高へ向かう途中立ち寄った苫小牧競馬場(アニメ版では長沼競馬場)では、レースに出場するはずだった騎手が姿を消したため代理として出場。
いたぶられる馬を見かねて身体を張ってレースに出場するキロランケは、なにか隠し事がある怪しい男であると同時に、優しく穏やかな人物でもあることがうかがえます。

インカラマッの占い

アシリパのコタンを訪れたインカラマッは、得意の占いで杉本・白石・キロランケのうちの誰かがアシリパを裏切ることになると予言します。
杉本たちに合流した際は、証拠品の指紋を理由にキロランケこそがアイヌを殺し金塊を奪った犯人だと指摘。
土方もキロランケを「ロシアの元パルチザンでのっぺらぼうの仲間」であると予想しており、ますます疑惑が深まります。
江渡貝邸での食事シーンはレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画「最後の晩餐」のパロディとなっており、「裏切り者」の暗喩である「ユダ」の場所にキロランケが座っていることも読者から注目されました。

キロランケの裏切り

網走監獄での出来事

網走監獄へ潜入した杉本一行。
そこで杉本はついにのっぺらぼう=ウイルクと対面しますが、金塊に関する情報を聞き出す前にウイルクが何者かに狙撃され死亡
狙撃したのは尾形ですが、その指示を出したのはキロランケでした。
さらに、その行動について問いただそうとしたインカラマッをマキリ(アイヌの短刀)で刺してしまいます。
杉本を裏切ったキロランケと尾形はアシリパ(とその場に居合わせた白石)を連れ、網走監獄を去って行きました。

アイヌ殺しは誰の仕業?

ウイルクが杉本に証言したのは、「アイヌ殺しの犯人は自分ではない」ということ。
そして、インカラマッの「なぜウイルクは殺されなければならなかったのか」という問いについて、キロランケは「あいつ(ウイルク)が変わってしまった」「古い仲間たちに金塊の情報を教えに行くはずだった」と述べています。
この時点では「キロランケがアイヌ殺しの直接的な犯人」という明確な情報はありませんが、キロランケは「自身と古い仲間たちの目的のためにアイヌの金塊を利用しようとしていた」こと、「ウイルクも同じ目的を持っていたが何らかの理由でキロランケとは袂を分かった」ことが分かります。

アシリパと杉本を引き離した理由

ウイルクが娘のアシリパに金塊のありかを示す鍵を託したと考えたキロランケ。
アシリパ自身も未だ気づいていないその鍵を開けるため、かつてウイルクが旅した樺太を訪れ、ウイルクとの思い出を呼び起こさせようと計画しました。
そのため、網走監獄にて相棒である杉本から引き離そうとしますが、杉本まで狙撃したのはキロランケの意志ではなく尾形の独断によるものだったようです。

キロランケの過去

ロシア皇帝暗殺の犯人

樺太からロシアに渡る途中、キロランケ一行はロシアの国境警備隊に襲撃されます。
この後明らかになったのが、キロランケの衝撃的な過去
キロランケは樺太アイヌの血を引くタタール人で、ロシアでの名前は「ユルバルス」
ウイルクと共にロシア帝国に対する革命軍『人民の意志』のメンバーとなり15歳の時に当時のロシア皇帝を暗殺、現在でもロシア政府から指名手配を受けていたのです。

キロランケの野望

キロランケがどのような経緯で革命軍に加わったかは不明ですが、金塊を狙う目的は「帝政ロシアに対する革命を起こすための軍資金を得る」というものでした。
キロランケには、大国の思惑や時代の流れに押しつぶされる少数民族の未来を憂う確かな気持ちがあります。
しかし、「革命は北海道アイヌの救済にも繋がる」とアシリパに説くキロランケですが、元々北海道アイヌのものだった金塊を奪い利用することは信念に矛盾する行動です。
もしかしたら、ここにウイルクとの決別の理由があったのかもしれません。

流氷の上で

ソフィアとの再会

キロランケは、革命軍のリーダーで亜港監獄に収監されている女囚・ソフィアを脱獄させ、アシリパからさらなる記憶を引き出そうと計画。
脱獄は成功しますが、間もなくキロランケ一行を追っていた先遣隊の杉本たちが追いつきます。

キロランケの最期

インカラマッの仇を討とうと迫る谷垣、第七師団の鯉登と激闘を繰り広げ重傷を負ってしまったキロランケ。
一度は手を組んだ元仲間たちに囲まれながら自分の死期を悟るキロランケは、走馬灯のようにこれまでの出来事を思い返します。
アシリパと共に旅した樺太の旅、戦友であるウイルクとソフィア、そして明日を担う子供たちの姿…。
優しい心を持ちながらも、信念のために過酷な道を歩んできたキロランケの人生はここで幕を閉じます。

過去と未来

死の直前にアシリパから「金塊の鍵を思い出した」と告げられたキロランケは、最期に「これまでの旅は無駄ではなかった」と救われたような表情をしています。
「未来」の名を持つアシリパに看取られ、自身の革命を託して息を引き取るのでした。

まとめ

『ゴールデンカムイ』のメインキャラクターだったキロランケですが、読者から惜しまれながらも金塊争奪戦からは離脱してしまいました。
キロランケの死がアシリパの心にどのような影響を与えるのか、今後の展開にも注目していきましょう!

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