キングギドラは扱いが不遇？

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キングギドラは昭和シリーズでは常にゴジラに負けていますが、作中でもキングギドラの方がゴジラよりも強いと評価されることがほとんどで、ゴジラは常に味方の怪獣と協力していて一対一で戦ったことはありません。

そのため、キングギドラは「昭和のゴジラシリーズ」の怪獣では最強クラスなのは間違いありません。ただ、「昭和のゴジラシリーズ」で最強の敵怪獣は、ヘドラかメカゴジラと考えるファンは多いです。

ヘドラやメカゴジラがゴジラに大きなダメージを与え明確に傷を負わせたのに対して、キングギドラはゴジラに明確な傷を負わせたシーンがないことが理由の1つでしょう。

昭和のキングギドラが宇宙人に操られていることが非常に多いのも、イメージが良くないようです。操られているパターンは平成になってからも非常に多く、操られやすいのがキングギドラ最大の弱点と紹介されることもあります。

『ゴジラVSキングギドラ』のキングギドラについて

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平成の『ゴジラVSキングギドラ』のキングギドラは、未来人のペット「ドラッド」が核爆発によって怪獣化した存在として登場しました。この作品は昭和のシリーズと世界観が異なるため、作中でこれまでにキングギドラが地球に来たことはありません。

肩書は昭和のキングギドラと異なり、超ドラゴン怪獣となっています。本作ではゴジラが身長100メートル体重6万トンと巨大化したため、キングギドラも身長140メートル体重7万トンとこれまでより大きくなりました。

キングギドラの元になったドラッドは、猫のような顔とコウモリのような胴体を持った動物で体色は金色です。このドラッドは性格が大人しいため、怪獣化したキングギドラも性格は温厚という設定になっています。

戦闘能力はゴジラに比べるとかなり劣っていますが、未来人のコントロールで巧みに戦い、ゴジラをかなり追い詰めています。実はゴジラと初めて一対一で戦ったキングギドラがこの超ドラゴン怪獣のキングギドラなのです。

ゴジラに敗北した後は、メカキングギドラに改造され再びゴジラを戦闘。ゴジラを捕まえて海上まで運びますが、反撃を受けて一緒に水没してしまいました。

ドラッドが怪獣化した存在がキングギドラと命名された理由は、映画『ゴジラVSキングギドラ』では語られませんでした。昭和の宇宙超怪獣キングギドラと平成の超ドラゴン怪獣キングギドラの関係が語られたのは小説版や漫画版。
宇宙超怪獣のキングギドラからドラッドが作られたという設定が明かされました。

スペースゴジラはキングギドラの代わりに登場した

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実は当初の構想では宇宙超怪獣のキングギドラも『ゴジラYSキングギドラ』の後に登場する予定だったそうです。しかし、キングギドラに似たヤマタノオロチが東方の映画に登場したため、予定は変更になりました。
宇宙超怪獣のキングギドラが登場予定だった映画は『ゴジラVSスペースゴジラ』に変更。スペースゴジラが、キングギドラの代わりに登場することになります。

スペースゴジラはゴジラの細胞が変化して生まれた怪獣という設定ですが、キングギドラの代わりに登場した怪獣のためか、キングギドラに設定が似ています。
破壊を好む凶暴な性格で、重力を操る攻撃を行う等、宇宙超怪獣のキングギドラと性格や攻撃方法に共通点が多いです。

「モスラシリーズ」のキングギドラについて

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『ゴジラVSスペースゴジラ』の後、キングギドラが登場しないまま「ゴジラシリーズ」は一旦終了になります。しかし、続いて始まった「モスラシリーズ」ではギドラ族という設定が登場し、シリーズ全体で重要な存在になっています。

1作目ではデスギドラという怪獣がモスラの敵として登場しています。この怪獣はキングギドラの姿に擬態しただけで、直接的な繋がりはありません。ただ、1作目からキングギドラの存在を匂わせており、当初から登場が予定されていたことがわかります。

三作目の『モスラ３ キングギドラ来襲』では、キングギドラがシリーズのラスボスとして登場しました。身長は60メートルで、この時点で登場したキングギドラの中で最小です。しかし、2憶歳というけた外れの長寿を誇ります。

数々の惑星を滅ぼしてきた初代キングギドラの系譜を忠実に受け継いでおり、序盤ではモスラを全く寄せ付けない強さを見せました。

攻撃方法も引力光線一辺倒ではありません。翼を刃物のように使用し、バリヤーを張って攻撃を防ぐなど様々な能力を持っています。

あまりに強すぎるため、モスラはキングギドラが成長する前の白亜紀にタイムスリップして倒すという手段を使いました。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ　大怪獣総攻撃』でのキングギドラについて

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「モスラシリーズ」終了後、キングギドラは『ゴジラ・モスラ・キングギドラ　大怪獣総攻撃』で「ゴジラシリーズ」に10年ぶりに登場しました。この作品ではキングギドラは、日本を守る護国三聖獣という設定になっています。ちなみにキングギドラが人類の味方になったのはこの時だけです。成体は千年竜王キングギドラと呼ばれます。

この時のキングギドラは身長が50メートルしかなく、60メートルのゴジラよりも小さいです。今回はゴジラ一体に対して他の護国三聖獣と協力して戦いますが、最終的に全滅してしまいました。

かつて朝廷に敗れて聖獣となったらしく、ヤマタノオロチのモデルになった設定という他のキングギドラと比べて明らかに異質な存在で、宇宙超怪獣キングギドラとの関連性は分かっていません。