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【イエスタデイをうたって】まさかのアニメ化! 幼馴染2組の不器用な恋愛を描いた物語

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雰囲気マンガか否か

出典 : Amazon.co.jp

『イエスタデイをうたって』の特徴は、作品中に漂う独特な空気感です。
そのため、本作は時折「雰囲気マンガ」のカテゴリーで紹介されています。
実際、個性的な絵柄も手伝って他にない雰囲気の作品であることは確かですが、それ以上に恋愛作品なのにあまり波風が立たず、ストーリーが終始淡々としているところが雰囲気マンガと呼ばれる所以だと思われます。

ですが、この作品は雰囲気マンガと呼ばれるカテゴリーとは少し種類が異なります。

通常、三角関係や四角関係など複数の男女が関わる恋愛ストーリーというと、ドロドロしたり感情がもつれ合ったりして、ストレスの溜まる展開になりがちです。
しかしこの作品は、女性陣のハルと榀子が良くも悪くも一歩引いた関係のままなので、衝突が全くありません
男性陣は逆で、浪がしょっちゅうリクオに突っかかりますが、どっちも精神年齢が子供だからか、修羅場という感じにはなりません。

また、この4人以外にも様々な人間が絡み、ハルに好意を寄せる湊航一(みなと こういち)や雨宮(あめみや)、リクオの元カノの柚原チカ(ゆずはら ちか)、浪と急接近するモデルの莉緒(りお)など、それぞれのメインキャラにキーパーソンが配置されています。
そのため閉じられた人間関係ではなく多面的な恋愛ストーリーが展開しています。
ドラマティックな展開や大きな起伏はないものの、それぞれのキャラの心情や葛藤をわかりやすく描写してある作品なので、雰囲気マンガの範疇には入らないのです。

本作の登場人物は常に葛藤を抱いています
表面上、常に明るく振る舞っているハルですらもそうです。
そんな迷いに対し、子供のように泣いたりウジウジしたり、大人のように誤魔化したり忘れようと努力したりする……本作はそんな人間臭い登場人物たちの静かな戦いが一番の魅力であり、独自の空気や雰囲気だけの作品ではないのです。

冬目景作品初のテレビアニメ化

出典 : Amazon.co.jp

『イエスタデイをうたって』の作者である冬目景先生は、1992年に商業デビューを果たしたマンガ家さんです。
デッサン的な画風が特徴的で、その絵柄にマッチしたセンチメンタルでどこかサバサバした叙情的な物語が好評を博し、人気マンガ家になりました。

そんな冬目先生が最初に高い評価を獲得したのは、1995年~2002年にコミックバーズで連載されていた『羊のうた』という作品です。
この『羊のうた』は、発作的に他人の血が欲しくなり放置すると理性を失い他人を襲う「奇病」を抱えた高城家の苦悩を描いた物語。
その病に加え生まれつき心臓が弱く、退廃的な人生を歩む姉・千砂と、病の進行を恐れながら千砂に寄り添い生きようとする弟・一砂、一砂に好意を抱く普通の同級生女子・八重樫葉の人間模様を厭世的な雰囲気で彩った本作は切なくも美しく、多くの読者に衝撃を与えました。

『羊のうた』はOVA、ドラマCD、実写映画といったメディアミックスは行われましたが、テレビアニメにはなっていません。
その後も冬目先生は様々な作品を発表していますが、意外にもテレビアニメ化は一度もなく、今回の『イエスタデイをうたって』が初めてとなります。

冬目先生は少々変わった作品の発表の仕方をしていて、一つの作品を継続的に連載することは少なく、一定期間連載して中断し、また再開する……といった不定期連載になるパターンが多く、その一方で一度に複数の連載を持つことも少なくありません。
掲載誌もジャンルも選ばないため、多くの時期で少年誌や青年誌の連載を複数抱えている状態になっています。
2019年4月現在においても、グランドジャンプで時代SF活劇『黒鉄・改 KUROGANE-KAI』、イブニングで青春バンドもの『空電の姫君』を連載中です。

前述したように絵柄がかなり特徴的で、淡々とした雰囲気の作品を描くマンガ家さんという印象が強いですが、実際には結構ライトな雰囲気のマンガも描いています
感情豊かなキャラクターも割と多いので、マンガファンのパブリックイメージほど浮き世離れしている作風ではありません。
『イエスタデイをうたって』も、作者ご本人いわく「ファンタジー」な恋愛作品ですが、人間特有の弱さ、脆さ、面倒臭さが随所に見られ、それが特色であり魅力にもなっています。

まとめ

2019年になって『イエスタデイをうたって』がアニメ化されるというニュースが流れるとは、夢にも思いませんでした。
1990年代、2000年代、2010年代と三つの年代を跨いで連載されたマンガで、初期と後期では絵柄も随分違いますが、作品の中に流れる空気はずっと不変で、淡々としているけど妙に浮ついていて、切ないけど最後に笑顔になれる、そんな物語です。
アニメでその空気感がどこまで表現されるのか、楽しみですね!

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