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【かぐや様は告らせたい】伊井野ミコというザコ界の最強ヒロイン

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生徒会加入時のミコを取り巻く環境

ミコが生徒会入りを果たした際、ファンの間では素直に歓迎する声があがる一方で、不安視する人も少なからずいました。
これは生徒会、延いては『かぐや様は告らせたい』という作品自体の空気が変わりかねない……と懸念したからだと思われます。

マンガに限らず現実でもそうですが、固定化されたメンバーの中に異分子が加わると、どうしても空気は変わります。
新たに加わった人に対しては気を遣う必要がありますし、場合によってはその人物が場を乱し、今まで各人が築き上げてきた関係性をかき回してしまう可能性もあります。

本人に悪気がなくても、ちょっとした言葉の綾でギスギスした雰囲気になったり、溶け込めず浮いたりしてしまうと、これまでの空気感を望んでいた人から目の敵にされてしまうのが常。
完成された輪の中に途中から加わるのは、本当に難しく厳しいことなのです。

そしてミコの加入は、取り分け懸念材料となりやすい要素が複数ありました。

まず、彼女自身の性格
ミコは生真面目で融通の利かないキャラなので、生徒会のユルい空気を台無しにしてしまう危険性を孕んでいました。
しかも石上を目の敵にしていたり、藤原書記以外には心を開いていなかったりと、人間関係にも不安の種がありました。

時期も問題です。
それも「作中の時期」「リアル世界の時期」の両面において、当時は新キャラの途中参戦が非常に難しい状況でした。

まず前者の「作中の時期」

ミコが登場する少し前の5~6巻は、生徒会役員の4人、白銀会長、四宮かぐや(しのみや かぐや)副会長、藤原千花(ふじわら ちか)書記、石上優(いしがみ ゆう)会計が「花火の音は聞こえない」など様々なエピソードを経て、それぞれのポジションやキャラクター性、そして結束を固めた時期でした。
6巻に収録されている第59話「第67期生徒会」では、一期目の生徒会活動を懐かしみつつ、終了することを惜しむ4人の姿がとても印象的で、その結束を読者も実感できる回となりました。
この雰囲気の中に新加入のキャラが投入されれば、ファンから「この4人だからこそ良かったのに」と拒否反応を示されかねないくらい、生徒会および作品の空気が出来上がっていたのです。

そして「リアル世界の時期」に関しては、また少し質の違った問題がありました。
当時『かぐや様』は人気・知名度の上昇に伴いファンもどんどん増加し、アニメ化も近いという状況でした。(実際その後アニメ化されましたが)
そんな注目度の高い中での新キャラということで、読者の関心も非常に高く、同時にハードルも相当高くなってしまっていたのです。

このような環境下だったため、ミコの生徒会加入は必ずしも全方位から歓迎された訳ではありませんでした。
「ゲストキャラならいいけど、メインキャラになるのはちょっと不安」と思っていたファンも相当数いたと思われます。

そしてここから、ミコの生徒会における居場所の模索が始まります。

「ザコちゃん化」によるミコのキャラ確立

ファンからの大きな期待と一抹の不安を向けられ、新レギュラーとして生徒会に加入したミコですが……意外にも彼女がピックアップされる回は少なく、ギャグ回のオチ担当としての出番が主となります。
間の悪い場面に現われ、誤解や曲解によって他の生徒会の面々を罵倒するというパターンが早々に確立し、本来なら彼女が主役になるはずの歓迎会の回ですらオチ担当になっていました。

この時点で、ミコの未来は確定していたのかもしれません。

彼女の方向性が確立されたのは、8巻収録の第75話「かぐや様は集めたい」です。
珍しく1コマ目から登場したミコは、「皆でベルマークを集めるのです」と高らかに勧告。
その後、お嬢様のためベルマークの付いた物を一切使用していなかったかぐやが、使用人の早坂愛(はやさか あい)の思い出の品を譲り受けてまで手に入れた10点のベルマークを持参するも、他の面々に点数で惨敗し落ち込んでいたところ、最後にミコが「言い出しっぺにもかかわらず9点しか集められなかった」と涙しながら入ってきたため、かぐやは自分よりダメな子がいたことに安堵しつつミコを抱きしめる……という回でした。

この回でのミコは、元々のオチ担当に加え「ダメな子」属性も獲得。
その後も、承認要求が強くおこちゃまでチョロい面が次々と浮き彫りになり、ヒーリング音楽としてラクダの鳴き声乙女CD(男性声優が励ましの言葉を囁くタイプ)を愛聴していることやシンデレラコンプレックスな所もバレるなど、連載が進むにつれどんどんポンコツぶりが露呈します。
そして第85話「大仏こばちは取り締まりたい」にて、親友の大仏こばち(おさらぎ こばち)が彼女を称しナレーションで「ミコちゃんは基本的にザコです」と語ったことで、ファンからも「ザコちゃん」の愛称を使用されるようになりました。

一見すると蔑称のようにも感じられるこの「ザコちゃん」ですが、この呼び名が浸透したのはミコがファンから受け入れられた証でもあります。

本作における生徒会の面々は、秀才だけどポンコツな白銀会長、天才だけどアホのかぐや、可愛いけど脳カラな藤原書記、陰キャだけど熱い一面もある石上……といったように、良い面と悪い面を兼ね備えているメンバーで構成されています。
そしてミコもまた、そんな彼らと同じように欠陥がある(しかも結構な数)と判明されたことで、生徒会の一員として受け入れられたのです。

作中でも、そのダメっぷりをかぐやに愛でられたり石上からツッコミ&フォローされるなど、各人との関係性を確立することに貢献。
ミコはザコちゃん化したことで、無事メインキャラの仲間入りを果たせました。

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