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90年代前後のアニメは80年代までには見られなかった様々なタイプのアニメが製作され、「萌え」などの新たな概念が生まれ始めた時期でもあります。
今回は、現在でも語り継がれる名作が名を連ねる90年代アニメのおすすめ作品をまとめてみました。

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』/1989年

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ガンダムシリーズ初のOVA作品で、全6話。
富野由悠季さんに代わり本作で監督を務めた高山文彦さんの意向により、従来のガンダムシリーズよりもMS戦が少なめで人間ドラマを重視した内容となっているのが特徴です。
「少年から見た戦争」がテーマとなっており主人公「アルフレッド」は小学生、ガンダム最年少主人公となっています。

一年戦争末期、地球連邦軍が開発する新型ガンダムを奪取するため、ジオン軍は特殊部隊を投入し作戦を決行。
しかし作戦は失敗し新型機は特殊部隊を振り切り脱出、中立コロニーである「サイド6」へ飛び立ちます。
サイド6で退屈な毎日を送っていたアルフレッドは、コロニーへ侵入してきたジオン軍と連邦軍の交戦により不時着したMSを追いかけた先で、一人の青年兵と出会うのでした。

『機動警察パトレイバー the Movie』/1989年

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『機動警察パトレイバー』は、ゆうきまさみさんや押井守さんなど名のあるクリエイターが結集したグループ「ヘッドギア」により製作されたシリーズ。
本作は漫画・OVAに続く劇場版作品の第一弾です。

舞台は近未来の東京。
テクノロジーの発達により開発された汎用多足歩行式機械「レイバー」によって国家事業が進められていきますが、同時にレイバーを利用した犯罪も急増してしまいます。
これに対抗するため警視庁は「警視庁警備部特化車両二課(特車二課)」を新設し、パトロール用のレイバー「パトレイバー」を配備。
劇場版では、特車二課がレイバー暴走事件とその真相に迫っていく物語となっています。

『ふしぎの海のナディア』/1990年

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本作は、発明好きの純粋な少年「ジャン」が謎の少女「ナディア」に一目ぼれしたことがきっかけで繰り広げられるSF冒険活劇。
『天空の城ラピュタ』と同じく『海底2万マイル』という名作SF小説が原案とされている他、アニメや特撮のオマージュが散りばめられており、シリアス・ラブコメ・胸熱展開が揃った名作アニメです。
総監督は庵野秀明さん・キャラクターデザインが貞本義行さんと、後にエヴァで知られるようになるタッグが製作に携わっています。
また、TVシリーズの他にも劇場版や小説、ゲームなど多数の関連作品が発表されています。

『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』/1991年

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AIを搭載した新世代の車“サイバーフォーミュラ”によるレースが熱狂的な盛り上がりを見せる近未来。
偶然か必然か、父が遺したサイバーフォーミュラ「アスラーダ」の操縦者に登録されしまった主人公「風見ハヤト」が、成長と挫折を経験しながらサイバーフォーミュラグランプリに挑戦していく物語です。

TV版は視聴率の不振により37話で打ち切られてしまいますが、アニメファンからその内容を支持され、以降10年にわたりOVAで続編が作られる異例の作品となりました。

『機動戦士ガンダムF91』/1991年

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シャアが起こした反乱から30年が経過したU.C.0123年。
地球連邦政府が腐敗・衰退していく中、「コスモ貴族主義」の提唱者「マイッツァー・ロナ」は私設軍隊“クロスボーン・バンガード”を創設し、自身の理想を実現させるためコロニーを強襲し制圧を開始。
主人公シーブック・アノーは戦いへ巻き込まれていきます。

「家族」という身近なテーマを、戦争という悲劇と共に生々しく描いたこの劇場版作品は、新時代のガンダム作品として従来のファンからも支持されました。
大ヒットした主題歌「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」を歌うのは森口博子さんで、紅白歌合戦に出場した際もこの曲を歌っています。