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【メタルギア】もう一人の主人公・雷電のエピソードまとめ!その苦悩に満ちた人生に迫る
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『メタルギア』シリーズにおいてスネークと並んで人気のある「雷電」。ネタキャラとして扱われることも多い雷電ですが、実は重い過去を背負った「メタルギアらしい」キャラクターでもあります。今回はそんな雷電のエピソードや、『MGS4』のその後を描いた『メタルギアライジング リベンジェンス』での活躍をネタバレ紹介していきます。
「雷電」とは?
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メタルギアシリーズを代表するキャラクター
「雷電」は、スネークとともにメタルギアシリーズの「もう一人の主人公」ともいえるキャラクターです。
『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(MGS2)』の「プラント編」で主人公として初登場した際は、これまでの主人公・スネークの硬派なイメージとは正反対のキャラクターだったこともあり賛否両論を巻き起こしました。
しかし、その過去やキャラクター性が掘り下げられていくうちに、後のシリーズ『メタルギアライジング リベンジェンス』で再び主人公に抜擢されるほどの人気キャラクターへと成長していきます。
優秀な兵士だが脆い部分も
容姿端麗で生真面目(しかもちょっと頑固)な性格。
特殊部隊の兵士としての技術・身体能力は高く優秀な人物です。
しかし過去の出来事が原因で精神的に脆い一面もあり、そこを敵に付け込まれることも。
『MGS2』の初登場時点では「FOXHOUNDの新米隊員であり、VR訓練は経験済みであるものの実戦は未経験」とされていましたが…。
ネタバレ紹介①もう一人の主人公(『MGS2』)
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ソリダス・スネーク率いるテロリスト集団が海洋除染施設「ビッグシェル」を占拠した事件では、人質となった大統領を救出・テロリストの武装解除を目的とし単独潜入します。
雷電は実戦経験のない若い兵士でしたが、FOXHOUNDの上官「大佐」・データアナリストで雷電の恋人でもある「ローズマリー」・現地で知り合った海軍特殊部隊の兵士「イロコィ・プリスキン」らのサポートを受けながら任務を遂行。
テロリストとの戦闘や困難な潜入をこなし次第にビッグシェルの中枢へと近づいていきます。
そして、事件の黒幕ともいえる組織の存在、自身の忌まわしい過去の記憶と向き合うことになるのでした。
隠された過去
雷電はビッグシェル占拠事件の真相に近づくうち、自ら封印していた過去の記憶を取り戻していきます。
彼の本当の名前は、「ジャック」。CIA時代のソリダスによって誘拐され、殺人マシーンとして洗脳教育を受けたジャックは少年兵として母国・リベリアの内戦に参加。
その残虐なナイフ捌きと「誰よりも多く人を殺した」という戦果から“ジャック・ザ・リッパー”“白い悪魔”などの異名をとり恐れられていました。
やがて「愛国者達」によって記憶を改竄され自分の過去から目を背き続けたジャックは、アメリカに渡った後も記憶の断片に苦しみながら生きていました。
“S3計画”
ソリダスに洗脳教育を受けた少年兵たちが次々と社会復帰をしていく中、ジャックはひとり過去を克服できず取り残されていました。
そんなジャックに再び目をつけたのが、世界を裏から操る組織「愛国者達」です。
人間の意志をコントロールし都合の良い世界を作り上げるシステム“S3計画”を発案した「愛国者達」はその有効性を立証するため、“シャドーモセス島事件”をモデルに最終実験を行います。
こうして「計画的に」引き起こされたのが“ビッグシェル占拠事件”。
ジャックは本人も知らぬままこの実験のための駒として利用され、「雷電」のコードネームを与えられて事件に関わることとなったのです。
内に秘めた葛藤
雷電は物語の終盤でソリッドに対し「人を殺すことに快感を覚える原因がVR(=兵士として強制的に呼び起こされている錯覚)なのか、少年兵時代の経験(=本脳)なのか分からない」というような心情を吐露します。
成長の過程で文化的な教育を受けたことで、それまでやってきたことの異常さ・罪の重さを自覚しつつ、その嫌悪すべき行為に快楽を覚えている自分がいることにも気づいてしまった雷電。
スネークとの出会いで学ぶことがあったものの、この後も長らく苦悩することになります。